宮殿に帰還し、早速お茶をしようと庭に足を踏み入れたがなんと、先客がいた。

「エル!待っていたぞ」
「オスカー様...!?」
「オスカーで良いぜ。お前堅苦しいの嫌いだろ?」

 その先客は、オスカー・ルイス。この国で3大伯爵家にも入ると言われている家の時期当主だ。年は私と同じ7歳。綺麗な銀色の髪の毛に燃えるように赤い瞳が映えている。ちなみに、馴れ馴れしいが記憶を遡るにほとんど会ったことはない。
 そんな時、私の隣にいるアイザックに気づいたらしく、まじまじと眺めている。

「なあエル、誰?こいつ」
「私のお友達のアイザーー」
「ルイス伯爵家のオスカー様ですよね!?お初目お目にかかります。アイザック・セイレムと申します!」

 紹介しようとしたのだが、私がいうよりも先にアイザックがすらすらと自己紹介をした。私の時とは全く違う。アイザック、スラスラ喋れたのね.....
 やっぱり1度目、2度目の人生と同じだ。アイザック、あなたこの時から男好きだったのね。

「興味ねーし、俺エルに聞いたんだけど」
「....っ〜〜」

 最高だわ、オスカー様。いいえ、オスカー。私と貴方は今日から親友よ。