翌日…
楓は、教室で授業で使った新聞を見ていた。
その中に…
―――みつけた!
「便秘」
これを、名札に付けて…
すると、周りの友達が
「楓、何してるの?」
「へへっ、内緒」
そう言って、剣のクラスに行った。
いつものように…
「剣、好きな人教えて」
剣は私の名札を見て…
「便秘」
と言ったから、楓はドキッとした。
「気付いた?どうせ変なことしてるなって思ったんでしょ?」
「ホント…楓はバカだな」
「どうせ、バカですよ」
そう言って教室を出たけど…
内心、ドキドキしていた。
―――剣、ビックリするじゃん。
でも、楓は知っているから…
確か…この数日後に…
剣は、好きな人を教えてくれるはず…
それまでも…
毎日、剣に好きな人は誰?って聞いてた。
友達の名前を言ってみたけど…
違うってハッキリ言われた。
そして、3日後…
いつものように剣に「好きな人教えて」と軽く言ったら…
「わかった、教えるよ。今日、クラブが終わるまで待ってて」
「ホント?やったー!絶対だよ」
―――ついにこの時が来た…
楓は、祥子と一緒にバスケ部に入っていたけど…
いつの間にか、行かなくなった。
楓は、遊ぶのが楽しくなって…
少し、不良になりかけていた…
剣や他の野球部の友達は坊主だけど
眉毛を剃ったり剃り込みを入れたりしてる。
楓も、少しづつオキシドールで髪を染めたり…
眉毛を剃ったり…
スカートを長くしたり…
靴下のゴムの部分をくるくると丸めたり…
カバンをしぼって細くしたり…
私服が派手な色のジャージだったり…
そういう時期だった。
その日も、クラブには行かず…
祥子と誰もいない教室で喋りながら…
剣を待っていた。
剣が教室に帰って来て…
着替えるのを待って…
そして、なぜだか廊下で…
楓と剣は立って話をしていた。
「好きな人教えてくれるんでしょ?」
「うん」
そう言いながら剣は、なかなか話さない…
「誰なの?」
色々な人の名前を言ってみた。
剣は「違う」だけはハッキリ言う。
でも、なかなか教えてくれない。
しかも、持っていた傘で素振りを始めた…
「もう、教えてくれるって言ったでしょ?誰なの?」
と、キレ気味に言うと…
剣は、持っていた傘で楓を指した。
「えっ?冗談だよね?」
「冗談じゃない…」
恥ずかしかったのか…剣は
「今日は遅いし、とりあえず帰ろう」
と言ったから
「分かった…」と言った。
そして…なぜか別々で帰った。
暗くなりかけた帰り道で、祥子に報告したら
「楓、良かったね」
と言ってくれた。嬉しくて…
「うん!嬉しい」
と…満面の笑みで答えた。
楓は、嬉しくて眠れなかった…
でも、私は翌朝熱を出して休むんだよ…
知恵熱か?
って可笑しくなった…
今度こそ、恥ずかしがらずに剣のそばにいる…
剣の心の近くに…
絶対に行くんだ…
楓は、教室で授業で使った新聞を見ていた。
その中に…
―――みつけた!
「便秘」
これを、名札に付けて…
すると、周りの友達が
「楓、何してるの?」
「へへっ、内緒」
そう言って、剣のクラスに行った。
いつものように…
「剣、好きな人教えて」
剣は私の名札を見て…
「便秘」
と言ったから、楓はドキッとした。
「気付いた?どうせ変なことしてるなって思ったんでしょ?」
「ホント…楓はバカだな」
「どうせ、バカですよ」
そう言って教室を出たけど…
内心、ドキドキしていた。
―――剣、ビックリするじゃん。
でも、楓は知っているから…
確か…この数日後に…
剣は、好きな人を教えてくれるはず…
それまでも…
毎日、剣に好きな人は誰?って聞いてた。
友達の名前を言ってみたけど…
違うってハッキリ言われた。
そして、3日後…
いつものように剣に「好きな人教えて」と軽く言ったら…
「わかった、教えるよ。今日、クラブが終わるまで待ってて」
「ホント?やったー!絶対だよ」
―――ついにこの時が来た…
楓は、祥子と一緒にバスケ部に入っていたけど…
いつの間にか、行かなくなった。
楓は、遊ぶのが楽しくなって…
少し、不良になりかけていた…
剣や他の野球部の友達は坊主だけど
眉毛を剃ったり剃り込みを入れたりしてる。
楓も、少しづつオキシドールで髪を染めたり…
眉毛を剃ったり…
スカートを長くしたり…
靴下のゴムの部分をくるくると丸めたり…
カバンをしぼって細くしたり…
私服が派手な色のジャージだったり…
そういう時期だった。
その日も、クラブには行かず…
祥子と誰もいない教室で喋りながら…
剣を待っていた。
剣が教室に帰って来て…
着替えるのを待って…
そして、なぜだか廊下で…
楓と剣は立って話をしていた。
「好きな人教えてくれるんでしょ?」
「うん」
そう言いながら剣は、なかなか話さない…
「誰なの?」
色々な人の名前を言ってみた。
剣は「違う」だけはハッキリ言う。
でも、なかなか教えてくれない。
しかも、持っていた傘で素振りを始めた…
「もう、教えてくれるって言ったでしょ?誰なの?」
と、キレ気味に言うと…
剣は、持っていた傘で楓を指した。
「えっ?冗談だよね?」
「冗談じゃない…」
恥ずかしかったのか…剣は
「今日は遅いし、とりあえず帰ろう」
と言ったから
「分かった…」と言った。
そして…なぜか別々で帰った。
暗くなりかけた帰り道で、祥子に報告したら
「楓、良かったね」
と言ってくれた。嬉しくて…
「うん!嬉しい」
と…満面の笑みで答えた。
楓は、嬉しくて眠れなかった…
でも、私は翌朝熱を出して休むんだよ…
知恵熱か?
って可笑しくなった…
今度こそ、恥ずかしがらずに剣のそばにいる…
剣の心の近くに…
絶対に行くんだ…