連絡先を交換した日の夜
映画を見る日を決めるため僕は奏に連絡した。
『奏、映画を見る日はいつが良い?』
『そうね、週末は基本予定が空いてるけど、強いて言えば来週の日曜日が良いわ』
『了解、じゃあ来週の日曜日の10時にに駅の前集合で』
『わかった』
味気のない会話、ただ日にちと集合場所を決めただけだ。これで連絡を終わりにしようとスマホを机の上に置こうとした時だった。
♩♩♩♩
スマホから着信音が鳴った、なんだと思い画面を見ると、夜野奏と表示されていた。
「なんだ?」
「いや、ただメールだと細かいこと決めにくいなって思って、電話かけた」
「そうゆうことか」
別に決める必要ある?と思ったが口にせず、遅い時間でもないので奏に合わせようと思った。
「なんか他に行きたいことでもあるのか?」
「⁈ いや、その…」
図星なのか少し驚いているようだが、声では平静を装った。
「映画見た後に少しカフェ寄って、その後ショッピングモールを周らない?」
「カフェは良いがショッピングモールは僕いらないだろ」
完全にデートみたいになってしまう。それに付き合っても無い男と一緒に周って何が楽しいのか
「ただ1人だと声かけられたりとかするから、男避けとして一緒にいて欲しいなと」
「なるほど」
確かに奏はかなり美人だ、顔はもちろんスタイルだって良いし、髪もさらさらで、ケアを怠ってないことが一目でわかる。ナンパされるのも無理はないし、それがいやで頼むのも納得できる。ただ…
「それは良いけど奏は嫌じゃないのか、俺だって一応男だし下心が無いとゆう保証は無いぞ」
興味は正直に言って無いわけでは無いが薄い。あとあまりに簡単にお願いするのでもう少し警戒心を持ってもらいたいと思った。
「嫌だったらお願いしないし、紬くんあんまり私に対してそうゆう感情あまりないでしょ。だからお願いしたのよ」
「左様で…」
だからと言って簡単に男にお願いするのはどうかと思うが…
(それにしたって信用し過ぎだろ)
こっちとしてはその信用が少し怖いまである。流石にこれは少しくぎを刺しておこう。
「だとしてもあんまりそうゆうお願いするなよ。いつか勘違いされるからな」
「わかってるわよ、それぐらい」
本当にわかっているのかあやしいが、理解してると言うならこれ以上は言えない。
(本当に理解してんのかね〜)
「なんか失礼なこと考えてない?」
「エスパーか」
何故急に思考を読んでくる。
そうこうしてるうちに時間が過ぎてった。
(そろそろ寝るか)
大体予定が決まったのでそろそろ寝ることにした。
「眠くなってきたでそろそろ通話やめて良い?」
「あら?もうこんな時間なのね、こんな長く通話しちゃってごめんなさい」
大体2時間通話してただろうか、既に時計は0時を過ぎていた。
「ん、じゃあおやすみ」
「おやすみなさい」
通話が終わり、何も表示されてない真っ黒の画面を見ながら…
紬が言った言葉を思い出す。
『だとしてもあんまりそうゆうお願いするなよ』
「君以外にこんなお願いするわけないわよ…」
消えそうなくらいのか細い声が夜に溶けていった。
映画を見る日を決めるため僕は奏に連絡した。
『奏、映画を見る日はいつが良い?』
『そうね、週末は基本予定が空いてるけど、強いて言えば来週の日曜日が良いわ』
『了解、じゃあ来週の日曜日の10時にに駅の前集合で』
『わかった』
味気のない会話、ただ日にちと集合場所を決めただけだ。これで連絡を終わりにしようとスマホを机の上に置こうとした時だった。
♩♩♩♩
スマホから着信音が鳴った、なんだと思い画面を見ると、夜野奏と表示されていた。
「なんだ?」
「いや、ただメールだと細かいこと決めにくいなって思って、電話かけた」
「そうゆうことか」
別に決める必要ある?と思ったが口にせず、遅い時間でもないので奏に合わせようと思った。
「なんか他に行きたいことでもあるのか?」
「⁈ いや、その…」
図星なのか少し驚いているようだが、声では平静を装った。
「映画見た後に少しカフェ寄って、その後ショッピングモールを周らない?」
「カフェは良いがショッピングモールは僕いらないだろ」
完全にデートみたいになってしまう。それに付き合っても無い男と一緒に周って何が楽しいのか
「ただ1人だと声かけられたりとかするから、男避けとして一緒にいて欲しいなと」
「なるほど」
確かに奏はかなり美人だ、顔はもちろんスタイルだって良いし、髪もさらさらで、ケアを怠ってないことが一目でわかる。ナンパされるのも無理はないし、それがいやで頼むのも納得できる。ただ…
「それは良いけど奏は嫌じゃないのか、俺だって一応男だし下心が無いとゆう保証は無いぞ」
興味は正直に言って無いわけでは無いが薄い。あとあまりに簡単にお願いするのでもう少し警戒心を持ってもらいたいと思った。
「嫌だったらお願いしないし、紬くんあんまり私に対してそうゆう感情あまりないでしょ。だからお願いしたのよ」
「左様で…」
だからと言って簡単に男にお願いするのはどうかと思うが…
(それにしたって信用し過ぎだろ)
こっちとしてはその信用が少し怖いまである。流石にこれは少しくぎを刺しておこう。
「だとしてもあんまりそうゆうお願いするなよ。いつか勘違いされるからな」
「わかってるわよ、それぐらい」
本当にわかっているのかあやしいが、理解してると言うならこれ以上は言えない。
(本当に理解してんのかね〜)
「なんか失礼なこと考えてない?」
「エスパーか」
何故急に思考を読んでくる。
そうこうしてるうちに時間が過ぎてった。
(そろそろ寝るか)
大体予定が決まったのでそろそろ寝ることにした。
「眠くなってきたでそろそろ通話やめて良い?」
「あら?もうこんな時間なのね、こんな長く通話しちゃってごめんなさい」
大体2時間通話してただろうか、既に時計は0時を過ぎていた。
「ん、じゃあおやすみ」
「おやすみなさい」
通話が終わり、何も表示されてない真っ黒の画面を見ながら…
紬が言った言葉を思い出す。
『だとしてもあんまりそうゆうお願いするなよ』
「君以外にこんなお願いするわけないわよ…」
消えそうなくらいのか細い声が夜に溶けていった。