上から二人を眺めていた
その男は、杉山という天使だ。
杉山は天使だけど、特殊な天使で…
死に関わる願いを叶える代わりに…
その人の大切なものを奪う…
そして、それを神に伝えるという役目だ。
舞の時には、初恋は実らないという大切なものを奪った。
はずだった……
時は、空と舞が中学の時にさかのぼる…
*****
空は、中学の入学式の日…
教室で、緊張して座っている舞を見つけた…
あまりに緊張してる姿が面白くて…
それで、話し掛けたんだ。
最初は、何とも思ってなかったけど…
話をしているうちに、舞の笑顔が可愛いなって思うようになった…
それで、時々話し掛けていたんだ…
体育祭で二人三脚をやった時は、すごく楽しかったし…
舞は、可愛かった…
でも、中2になってクラスが別になってしまった…
でも、クラブではいつも舞を目で追っていた…
たまに目が合うと…恥ずかしかったから…
何でもないような顔をして笑いかけた。
でも、気になるから…
自分から話し掛けたりもした…
俺は、いつの間にか…
舞の事を好きになっていた。
舞と目が合うと…胸がドキドキする。
舞とは、ちょくちょく目が合う…
もしかしたら、舞も俺のことを好きなのかな?
こんなに、女の子のことが気になることは
今までなかった…
本当に不思議だった。
いつか、想いを伝えたい…
中3になって、もし…また同じクラスになったら
告白しようかな…
そう思っていた…
ある日の夜…
起こされて目を開けると…
そこに杉山がいた。
驚いた、空だったけど…
寝ぼけながら話を聞いていると…
「舞さんは明日、交通事故に合います。助けたいですか?」
って、いきなり言われた…
俺は、とっさに…
「それが本当なら…助けたいです」
と言っていた…
「でも、あなたは舞さんを好きだということを忘れてしまいます。それでもいいですか?」
「助けられるなら、それでもいいです」
「分かりました。では願いを聞きます」
「でも……俺は絶対にいつか舞を好きな気持ちを思い出す…奇跡をおこしてみせます。この願いも追加してください」
「叶えられるかは、分かりません。それでもいいですか?」
「舞の命を助けられるなら…それでいいです。俺は、絶対に奇跡をおこす……」
それを聞いてから、杉山は消えた…
翌日…目を覚ました空は
昨日、男の人と話をした夢を見たような気がしたけど…
何を話したか覚えていないし…
たいした夢じゃないと思った…
舞は、学校の帰りに大きなトラックに引かれそうになったけど…
危機一髪のところで、トラックは舞をよけて…
ケガひとつしなかった。
実は、舞の所に行くより前に
杉山は、空のところに行っていたのだ…
杉山は、空の言葉をそのままを神に伝えた。
「分かった…」
と神は、言った…
その後、舞の所に行くことになった杉山は
舞とのやり取りも、そのまま神に伝えた…
神が、なぜ願いを聞いたのかは分からない…
でも、神は2人を再会させただけだ。
舞への想いを忘れていた空が、自分の力で思い出した…
空くんは、僕のことなんて覚えていないだろうけど…
本当に奇跡を起こしたんだね…
きっと、2人の想いが強かったから…
2人はまた、想い合うことが出来たのかもしれない…
それは、奇跡だったのか必然だったのかは
分からないけど…
2人が今、幸せだというのは事実…
これが、杉山が知っているすべてだ…
2人は、このことを知らない…
これからも、2人が幸せでありますように…
その男は、杉山という天使だ。
杉山は天使だけど、特殊な天使で…
死に関わる願いを叶える代わりに…
その人の大切なものを奪う…
そして、それを神に伝えるという役目だ。
舞の時には、初恋は実らないという大切なものを奪った。
はずだった……
時は、空と舞が中学の時にさかのぼる…
*****
空は、中学の入学式の日…
教室で、緊張して座っている舞を見つけた…
あまりに緊張してる姿が面白くて…
それで、話し掛けたんだ。
最初は、何とも思ってなかったけど…
話をしているうちに、舞の笑顔が可愛いなって思うようになった…
それで、時々話し掛けていたんだ…
体育祭で二人三脚をやった時は、すごく楽しかったし…
舞は、可愛かった…
でも、中2になってクラスが別になってしまった…
でも、クラブではいつも舞を目で追っていた…
たまに目が合うと…恥ずかしかったから…
何でもないような顔をして笑いかけた。
でも、気になるから…
自分から話し掛けたりもした…
俺は、いつの間にか…
舞の事を好きになっていた。
舞と目が合うと…胸がドキドキする。
舞とは、ちょくちょく目が合う…
もしかしたら、舞も俺のことを好きなのかな?
こんなに、女の子のことが気になることは
今までなかった…
本当に不思議だった。
いつか、想いを伝えたい…
中3になって、もし…また同じクラスになったら
告白しようかな…
そう思っていた…
ある日の夜…
起こされて目を開けると…
そこに杉山がいた。
驚いた、空だったけど…
寝ぼけながら話を聞いていると…
「舞さんは明日、交通事故に合います。助けたいですか?」
って、いきなり言われた…
俺は、とっさに…
「それが本当なら…助けたいです」
と言っていた…
「でも、あなたは舞さんを好きだということを忘れてしまいます。それでもいいですか?」
「助けられるなら、それでもいいです」
「分かりました。では願いを聞きます」
「でも……俺は絶対にいつか舞を好きな気持ちを思い出す…奇跡をおこしてみせます。この願いも追加してください」
「叶えられるかは、分かりません。それでもいいですか?」
「舞の命を助けられるなら…それでいいです。俺は、絶対に奇跡をおこす……」
それを聞いてから、杉山は消えた…
翌日…目を覚ました空は
昨日、男の人と話をした夢を見たような気がしたけど…
何を話したか覚えていないし…
たいした夢じゃないと思った…
舞は、学校の帰りに大きなトラックに引かれそうになったけど…
危機一髪のところで、トラックは舞をよけて…
ケガひとつしなかった。
実は、舞の所に行くより前に
杉山は、空のところに行っていたのだ…
杉山は、空の言葉をそのままを神に伝えた。
「分かった…」
と神は、言った…
その後、舞の所に行くことになった杉山は
舞とのやり取りも、そのまま神に伝えた…
神が、なぜ願いを聞いたのかは分からない…
でも、神は2人を再会させただけだ。
舞への想いを忘れていた空が、自分の力で思い出した…
空くんは、僕のことなんて覚えていないだろうけど…
本当に奇跡を起こしたんだね…
きっと、2人の想いが強かったから…
2人はまた、想い合うことが出来たのかもしれない…
それは、奇跡だったのか必然だったのかは
分からないけど…
2人が今、幸せだというのは事実…
これが、杉山が知っているすべてだ…
2人は、このことを知らない…
これからも、2人が幸せでありますように…