次の日、友人の工藤(くどう)由美(ゆみ)さんに仕事が終わってから相談にのってもらいたいとメールした。すぐに[了解しました。]の返事をくれた。

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工藤由美さんは私の1年後輩の文系の学卒で商品開発部に勤めている。私と同じリクルートスーツを着ていつもは目立たない存在だ。偶然、社員食堂で席が同じになって、同じスタイルをしているので話かけたのがきっかけだった。

入社したばかりで友人もいなくて心細いと言っていたので、自分もそうだったけど先輩に相談にのってもらって心強かったから、私でよければ相談にのるからと言ってあげた。そうして仕事の相談にのるうちに仲良くなって、お互いにプライベートなことも相談し合える仲になっていた。

私はどうしたら先輩の気を引けるか、ここのところずっと考えていた。先日、吉岡先輩の話になって、先輩に憧れているけど、先輩は全くその気がないから、こちらを向かせるにはどうしたらよいかと相談したら「片思い相談作戦」を提案された。

工藤さんは新谷さんと付き合い始めてほぼ1年位で順調に交際は進んでいると聞いていた。交際に至るまで、私は彼女に彼についての噂話や彼女がいるかどうかなどの情報を提供してあげていた。良い人のようだからと背中も押してあげた。

「きっかけとして、プライベートなことだけど、片思いをしている人がいるけどどうしたらよいかと先輩に相談してみたらどう? その相手は先輩と同じ部の新谷さんだとか言って」

「新谷さんはあなたの彼氏だけどかまわないの?」

「彼から世話になっている吉岡先輩にだけ私との交際を話したけど、秘密にしてほしいと言ってあるから大丈夫だと聞いているので」

「それで」

「その先輩は上野さんが恋愛なんかに関心がないと思っているだろうから、誰かを好きになったといえば、驚いて相談にのってくれると思うの? それで少しでも先輩と恋愛についてお話できたら良いじゃないですか」

「そんなにうまくいくかしら」

「私もいろいろ試みてみたから何とかなった。やってみないと分からないけど、何もしないでくよくよ考えているよりは良いと思う」

工藤さんは背中を押してくれた。「片思い相談作戦」は思いもかけない展開となって、大成功だった。

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待ち合わせのフルーツショップへ工藤さんがやってきた。私と同じリクルートスタイルだ。

「工藤さん、聞いてください。あの作戦は大成功で、私には恋愛経験がないと言うと、吉岡先輩が私とまねごとの『恋愛ごっこ』をしてくれるということになったの。恋愛のためのトレーニングだとか言って」

「へー、そんな展開になるとは思っていなかったけど、仕掛けてよかったですね」

「それで早速第1回目の『恋愛ごっこ』をすることになったの。今週の土曜日と言われたけど、突然だし、準備に時間が必要ですと言って、今月の最終土曜日にしてもらいました。デートの場所と時間は私が考えて連絡することになっているから、どうしたらよいかお知恵を貸して下さい」

「お世話になっているので協力させてください。せっかくのチャンスをものにする最良の方法があるのでお教えします。これは私が新谷さんの攻略に成功した方法で実績があるので間違いなく吉岡先輩も攻略できると思います」

「どんな方法? 是非、教えて下さい。その攻略法を」

「最初のデートは、いつもからは想像できないくらいに綺麗で可愛く変身していくこと、衝撃を与えるイメージチェンジが重要なの。彼はいつものスタイルで来るように思っているから、そのギャップに驚いて、こんな素敵な娘だったと気付いて、上野さんを見る目が変わるから」

「そんなにうまくいきますか?」

「その証拠に新谷さんは変身した私に、私が声をかけるまで気付かなくて、その後は私を見る目が変わっていて、一緒に歩いているのがとても嬉しそうに見えました。男は単純で、綺麗で可愛い娘には目がないから、吉岡先輩も間違いなく落ちるから大丈夫、自信を持って」

「それでは綺麗で可愛く変身する方法を教えて下さい。私はおしゃれにはあまり関心がなくてしてこなかったので」

「上野さん、まず、おしゃれにはお金がかかります。これに投資することができますか?」

「はい、もちろん。私は苦学して大学を卒業しましたから、お金の大切さは分かっています。だから倹約もしてきました。でも投資すべき時には思い切って投資します。そのために倹約してきたのですから」

「それとおしゃれはそれぞれその人に合った仕方があります。そのためには自身で努力して自分に合ったおしゃれを工夫しなければなりません。ほかの人の服装やメイクをまねただけではだめなんです」

「分かりました。おしゃれのポイントや要領を教えてください。あとは自分で工夫してみます」

工藤さんは私におしゃれのポイントを教えてくれた。まず、眼鏡をコンタクトに変えること、ヘアサロンに行って髪形をかえること、メイクアップをすること、衣服、靴、バッグなどの持ち物をそろえることとそれらをコーディネイトすることなどをショップについてきてくれてじきじき教えてくれた。

◆ ◆ ◆
その月の最終金曜日の昼休みに私は吉岡先輩にメールを入れた。準備は整っていた。

[上野沙知です。今週の土曜日の午後1時にJR原宿駅の改札口でお待ちしています。]

場所は先輩と一緒に行ってみたいところにした。先輩はすぐに[了解]の返信をくれた。

◆ ◆ ◆
私は約束の午後1時の10分前に着いた。メイクアップとコーディネイトに時間がかかって約束の時間ギリギリになってしまった。

吉岡先輩は改札口の前で時計を見ながら待っていてくれた。私が近づいても気づかないで、私を探してあたりを見回しているので声をかけた。

「あのー」

振り向いてくれたが、私をちょっと見ただけで周りを見回している。

「お待たせしました」

また、ちょっと見ただけで私だと気づかない。相変わらず、黙って周りを見回している。工藤さんが言っていたとおりだった。

「先輩、私です」

どこかで聞いたことのある声だと思ったみたいで、私の方を見た。

「上野です」

「ええっ、上野さん?」

コンタクトに変えていて、あの太ぶちの眼鏡をかけていないから印象が全く違ったと思う。鏡を見て確認してきた。この時が先輩が眼鏡をはずした私の顔を初めて見た時だった。

髪はカールして肩まで垂らしている。服もいつものリクルートスーツとは違って、淡い水色のワンピースにグレイのベストを着ている。しゃれたバッグも持っている。

まさか、これがあの地味な上野沙知か、信じられないと思っているに違いない。表情から読み取れる。工藤さん提案の変身作戦は半ば成功したみたいだ。

「ごめん、全く気が付かなかった。いつものスタイルで来るとばかり思っていたから」

「ちょっと、おしゃれしてみました。かっこいい先輩とせっかく『恋愛ごっこ』ができると思って」

「どうしたの? 会社の上野さんとは全く違う。こんなに綺麗で可愛かったんだ」

私は素敵なワンピースを着ていたし、靴もいつもの黒いシンプルなものとは違っていた。

「そう言ってもらえて嬉しいです。ここでは何ですから、歩きながらお話しましょう」

私はそう言って先に歩き出した。先輩はすぐに追いついてきてそれとなく手を繋いでくれた。突然そうされたので一瞬驚いてどうしようかと思ったが、すぐに手を握った。それからゆっくりと二人は人ごみの中へ入っていく。手を繋いで歩けないほど人が多い。

「これじゃあ人が多くて歩きながら話ができないから、明治神宮の方へ行ってみようか? あそこならゆっくり歩けるだろう」

二人は黙って参道へ向かう。手はぎこちなくつないだままだ。私が可愛くなったので驚いているのか、先輩は緊張しているようだ。参道に入ると人が少なくなった。ようやくゆっくり歩けるようになった。

「話を聞かせてくれる」

「私の友人に相談したんです。誰とは言いませんが、もちろん女性です。彼女も会社ではすごく地味にして目立たない娘なんです。吉岡先輩から『恋愛ごっこ』に誘われた翌日に食堂で一緒になったので、月末に先輩とデートすることになったのでおしゃれしたいけど、どうすれば良いか悩んでいると相談しました。そうしたら良い方法があると教えてくれたんです」

「どんな方法?」

「上野さんは会社では地味にしているけど、いつでもそうなのと聞かれたので、そうだと答えました。それなら、彼女がおしゃれの仕方を教えてあげるというの。彼女は会社では地味にしているけど、休日にデートをするときはおしゃれをしているそうなので」

「それで教えてもらったの?」

「ええ、まずコンタクトを持っているか聞かれました。持っているけど、使い心地があまり好きではなくて、会社では眼鏡にしているというと、休日にデートするときはコンタクトに変えるべきだと言われました。コンタクトの方が見栄えがいいからと」

「確かに眼鏡よりいいね」

「それからその週の土曜日にこの近くの表参道のヘアサロンに連れてきてくれたの。そこでヘアカットしてもらい、最新のへアスタイルにしてもらいました。その仕方を覚えて、自分でセットできるように練習するように言われました。でも会社では元のように後に束ねていることにしています」

「社内で何回か会っていると思うけど、変化には全く気が付かなかった」

「その方が仕事しやすいので。彼女は会社では地味にして、休日はおしゃれを楽しんだらギャップがあって面白いと言うの。先輩が変身した私を見てきっと驚くと」

「ああ、とっても驚いた。確かに休日はいつもとは別の自分というのは気分転換にもいいね」

「そのあとデパートの化粧品売り場で化粧品を選んでくれて、メイクのポイントも教えてもらいました。それからはずっと自分に合ったメイクの練習をしていました。会社では今までどおり薄化粧ですけど」

「すごくメイクがうまくなったと思う。上野さんの良さが引き立っている」

先輩はまじまじと私の顔を覗き込んでいる。その目は以前の私を見る目とは違って、綺麗で可愛いものを見入っている目だった。きっと私がメイクをするとこんなに綺麗で可愛くなると感心して見ていたのだと思う。もう作戦はかなり成功している。

「次の週末にはショッピングについていって、服の選び方を教えてもらいました。それとコーディネイトの仕方も実際の商品を組み合わせて教えてくれました。彼女が私に似合うと勧めてくれたワンピースやブラウスやスカートをいくつか買いました。今日はそれをコーディネイトしてみました。帰ってから、今までの手持ちの服などとのコーディネイトもしてみました。このごろはネットの商品を見ながらコーディネイトを練習しています」

いつの間にか本殿の前まで来ていた。ここは心地よい涼しい風が吹いている。

「お参りしようか?」

二人は階段を上って、お賽銭を入れて二礼二拍一礼をしてお参りをした。私は先輩よりずっと長く拝んでいた。本殿を降りたところで聞いてきた。

「何をお願いしたの?」

「『恋愛ごっこ』が長く続けられますようにお願いしました。先輩は?」

「僕はいつも神仏にはいつもありがとうございますとお礼をいうことにしているんだ」

「どうしてお願い事をしないのですか」

「神様にお願いしても聞き入れてもらえるか分からないし、何ごともなるようにしかならないと思っているから。それに神様もお参りに来る全員からお願いされてもそれぞれ聞き届けるのは大変だろうし」

「そうかもしれませんが、たまたま聞き入れてもらえることもあるかもしれないので、ダメ元でお願いしてみてもいいんじゃないですか?」

「苦しい時の神頼みで、困ったことがあるときはお願いする。ただし、自分でやれることはすべてやり尽くしてから、最後にお願いすることにしている。『人事を尽くして天命を待つ』の心境かな」

「今は特に困っていることはないということですか?」

「まあ、ないことはないけど神様にお願いするほどのことではないというところかな。何事も他人に頼らず自分に厳しくを信条にしているから」

「寂しくありませんか? それに何でも自分で解決できるとは限らないと思いますけど。私は自分で解決できないことを周りの人にずいぶん助けてもらっています」

「それを受け入れられるのが上野さんの長所なんだな。僕は少し肩肘を張り過ぎているのかもしれないね」

「頑張り過ぎです。でも先輩が私の力になってくれて感謝しています」

「自分には厳しく他人には優しく、困っている人には手を貸すことにしている」

「『情けは人の為ならず』ですか?」

「いや、僕は見返りを求めてなんかいない。もちろん上野さんにも。僕に義理立てして恩返しする必要は少しもない。もしそう思うなら、上野さんの後輩に親切にしてあげてほしい。その方がよっぽど良い」

「私も困っている人には手を貸すようにしています。私におしゃれを教えてくれた彼女も入社してきたときに親切にしてあげたんです。それで仲良くなって」

「そうなんだ」

「おみくじを引いてもいいですか? 先輩は?」

「僕はいいから」

「末吉だった」

「末吉は末広がりで、終わり良しのハッピーエンドだね」

「良かった」

「先輩はなぜ引かないんですか?」

「神様だけが知っていればよいことを僕は知ろうと思わない。今を精一杯生きていくだけさ」

「ずいぶん大人ですね。やっぱり先輩は何かすべて超越しているみたいで、近づきがたいです」

「そんなことはない。この年になると一種のあきらめかもしれないね」

「この年っていうけど、私と10歳くらい上だけじゃないですか?」

「おじさんだと思っているだろう。年寄り臭いことばかり言っているから」

「そんなことありません。先輩は十分若いです。もっと自信を持ってください」

「さっき、駅で上野さんに会った時、若々しくてとても眩しく見えた」

「私は先輩をいつも素敵な人だなって眩しく見ています。『恋愛ごっこ』できるだけでワクワクしています」

言ってしまった、先輩は鈍いとこがあるけど通じたかな? いや、気づかないふりをしている?

「それならよかった。これからどうする」

「青山通りをウィンドウショッピングして、どこかでお茶したいです」

二人は元の大通りに戻って、青山通りの方へ歩いて行く。先輩は手を握り替えた。私は先輩の顔を見た。

「これは恋人つなぎと言うんだ。練習、練習!」

私はニコッと笑って指に力を入れてみた。先輩はドキドキしたかもしれない。手の感じでなんとなく分かる。

私は気に入った店があると中に入って見ている。先輩は外から中の様子を見ている。そして私が出てくるのを待ってくれている。先輩の視線をずっと感じている。見られている。見てくれている。思っている良い方向へ進んでいる。嬉しくなる。楽しい。

出て行くと、また手を繋いでくれて、二人は歩いていく。横目で私をじっと見ているようなので、先輩の方を見る。目線があった。待ってましたとニコッと微笑む。先輩は見てはいけないものを見たようにドギマギして目をそらしてしまった。相当に私を意識して歩いているのが分かる。

二人でゆっくり話せそうなコーヒーショップがあったので一休みすることになった。

「ずいぶん見て回ったね。買わないの?」

「ここは値段が高過ぎます。おしゃれもほどほどにしないと生活が成り立ちません。奨学金も返さないといけませんし、贅沢はできません。お金を大切にしたいです。学生の時、苦労しましたから」

「じゃあ、割り勘は止めにしようか?」

「いえ、割り勘でお願いします。私のプライドが許しません。奢られるのがいやなんです。甘えたくないんです。経済的にも自立していたいんです」

「お父さんが亡くなったから苦労したんだね。僕も他人は頼りにしないけど、お金はいざという時に一番頼りになると思っている。キャッシュレスの時代だけど、現金はいつも多めに持っている。でも無駄づかいはしないようにしている」

「父がよく言っていました。出す必要のないものに出さないのが倹約、出すべきものに出さないのがケチだと」

「同感だ」

「私もそう思っています」

こんなことを二人で話したのは初めてだった。会社の食堂やラウンジでいつも話していたが、仕事の話が大方だったので「恋愛ごっこ」をしているのが実感できる。

「せっかくだから夕食でも一緒にどうかな?」

「そうですね。このあたりのレストランは高いですから、私が知っている洋食屋さんでどうですか? 町の洋食屋さんですが、安くておいしいです」

「いいね、そこへ行こう。どうもこの近くじゃなさそうだね」

「溝の口です。もう一か所は大井町にありますが、溝の口の方が二人とも自宅に近いうえに定期券も使えてよいと思います」

「その方が良いかな」

地下鉄と私鉄を乗り継いで溝の口に着いた。ここは乗換駅だから飲食店も多い。私はこの町の洋食屋さんに案内した。

私は見栄を張りたくないし自然体でお付き合いしたい。先輩のように無理をすると長続きしない。身の丈にあったお付き合いがしたいと思っている。

こういうお付き合いが二人に合うか合わないかはまさに相性の問題で、合わなければご縁がなかったとあきらめるしかない。

食堂の中は4人掛けのテーブルが4つほどとカウター席が4つほどある。まだ早い時間だから空いていて良かった。

二人でテーブル席に座ってメニューを見ていると、年配の女性が注文を取りに来た。私はオムライスを、先輩はハンバーグ定食を注文した。私は小声で話しかける。

「中はあまり綺麗ではありませんが、値段の割に味は良いんです」

「楽しみだ。どうしてここを見つけたの?」

「外勤の帰りに食堂を探していてここを見つけました。それからは外勤した時の帰りに時々来ています」

「大井町の店はどうなの?」

「そこも外勤の帰りに大井町駅の回りを見て歩いた時に見つけたお店です。ほかにトンカツのおいしいお店も見つけました」

「今度はトンカツもいいね」

注文したオムレツとハンバーグ定食が運ばれてきた。先輩はすぐに一口食べてみている。お腹が減っていたのかもしれない。わざわざ遠いところまでつれてきて申し訳なかった。

「いい味だ。おいしいね。高級店とそんなに変わらない」

私に気を使ったお世辞かも知れないが、そう言ってくれた。気遣いのできる人だ。

「私はこの店の味が好きで、再現できないか作ってみています」

「再現できている?」

「まずまずといったところでしょうか。それで時々来て味を確認しています」

「なかなか研究熱心だね」

「おいしいと思ったら、自分で作って再現してみたくなるのです」

「じゃあ、レパートリーがどんどん増えていくね」

「まあ、今は20品くらいでしょうか?」

「レストランができそうだね」

「B級グルメですからとても無理です。晩御飯にはなりますが」

「そのうちにご馳走になりたいな」

「ええ、機会があればですが」

どういう意味だろう。こちらも意味不明のことを言ってしまった。チャンスがあればその機会を作りたいが、どういう機会になるだろう。

ここの味付けはとても良い。私は味を覚えるためにいつものようにゆっくり食べる。割り勘にするから私は分相応な店へ先輩を連れてきた。それについて先輩は何も言わなかった。きっと私がどういう生活をしているか想像できたと思う。別れた彼女とは全くタイプが違うというか、生き方が違っていると思う。それは仕方がない。

溝の口駅で二人は反対方向の電車に乗って別れた。とっても楽しかった。別れ際、次の『恋愛ごっこ』を来月の最終土曜日に決めた。こんな二人には月一回位が丁度良いのかもしれない。できることなら毎週でもと思ったが、私はそのことに異論を唱えなかった。月一でも十分過ぎるほど十分だから。