「ハチはね、星になったのよ」
 泣きじゃくっていると、ママがそう言った。
「星?」
「そう、星。夜空のお星さまになって、りゅうせいやママやパパを見守ってくれているのよ」
「そうだぞ。だから、寂しくなんてない。ハチは空を見上げれば、いつでもまた逢えるんだからな」
 パパがくしゃくしゃと頭を撫でた。
「そっか、ハチはお星さまになったのか……」
 顔を上げると、涙で滲んだ視界に紺碧の夜空が映った。ぼやけた視界の中でも星が光り輝いていて、凄く綺麗だと思った。