*この物語のストーリー

 モフモフな子達(獣人10人)を、人間界で生活できる大人になるように育てることになった魔王リュオンと勇者ラレス。子達からの無償の愛により愛を知り、ふたりが子達に溺愛していく物語です(完結文字数は2万文字ぐらいの予定)

*今後の展開

捕らえられた魔王は人間界に命乞いをし、親がいないモフモフの子らを大人になるまで育てる(監視つき)という人間界からの条件を受け入れ、なんとか生き延びることができた。そんな事情を知った勇者ラレスは、魔王の愛を知らずに育った過去も知り、自分の育った環境も似ているのかもなと共感し、魔王と親しくなってゆく。一方、モフモフの子らと、魔王へのサプライズプレゼントで、モフモフの子らの毛が入った安眠枕を魔王に内緒で作ったり(プレゼントされた魔王は大喜び)、年長さんチームの悩み相談にものったりし、得た子育てチートのお陰もあり、モフモフの子らとも親密になっていく。

そして大きな目玉イベント、皆で温泉へ。
きっかけは魔王が子育てに息詰り、暴走しかけた時に「ひとりでくつろいでおいで」と勇者ラレスが魔王に温泉チケットを渡したから(魔王討伐でもらったやつ)。子らも連れていきたいと魔王は言い、皆で行くことになった。現場では、能力のことで頭がいっぱいでチケットの存在を忘れていたパーティーのメンバー達とも合流し、皆でわいわいする。

魔王と温泉に入り、勇者ラレスは自分がつけた魔王の背中の傷をみて申し訳ないという気持ちと共に、話し合えば解決できたのかなと疑問に思う。それを伝え、色々話していると、魔王は人間界を攻撃したのは、人間が魔王の今は亡き母の形見を盗んだからだと打ち明けてきた。一瞬だけ母の愛を感じていた時期が魔王にもあったことを勇者ラレスは知る。そして、はしゃぐ子らをみてふたりは、子らには幸せになってほしいと心から願う。

子らと幸せな日々を過ごすうちに、いつの間にか子らに溺愛していた。だが、時が経ち子らが成長し別れの時が来る。魔王と人間界で交わした契約も終わりの時期が来た。

離れたくない気持ちがいっぱいで、本当は寂しい魔王。魔王はサプライズプレゼントで苦手なお裁縫でひとりひとりにメッセージ入りのお守りを作る。そして僅かに残っていた魔力を詰めて「何か助けてほしいことがあれば、このお守りを通して我を呼ぶがいい」と言い、渡した。

城は静かになり、物足りなさを感じるふたり(執事も)。「子供達が沢山いる、賑やかな場所を一緒に探すか?」と勇者ラレスは魔王を誘う。勇者ラレスは何も持たず、魔王は子らからプレゼントされた安眠枕だけを持ち、旅に出るのであった(後から執事が荷物を持ってくる)。