滞在3日目。
私は今日も柊月がいる農園に来ていた。せっかく付き合い始めたのだから、一緒に買い物でも行こうと私から提案したのだ。ここで待ち合わせて、買い物に行く予定になっていた。
「おはよう、二葉。」
「あっ、柊月!おはよう。」
どこに買い物に行こうかと考えていると、柊月が外に出てきた。
「買い物って言ってたけど…どこに行きたい?二葉の好きなところに行こう。」
「いいの?じゃあ…この町の西の方にあるショッピングモールに行きたい。」
「じゃあ、そこにしようか。」
駅に向かって歩き始めると、柊月の方から手を繋いでくれた。
(でも…こっちの方がいい。)
私はそっと握られた手をほどいて___
恋人繋ぎで握りなおした。
「…っ!」
柊月の顔が真っ赤になる。私は微笑んでこう言った。
「この方がいいでしょう?」
「…そうだな」
柊月も微笑み、手を握り返してくれた。