空は、合コンで舞に会った瞬間ドキッとした…

そして、それが舞だったと分かった時…

なぜか…胸がざわついた。



合コンで、もっと話したかったけど…

あまり話せなかった。



空には…

―――舞と、もっと話したい…



そんな気持ちが沸き上がった…



舞の連絡先は知らない…

このまま、別れてしまったら

なぜか…後悔するような気がした。



気が付くと…

足が、舞の方に向いていた。



そして、連絡先を交換して帰った。



ただ、いつ連絡しようかと…



翌日も、そのことばかり考えてしまった…



夜になり…

ずっと、スマホの画面を眺める空…

栞と別れて以来、誰とも付き合っていない。

栞と付き合うきっかけも栞からの告白だった。



いつも女子に話しているように、軽く連絡してしまえばいいだけなのに…

なぜか、戸惑ってしまう。



でも、このまま連絡をしないっていうのは

無理だと思った。



何時間も、スマホを開いては閉じるを繰り返した…



とりあえず、文面を考えよう。



―――この前は、ありがとう。久しぶりに会えて嬉しかったよ。今度、ゆっくり会えないか?



考えた末に、書いた文章がこれだった。

気が利いた言葉が出て来ない…



後は、ボタンを押すだけ…



―――どうとでもなれ!



空は、ボタンを押した。





  ******





舞は、合コンで会った空の事ばかり考えていた。

あれからというもの、頭の中は空の顔ばかり浮かんで来る。



どうして、また会ってしまったの?

栞と空は、どうなったの?



そのことばかり…考えていた。



会って、その話を聞きたい…



連絡してみようか…

でも、自分から連絡するなんて出来ない…



せっかく空が連絡先を交換しようって言ってくれたんだから…

連絡してもいいんじゃないかな…

自問自答していた。



舞も、空と同じように

ベッドに横になって、スマホを開いては閉じるを繰り返していた…



そんな時…

スマホが鳴り…画面には、空からのメッセージ………



舞は、飛び起きて…

メールを開いた…



・・・・・今度、ゆっくり会えないか?



って書いてある。



舞は、嬉しくて…



すぐ、返事をしようとした。



返事を書いては消し…

それを繰り返す…

気が付くと…

1時間経過していた。



早く、メール返さなきゃ…



―――連絡ありがとう。私も久しぶりに会えて嬉しかったよ。ゆっくり会って話したい。聞きたいこともあるし…



そう、返事をした。



空からは、すぐ返事が来た。



―――次の休みはいつ?土日は仕事だよね?



―――会うならいつがいい?昼?夜?



―――そうか…夜ご飯食べに行こうよ。



―――それなら、来週の日曜日が休みだから、土曜日の仕事終わってからでもいい?



―――全然、いいよ。俺、迎えに行くよ。



―――ありがとう。じゃ、職場に迎えに来て貰っていい?19時半なら出られると思う。



―――いいよ。じゃ、土曜日に…



―――仕事終わったら連絡するね。



舞は、モールに勤めている。

だから、迎えに来て貰いやすい…



空に会えるんだ…

嬉しい…

でも、これって2人で会うの?

もしかしたら、栞も来て驚かされるとか…

そうかもしれない…



空が、もし1人で来たら…

絶対に、栞のことを聞こう。



何がなんでも、絶対に聞く…

そう、決めた。