空は、小さい頃から明るくて誰にでも話し掛けて…仲良くなれる性格だった。
だから、友達は多い。
女子とも仲良くできていると思う。
母さんは、妹2人よりも俺が可愛いいらしく…俺の心配ばかりしてくる。
中学校になって…
特に好きな人もいなかった。
クラブや、友達と遊ぶことが楽しくて…
そんな中で、いつも話し掛けてくる栞がいた。
栞とは、話しやすくて…
一緒にいても、気兼ねなく過ごせる。
そんな、栞が俺に告白してきた。
俺は…どうしよかなって思ったけど…
特に断る理由もなかったし…
栞ならいいかなって思って、付き合ってもいいと返事をした。
それから、学校でもすぐ噂が広まって…
みんなの公認となった。
その後、親の都合で急に引っ越すことになった。
でも、中3だし…転校するのは可哀想だと…
今の学校に、そのまま通うことになった。
栞とも、喧嘩もすることなく仲良くやってる。
夏休みも、栞とはたまに遊びに行っていた。
ある日、家の近くの道路を渡りたくて…
横断歩道まで距離があったけど、渋滞してたからいいかって思って
横断歩道のないところを渡ったら…反対車線から来た車にはねられた。
でも、すぐ立ち上がれたし…大したことないから
大丈夫です。って言ったんだけど…
一応、病院に行ってって言われて
近くの病院に行った。
事故のケガは大したことなかったみたいだけど…
レントゲンを撮ったら、気になる影が膝にあると言われた。
ここでは、詳しい検査は出来ないからって
大きな病院への紹介状を貰った…
栞に報告したら、すごい心配してる…
母さんに病院に連れて行って貰って
色々、検査されて…
先生の話を聞いた…
先生は、病名を…骨肉腫だと言った…
骨に出来る癌らしい。
―――何だ、それ?
「すぐ入院して、抗がん剤治療をしないといけません。抗がん剤で癌が小さくなれば癌を取り除くだけで済みます。小さくならなければ、最悪は切断することになることもあります」
俺は、頭がパニックになった…
それから、すぐ入院した。
少しして抗がん剤の治療が始まったけど…
気分が悪くなって、何度も吐いてしまう。
ずっと気分が悪くて、何も食べられない…
これを数回しなければならないらしい。
入院は1年くらいになるかもしれないとも言われた。
髪の毛も抜けてきた。
母さんは、元理容師だったから…
中途半端に髪の毛が残るのも嫌だったし、剃って貰った。
母さんは、俺にずっとついていてくれた。
栞は、毎日メールをくれるけど…
調子が悪いと、メールすることも出来ない…
こんな状態を見られたくなかったから面会も出来ないって言った。
合間に、叔母が来てくれた。
俺は、覚えてなかったけど…
後で聞いた話によると…
「こんな風に苦しい治療も、後になったら良かったって思える日が来るんかな…?」
って言ったらしい。
叔母は、なんて答えたらいいか分からなかったって言ってた。
抗がん剤の治療が終わって、
幸い、がんが小さくなったから手術をして癌を取り除いた。
そして、その時に関節を繋げるための金具も入れた。
入院中に、小児病棟の他の子どもとも仲良くなった。
その中には、白血病の子や脳腫瘍の子…
俺より、重い病気の子が沢山いる。
俺の入院中に亡くなった子もいた。
それを聞くと…
俺も、死ぬのかもしれないという恐怖が大きくなった…
だから、友達は多い。
女子とも仲良くできていると思う。
母さんは、妹2人よりも俺が可愛いいらしく…俺の心配ばかりしてくる。
中学校になって…
特に好きな人もいなかった。
クラブや、友達と遊ぶことが楽しくて…
そんな中で、いつも話し掛けてくる栞がいた。
栞とは、話しやすくて…
一緒にいても、気兼ねなく過ごせる。
そんな、栞が俺に告白してきた。
俺は…どうしよかなって思ったけど…
特に断る理由もなかったし…
栞ならいいかなって思って、付き合ってもいいと返事をした。
それから、学校でもすぐ噂が広まって…
みんなの公認となった。
その後、親の都合で急に引っ越すことになった。
でも、中3だし…転校するのは可哀想だと…
今の学校に、そのまま通うことになった。
栞とも、喧嘩もすることなく仲良くやってる。
夏休みも、栞とはたまに遊びに行っていた。
ある日、家の近くの道路を渡りたくて…
横断歩道まで距離があったけど、渋滞してたからいいかって思って
横断歩道のないところを渡ったら…反対車線から来た車にはねられた。
でも、すぐ立ち上がれたし…大したことないから
大丈夫です。って言ったんだけど…
一応、病院に行ってって言われて
近くの病院に行った。
事故のケガは大したことなかったみたいだけど…
レントゲンを撮ったら、気になる影が膝にあると言われた。
ここでは、詳しい検査は出来ないからって
大きな病院への紹介状を貰った…
栞に報告したら、すごい心配してる…
母さんに病院に連れて行って貰って
色々、検査されて…
先生の話を聞いた…
先生は、病名を…骨肉腫だと言った…
骨に出来る癌らしい。
―――何だ、それ?
「すぐ入院して、抗がん剤治療をしないといけません。抗がん剤で癌が小さくなれば癌を取り除くだけで済みます。小さくならなければ、最悪は切断することになることもあります」
俺は、頭がパニックになった…
それから、すぐ入院した。
少しして抗がん剤の治療が始まったけど…
気分が悪くなって、何度も吐いてしまう。
ずっと気分が悪くて、何も食べられない…
これを数回しなければならないらしい。
入院は1年くらいになるかもしれないとも言われた。
髪の毛も抜けてきた。
母さんは、元理容師だったから…
中途半端に髪の毛が残るのも嫌だったし、剃って貰った。
母さんは、俺にずっとついていてくれた。
栞は、毎日メールをくれるけど…
調子が悪いと、メールすることも出来ない…
こんな状態を見られたくなかったから面会も出来ないって言った。
合間に、叔母が来てくれた。
俺は、覚えてなかったけど…
後で聞いた話によると…
「こんな風に苦しい治療も、後になったら良かったって思える日が来るんかな…?」
って言ったらしい。
叔母は、なんて答えたらいいか分からなかったって言ってた。
抗がん剤の治療が終わって、
幸い、がんが小さくなったから手術をして癌を取り除いた。
そして、その時に関節を繋げるための金具も入れた。
入院中に、小児病棟の他の子どもとも仲良くなった。
その中には、白血病の子や脳腫瘍の子…
俺より、重い病気の子が沢山いる。
俺の入院中に亡くなった子もいた。
それを聞くと…
俺も、死ぬのかもしれないという恐怖が大きくなった…