「本当だね。最初に食べちゃったお兄ちゃんは臭かったよね。タバコを吸っている人間は肉や血が臭くなるんだよ」
後ろからやってきた女の子も同じように鼻をきかせている。
みんな自分を食べたがっている。
それがひしひしと伝わってきて真由の顔から血の気が引いていった。
真っ青になって後ろにも前にも行くことができない。
「お姉ちゃん、捕まえた」
男の子がそう言いながら右手を伸ばしてくる。
捕まる……!!
あの怪力に1度捕まればもう二度と手を離してくれることはないだろう。
覚悟をきめてキツク目を閉じたそのときだった。
「俺は大麻をしてる」
そんな声が聞こえてきて真由は目を開けた。
子どもたちの視線が真由の後方へと向いている。
同じように振り向くと建物の前で大翔が拳を握りしめて立っていた。
後ろからやってきた女の子も同じように鼻をきかせている。
みんな自分を食べたがっている。
それがひしひしと伝わってきて真由の顔から血の気が引いていった。
真っ青になって後ろにも前にも行くことができない。
「お姉ちゃん、捕まえた」
男の子がそう言いながら右手を伸ばしてくる。
捕まる……!!
あの怪力に1度捕まればもう二度と手を離してくれることはないだろう。
覚悟をきめてキツク目を閉じたそのときだった。
「俺は大麻をしてる」
そんな声が聞こえてきて真由は目を開けた。
子どもたちの視線が真由の後方へと向いている。
同じように振り向くと建物の前で大翔が拳を握りしめて立っていた。



