朝7時50分。いつものように電車に乗る。通勤・通学ラッシュでどの車両も人で溢れかえっている。別に学校まで遠いわけじゃない。自転車で行こうと思えば30分もあれば着ける。ただ私には毎朝楽しみにしていることがある。
8時5分。中央駅で電車が止まる。3両目の右のドアから私と同じ高校の制服を着た男の子が乗ってきた。あれはそう。私の好きな男の子「成宮くん」。初恋の人なんだ。これが私が電車に乗る理由。
中央駅から学校までもそんなに遠くない。なんで成宮君も電車通学なのかは私も知らないが、そんなことはどうでもよくて、ただただこの瞬間だけを楽しみに毎朝学校に通っていた。電車の入り口近くに立ち、片足に重心をかけ立ちながら小説を片手で持ち、片耳にはイヤホンをはめていた。
「何の小説を見てるの?何の曲を聴いてるの?」
私は、毎日心の中で質問を考えながらも彼に聞くことはできなかった。
私が物語の主人公でヒロインだったらきっと今頃成宮君と仲良くなり付き合ってるのになー。そんな現実とは程遠い妄想をしながら、満員電車に揺られる毎日だった。
しかし、そんな妄想ばかりの毎日に終止符を打つような展開が待っていた。俗にいうイベント発生だ。
目の前には成宮くん。
「なんでなんでなんで?」
私の心は動揺してばっかりで、上手く言葉が出てこない。なぜ目の前に私の初恋の人成宮君がいるのか、なんで私の肩を支えているのか、私には理解ができなかった。ドキドキしているのと熱のせいもあるかもしれない。そう。私は今日熱を出して早退してしまったのだ。その家に変える途中の電車の中で成宮君と会った。記憶が定かではないが、フラフラの私を支えてくれたのであろう。なんでこの時間に成宮君も電車に乗っているのかは違うクラスなので分からないが、とにかく成宮君がいたという事実が心臓が飛び出るほど嬉しいのだ。ニヤニヤ顔と真っ赤な顔をみられたくなくて、俯いてしまう。すると、
「大丈夫ですか?よかったら送っていきますよ。B組の高城さんだよね?」
「ひゃっ!ひゃい!」
しまった…。ドキドキして変な返事をしてしまった。ん?ってか高城って何で知ってるんだろう…。私は学年でも目立たないごく普通の女子高生だ。吹奏楽部に入っていて、成績は至って普通。そんな私の名前を知ってくれていることが嬉しくもあったが、不思議で仕方なかった。そんな思いが顔に出ていたのであろう。
「ごめん。話すの初めてなのに名前も知ってて、いきなり気持ち悪かったよね。ゆうやから聞いたんだ。」
と成宮君が教えてくれた。その一言で腑に落ちた。そっか。私の幼馴染のゆうやと成宮君は仲が良いんだ。忘れてた。ただゆうやはノンデリだから私が成宮君を好きって言ったら成宮君に言ってしまいそうで、それが怖くて高校に入って以来一言も話をしていなかった。そんなゆうやが成宮君に私のことを話していたのか。私は嫌な予感しかしなかった。ゆうやが私の良いところをほかの人に話すなんてありえないからだ。大方、私のドジ話を皆にしてそれで笑いを取っているのであろう。考えれば考えるほど、憂鬱になり熱がさらに上がっていく気がした。
8時5分。中央駅で電車が止まる。3両目の右のドアから私と同じ高校の制服を着た男の子が乗ってきた。あれはそう。私の好きな男の子「成宮くん」。初恋の人なんだ。これが私が電車に乗る理由。
中央駅から学校までもそんなに遠くない。なんで成宮君も電車通学なのかは私も知らないが、そんなことはどうでもよくて、ただただこの瞬間だけを楽しみに毎朝学校に通っていた。電車の入り口近くに立ち、片足に重心をかけ立ちながら小説を片手で持ち、片耳にはイヤホンをはめていた。
「何の小説を見てるの?何の曲を聴いてるの?」
私は、毎日心の中で質問を考えながらも彼に聞くことはできなかった。
私が物語の主人公でヒロインだったらきっと今頃成宮君と仲良くなり付き合ってるのになー。そんな現実とは程遠い妄想をしながら、満員電車に揺られる毎日だった。
しかし、そんな妄想ばかりの毎日に終止符を打つような展開が待っていた。俗にいうイベント発生だ。
目の前には成宮くん。
「なんでなんでなんで?」
私の心は動揺してばっかりで、上手く言葉が出てこない。なぜ目の前に私の初恋の人成宮君がいるのか、なんで私の肩を支えているのか、私には理解ができなかった。ドキドキしているのと熱のせいもあるかもしれない。そう。私は今日熱を出して早退してしまったのだ。その家に変える途中の電車の中で成宮君と会った。記憶が定かではないが、フラフラの私を支えてくれたのであろう。なんでこの時間に成宮君も電車に乗っているのかは違うクラスなので分からないが、とにかく成宮君がいたという事実が心臓が飛び出るほど嬉しいのだ。ニヤニヤ顔と真っ赤な顔をみられたくなくて、俯いてしまう。すると、
「大丈夫ですか?よかったら送っていきますよ。B組の高城さんだよね?」
「ひゃっ!ひゃい!」
しまった…。ドキドキして変な返事をしてしまった。ん?ってか高城って何で知ってるんだろう…。私は学年でも目立たないごく普通の女子高生だ。吹奏楽部に入っていて、成績は至って普通。そんな私の名前を知ってくれていることが嬉しくもあったが、不思議で仕方なかった。そんな思いが顔に出ていたのであろう。
「ごめん。話すの初めてなのに名前も知ってて、いきなり気持ち悪かったよね。ゆうやから聞いたんだ。」
と成宮君が教えてくれた。その一言で腑に落ちた。そっか。私の幼馴染のゆうやと成宮君は仲が良いんだ。忘れてた。ただゆうやはノンデリだから私が成宮君を好きって言ったら成宮君に言ってしまいそうで、それが怖くて高校に入って以来一言も話をしていなかった。そんなゆうやが成宮君に私のことを話していたのか。私は嫌な予感しかしなかった。ゆうやが私の良いところをほかの人に話すなんてありえないからだ。大方、私のドジ話を皆にしてそれで笑いを取っているのであろう。考えれば考えるほど、憂鬱になり熱がさらに上がっていく気がした。
