空は、学校での成績も良かったことから、大きな病院に早くから就職が決まっていた。
そして、無事に専門学校を卒業して社会人になった。
病院は、家から遠いのが難点だったが…車で通った。
病院では、事務室に勤務しシステムを担当している。
栞と別れてから、栞とは会っていない。
そして、新しい恋をする気にもなれずにいた。
就職してからも、特に出会いも無く…日々は過ぎて行った。
何時の頃か…栞が職場の人と結婚したと…風の噂で聞いた。
空は、それを聞いても、揺らがないぐらいに傷は癒えていたようだ…
でも、そんな空を心配して…
専門学校の友達が、空にメールをしてきた。
―――空、元気か?ちょっと合コンのメンバーが足りないんだ…お前が合コンに行く気がないのは、分かってるんだけど、俺を助けると思って…来てくれないかな??
また、こいつが…面倒なことを言って来たなって思ったけど…
なんだか、行ってもいいかなって気持ちになった。
―――分かったよ。行くよ…
―――助かるよ!ありがとう。
栞と別れて、もう3年が経つ…
栞も結婚したことだし…俺も、そろそろ吹っ切らないとな…
その時は、ふと、そう思った…
*****
舞は、大学を卒業後、大手のアパレルに就職した。
スタッフは女子が多く…お客も女性ばかりだ…
まったく出会いもない…
毎日、仕事と家の往復…
友達とも、休みが合わないから休みは、家でゴロゴロするばかり…
私の、人生って本当につまらない…
大学時代の彼と別れてから2年…
出会いもないから、彼も出来やしない…
空くんの事を忘れるには、新しい恋をするしかないのに…
そんな時、同僚から合コンに誘われた…
「友達から、合コンに誘われたんだけど…舞さん、彼氏いなかったよね?」
「いないけど……」
「一緒に行ってみない?」
舞は、合コンが苦手だ…
でも、合コン以外での出会いもないし…
無理に恋愛をしなくてもいいって気持ちもあるけど…
舞の心から、空の存在を消したかった…
自分勝手かもしれないけど、誰かに忘れさせて欲しかった…
すごく迷ったけど…
新しい人生を踏み出すために…
行ってみようって思った。
「私なんかが行ってもいいのかな?」
「全然いいよー。行こう行こう」
「分かった…行ってみる……」
合コンって、何を着ていけばいいんだろう?
こういうの久しぶりだし…
あまりに着飾って行って、張り切ってると思われても嫌だし…
考えてみたら、最近の舞は髪を伸ばしっぱなしで…
ロクに手入れもせずに、お団子にしている。
久しぶりに美容院くらいは行っておこうか…
舞は、久しぶりに髪を切って…パーマをかけた。
くすっ…
結局、張り切ってると思われそうだな…
だから服装は、あまり張り切らない程度におしゃれをして行った。
いつも舞を見ている同僚は、張り切ってると思うだろうなって思いながら
待ち合わせ場所に行くと…
同僚の方が、張り切っていた…
合コンの店に入って行くと…
すでに、男の人が待っていると同僚の友達がつぶやいた。
舞は、店の中に…
空に似ている人を、すぐ様見つけた…
私って…
こんな時まで、空くんのことが頭にあるんだ…
どうしようもないな…
そう思いながら…
同僚の後ろに付いて席に向かった…
そして、無事に専門学校を卒業して社会人になった。
病院は、家から遠いのが難点だったが…車で通った。
病院では、事務室に勤務しシステムを担当している。
栞と別れてから、栞とは会っていない。
そして、新しい恋をする気にもなれずにいた。
就職してからも、特に出会いも無く…日々は過ぎて行った。
何時の頃か…栞が職場の人と結婚したと…風の噂で聞いた。
空は、それを聞いても、揺らがないぐらいに傷は癒えていたようだ…
でも、そんな空を心配して…
専門学校の友達が、空にメールをしてきた。
―――空、元気か?ちょっと合コンのメンバーが足りないんだ…お前が合コンに行く気がないのは、分かってるんだけど、俺を助けると思って…来てくれないかな??
また、こいつが…面倒なことを言って来たなって思ったけど…
なんだか、行ってもいいかなって気持ちになった。
―――分かったよ。行くよ…
―――助かるよ!ありがとう。
栞と別れて、もう3年が経つ…
栞も結婚したことだし…俺も、そろそろ吹っ切らないとな…
その時は、ふと、そう思った…
*****
舞は、大学を卒業後、大手のアパレルに就職した。
スタッフは女子が多く…お客も女性ばかりだ…
まったく出会いもない…
毎日、仕事と家の往復…
友達とも、休みが合わないから休みは、家でゴロゴロするばかり…
私の、人生って本当につまらない…
大学時代の彼と別れてから2年…
出会いもないから、彼も出来やしない…
空くんの事を忘れるには、新しい恋をするしかないのに…
そんな時、同僚から合コンに誘われた…
「友達から、合コンに誘われたんだけど…舞さん、彼氏いなかったよね?」
「いないけど……」
「一緒に行ってみない?」
舞は、合コンが苦手だ…
でも、合コン以外での出会いもないし…
無理に恋愛をしなくてもいいって気持ちもあるけど…
舞の心から、空の存在を消したかった…
自分勝手かもしれないけど、誰かに忘れさせて欲しかった…
すごく迷ったけど…
新しい人生を踏み出すために…
行ってみようって思った。
「私なんかが行ってもいいのかな?」
「全然いいよー。行こう行こう」
「分かった…行ってみる……」
合コンって、何を着ていけばいいんだろう?
こういうの久しぶりだし…
あまりに着飾って行って、張り切ってると思われても嫌だし…
考えてみたら、最近の舞は髪を伸ばしっぱなしで…
ロクに手入れもせずに、お団子にしている。
久しぶりに美容院くらいは行っておこうか…
舞は、久しぶりに髪を切って…パーマをかけた。
くすっ…
結局、張り切ってると思われそうだな…
だから服装は、あまり張り切らない程度におしゃれをして行った。
いつも舞を見ている同僚は、張り切ってると思うだろうなって思いながら
待ち合わせ場所に行くと…
同僚の方が、張り切っていた…
合コンの店に入って行くと…
すでに、男の人が待っていると同僚の友達がつぶやいた。
舞は、店の中に…
空に似ている人を、すぐ様見つけた…
私って…
こんな時まで、空くんのことが頭にあるんだ…
どうしようもないな…
そう思いながら…
同僚の後ろに付いて席に向かった…