開いてみるといろんなグループチャットがあった。歌をみんなで歌おう。とか、〇〇くん推しの人語り合いましょう。とかだった。結局趣味っていってもこんなものか、と興味を失いつつあったとき、あるチャットのタイトルが目にとまった。
「虫が好きな人話をしませんか?男性も女性も歓迎します。」
そう書いてあった。信じられないと思った。私が学校で馬鹿にされ、気持ち悪いと言われた趣味をもつ同士がいると知ったからだ。すぐチャットに入りたいとおもいメールのようなものを送った。すると、入る前にアンケートに答えてと言われ、アンケートが送られてきた。アンケートの内容は性別や年齢を問うものだけでなく、好きな虫の種類を聞かれたりとさまざまだった。これを送ってきた人がいうには本当に虫が好きな人が確認するためだという。やっと回答がおわり、チャットに入ると、チャットの人たちが挨拶してくれた。チャットには私を入れて5人しかいなかったが、それでも同じ趣味を持つ人を見つけられて嬉しかった。みんなの自己紹介を見て開いた口が塞がらなかった。チャットに書かれた自己紹介はこんなものだった。
みなみ「こんにちは。私は高校3年生だよ。お父さんが虫が好きでそこから私も好きになったの。好きな虫は南米のモルフォチョウよ。羽が凄く美しいでしょう?」
涼「どうも。高一の涼です。好きな虫はタマムシで、理由は日本にもいるし綺麗だから。」
尚「こんにちは!僕は高ニの尚っていいます。みんなと少し違って僕はダンゴムシとかよく見かける虫が好きかな。」
夢「あ!見てなかった。紹介が遅れちゃったけど、中三の夢です!仲良くしてね。好きな虫はてんとう虫かなぁ?ほら、なんかちっちゃくて赤くて可愛いじゃん?」
みんな凄い。そう思った。みんなまだ成人していないのに。同じ趣味を持つ人が少ないのに全然気にしていないかのよう。自分がまだ自己紹介してないことにやっと気づいて送った。
雪「こんにちは。高校二年生の雪です。いろんな虫が好きだけれど、特にモンシロチョウが可愛くて好きです。」
どんな話をするんだろう、とわくわくしていると最初に紹介してくれたみなみさんが何か送ってきた。
みなみ「みんなで虫の写真送り合おー!」
そう書いてあった。困った。最近は外に出ていないから写真があまりない。そう迷っているうちに他の人はだんだん送ってくる。もう無理だとおもってチャットを抜けようとしたけど、この人たちとそれだけで別れるのは悲しかった。学校に行けてない、つまり不登校だということを伝えてみようと思った。いつもはそんな勇気ないのに、今日は言えそうな気がした。
雪「すみません。私、いわゆる不登校で、外にでるのが最近怖くて、写真持っていないんです。」
言えた。でも反応を待つのがただただ怖かった。するとみんなからメッセージがきた。
尚「何言ってんの。平日のこの時間にチャットで会話してるってことはみんな雪ちゃんと同じってことだよ?」
夢「そうそう。私たちもそんな感じだから大丈夫だよ。」
涼「写真はネットで見つけたのとか、昔撮っていた写真なんだよ。」
みなみ「説明不足だったね。ごめん。まぁだから気にしなくて良いからね。」
そうか。確かに平日に中高生がチャットではなしているということはみんな学校に行っていないことになるはずだ。
「虫が好きな人話をしませんか?男性も女性も歓迎します。」
そう書いてあった。信じられないと思った。私が学校で馬鹿にされ、気持ち悪いと言われた趣味をもつ同士がいると知ったからだ。すぐチャットに入りたいとおもいメールのようなものを送った。すると、入る前にアンケートに答えてと言われ、アンケートが送られてきた。アンケートの内容は性別や年齢を問うものだけでなく、好きな虫の種類を聞かれたりとさまざまだった。これを送ってきた人がいうには本当に虫が好きな人が確認するためだという。やっと回答がおわり、チャットに入ると、チャットの人たちが挨拶してくれた。チャットには私を入れて5人しかいなかったが、それでも同じ趣味を持つ人を見つけられて嬉しかった。みんなの自己紹介を見て開いた口が塞がらなかった。チャットに書かれた自己紹介はこんなものだった。
みなみ「こんにちは。私は高校3年生だよ。お父さんが虫が好きでそこから私も好きになったの。好きな虫は南米のモルフォチョウよ。羽が凄く美しいでしょう?」
涼「どうも。高一の涼です。好きな虫はタマムシで、理由は日本にもいるし綺麗だから。」
尚「こんにちは!僕は高ニの尚っていいます。みんなと少し違って僕はダンゴムシとかよく見かける虫が好きかな。」
夢「あ!見てなかった。紹介が遅れちゃったけど、中三の夢です!仲良くしてね。好きな虫はてんとう虫かなぁ?ほら、なんかちっちゃくて赤くて可愛いじゃん?」
みんな凄い。そう思った。みんなまだ成人していないのに。同じ趣味を持つ人が少ないのに全然気にしていないかのよう。自分がまだ自己紹介してないことにやっと気づいて送った。
雪「こんにちは。高校二年生の雪です。いろんな虫が好きだけれど、特にモンシロチョウが可愛くて好きです。」
どんな話をするんだろう、とわくわくしていると最初に紹介してくれたみなみさんが何か送ってきた。
みなみ「みんなで虫の写真送り合おー!」
そう書いてあった。困った。最近は外に出ていないから写真があまりない。そう迷っているうちに他の人はだんだん送ってくる。もう無理だとおもってチャットを抜けようとしたけど、この人たちとそれだけで別れるのは悲しかった。学校に行けてない、つまり不登校だということを伝えてみようと思った。いつもはそんな勇気ないのに、今日は言えそうな気がした。
雪「すみません。私、いわゆる不登校で、外にでるのが最近怖くて、写真持っていないんです。」
言えた。でも反応を待つのがただただ怖かった。するとみんなからメッセージがきた。
尚「何言ってんの。平日のこの時間にチャットで会話してるってことはみんな雪ちゃんと同じってことだよ?」
夢「そうそう。私たちもそんな感じだから大丈夫だよ。」
涼「写真はネットで見つけたのとか、昔撮っていた写真なんだよ。」
みなみ「説明不足だったね。ごめん。まぁだから気にしなくて良いからね。」
そうか。確かに平日に中高生がチャットではなしているということはみんな学校に行っていないことになるはずだ。