11月…



動物園、楽しかったな…

また、どこかに行きたいな…



今日は、11月6日か…

えー!!

今月は、剣の誕生日じゃん。



何か、プレゼントあげないと…

ヤバい!!

今度の、日曜日か次の日曜日しか買いに行く時がない!



でも、何をあげればいいんだ?



楓は、祥子に相談した…



「祥子、もうすぐ剣の誕生日なんだけど、何をあげればいいと思う?」



「そうかぁ、男って何を貰ったら嬉しいんだろう?」



「わかんないんだよー。助けておくれ、祥子ー」



「それとなく、剣に聞いてみるとか?」



「あまりに、あからさまじゃない?」



「そうだよね…うちが野球部の友達に聞いてみるよ」



「お願い、祥子。助かる」



祥子が友達に聞いてくれた。



候補は…服・スポーツグッズ・文房具・漫画etc…



「祥子ありがとう。それで…買いに行くの付き合ってくれない?」



「いつ?」



「明後日か、その次の日曜日」



「明後日は用事があるから。次の日曜日ならいいよ」



「祥子、ありがとう」



そして…次の週の日曜日…



祥子と街に行った。



祥子とは、よく街に遊びに行く。

でも、たいてい服を買いに行くから行く店は決まっているけど…

今回は、そういう店じゃない。



「服は難しいよね…とりあえず、スポーツ用品店に行ってみようか?」



楓と祥子は、スポーツ屋さんに行ったけど…

高い物ばかりで…楓の小遣いでは買えない。



「よし、文房具かな…」



文房具店に行ってみたけど…

値段的にはいいんだけど、何か物足りない…



「とりあえず気分を変えて、いつもの雑貨屋さんに行ってみよう」



そしたら、楽しそうな物がいっぱいある…



「これ、いいんじゃない?」



祥子が見せたのは、ミニ香水だった。



「でも、匂いが嫌だったら…私が嫌かも?」



「色々あるから、匂って決めれば?」



値段的にはいい…

匂ってみると…いい匂いもある…



「色々匂っていたら、よく分からなくなったよー」



「最初にいいって思ったのがいいんじゃない?」



「これにする!」



「よし、決まり」



やっと、決まった…



「祥子、ありがとう」



よし、剣の誕生日は木曜日…





木曜日、いつものように



「剣、誕生日おめでとう。今日もクラブ終わるの待ってるね」



「あ、覚えててくれたんだ。ありがとう。じゃ、あとで」



待っていると…剣がクラブを終えて帰って来た。

着替えるのを待って…



「これ、誕生日おめでとう」

プレゼントを渡すと…



「えっ、ありがとう。びっくりしたよ」



「えへへっ、びっくりさせようと思って…開けてみて」



剣はプレゼントを開けた…



「こういうの欲しいと思っていたんだ…クラブの後、汗臭いから…」



「全然、臭くないけどね。使って貰えたら嬉しい」



「楓、ありがとう」



こうして、楓のプレゼント大作戦は終わった…



また、剣に近付けたかな…

昔、しなかったことを沢山して、もっと仲良くならなきゃ。

私が迷うことがないように…