お家の庭の紫陽花の枯れた枝に、二羽のヒヨドリが何かをしてます。
一体何がおこるのでしょう?
楽しみにしてた、今年年長さんのひー君王子は、ままに今日見た衝撃を伝えてました。「紫陽花の小鳥の巣に卵が産まれてた」
どんなに『ひな鳥』が可愛らしいか?と楽しみをままに伝えるひー君王子様に、そっとぱぱから聴いた昔噺を語るままでした。
ソレは、ぱぱがままにプロポーズした日の噺と聴き、ひー君王子は期待に胸が弾けそうです。ですが、ままが語るお話は泣き出しちゃう様なお話でした。
「俺、幼い頃、フィンチが好き過ぎて、雀の雛を保護して、ベタ慣れの相棒にしてた」とぱぱ
うん。とままが相づち
「甘慣れの雀は結局、野生に返した」
可哀想な事したと思ってるとぱぱ。その言葉に、うん。と相づちのまま。
「それで、イイ気になって酔っぱらってたんだ」だから…
「実家の紫陽花に、ヒヨドリが巣引きに、大興奮」しちゃってとぱぱ
うん。と相づちのまま
「雛が育つのを観察してしまったんだ」
泣きそうなぱぱの声色に、めげずに、うん。と相づちのまま
今ではイケナイと知ってる常識なんだけど…
「手乗りの文鳥と雀とヒヨドリを小鳥という同類扱いしてしまった」とぱぱ
うん。と相づちのまま
そしてぱぱは言い続けた「親鳥が俺に気づき雛をほって飛んでった時、俺ばかだから気づかなかったんだ」ヒヨドリの雛達が、文鳥や雀と違いたった数日で、親鳥以外に警戒感を感じて動く事に
「成長中のヒヨドリの雛二羽見てしまった」スゲェ可愛い姿だった。
「俺に脅えた雛は一羽ずつ巣から地上に舞い降りた」
野良猫が何匹も徘徊してる地区だったから、野鳥の雛の法則「はぐれ雛、絶対拾うな、親鳥まかせ」を、忘れて、一羽ずつ巣に戻した。
そしたら、いたちごっこだよ(泣)
「俺の匂いまみれの雛達がお互い警戒しあい」
何度も何度も舞い降りた雛達を交互に巣に戻した。
その時の不謹慎な想い出は「両手のひらという体が、性欲を覚えてる」
だった。「手のひらが愛欲に溺れてたのを必死でコントロールした」
なんで獣医師の「小鳥」という種族は無い。「犬や猫」と違って、全部が違う種族っていう事を、俺は本気で理解してないんだって…
そして二羽、巣に戻せた瞬間ダッシュで、家の中に逃げて、彼らの気配を探った。
その晩、今日がお通夜で、明日がお葬式だと肌でわかった。
雛達の親鳥を探す声
親鳥が雛達を探す声
が、本当に聞こえ、明け方まで、泣き続けてた。
頭から離れなかった。風邪もひいた。
「家族は「別の野鳥が縄張りにしたのかな?」と聞いてくるくらい異質な泣き声だった。けど俺は「知らない」って本心を開かさなかった。」
「その日から俺はヒヨドリという十字架を背負ったんだ」
ぱぱの声が涙に染まりだしたので
ままは顔を見ようとしたのだが、見せてくれなかった。
たどり着いたらしい。マンションの入り口でぱぱが歩みを止めて、振り返った。
目が充血してた。
ままに特別の笑顔を見せて
だからひー君王子は、ぱぱとおんなじ失敗をしたらダメなんだよとまま。
ひな鳥達や親鳥達があまりにも可哀想だったので、ひー君王子の頬を沢山の涙が伝った。
「ひー君はもう小鳥さんって言わない」ヒヨドリさんはヒヨドリさんってちゃんと区別する。
ひー君王子は決心しました。可愛らしい『ひな鳥』を観察する『ヒヨドリへのワガママ』よりも『ヒヨドリの幸せ』を望む方がカッコいいと。
卵が元気にかえって、可愛らしい『ひな鳥』が怖い想いをする事が無い様にと、ひー君王子は毎日お祈りしました。
そんなひー君王子の、一所懸命の『がまん』のお陰で、可愛らしい『ひな鳥達』が、素敵な大人のヒヨドリとして、空を駆け巡るのは、近い日だとヒヨドリのままとぱぱがお喋りするのでした。
了
一体何がおこるのでしょう?
楽しみにしてた、今年年長さんのひー君王子は、ままに今日見た衝撃を伝えてました。「紫陽花の小鳥の巣に卵が産まれてた」
どんなに『ひな鳥』が可愛らしいか?と楽しみをままに伝えるひー君王子様に、そっとぱぱから聴いた昔噺を語るままでした。
ソレは、ぱぱがままにプロポーズした日の噺と聴き、ひー君王子は期待に胸が弾けそうです。ですが、ままが語るお話は泣き出しちゃう様なお話でした。
「俺、幼い頃、フィンチが好き過ぎて、雀の雛を保護して、ベタ慣れの相棒にしてた」とぱぱ
うん。とままが相づち
「甘慣れの雀は結局、野生に返した」
可哀想な事したと思ってるとぱぱ。その言葉に、うん。と相づちのまま。
「それで、イイ気になって酔っぱらってたんだ」だから…
「実家の紫陽花に、ヒヨドリが巣引きに、大興奮」しちゃってとぱぱ
うん。と相づちのまま
「雛が育つのを観察してしまったんだ」
泣きそうなぱぱの声色に、めげずに、うん。と相づちのまま
今ではイケナイと知ってる常識なんだけど…
「手乗りの文鳥と雀とヒヨドリを小鳥という同類扱いしてしまった」とぱぱ
うん。と相づちのまま
そしてぱぱは言い続けた「親鳥が俺に気づき雛をほって飛んでった時、俺ばかだから気づかなかったんだ」ヒヨドリの雛達が、文鳥や雀と違いたった数日で、親鳥以外に警戒感を感じて動く事に
「成長中のヒヨドリの雛二羽見てしまった」スゲェ可愛い姿だった。
「俺に脅えた雛は一羽ずつ巣から地上に舞い降りた」
野良猫が何匹も徘徊してる地区だったから、野鳥の雛の法則「はぐれ雛、絶対拾うな、親鳥まかせ」を、忘れて、一羽ずつ巣に戻した。
そしたら、いたちごっこだよ(泣)
「俺の匂いまみれの雛達がお互い警戒しあい」
何度も何度も舞い降りた雛達を交互に巣に戻した。
その時の不謹慎な想い出は「両手のひらという体が、性欲を覚えてる」
だった。「手のひらが愛欲に溺れてたのを必死でコントロールした」
なんで獣医師の「小鳥」という種族は無い。「犬や猫」と違って、全部が違う種族っていう事を、俺は本気で理解してないんだって…
そして二羽、巣に戻せた瞬間ダッシュで、家の中に逃げて、彼らの気配を探った。
その晩、今日がお通夜で、明日がお葬式だと肌でわかった。
雛達の親鳥を探す声
親鳥が雛達を探す声
が、本当に聞こえ、明け方まで、泣き続けてた。
頭から離れなかった。風邪もひいた。
「家族は「別の野鳥が縄張りにしたのかな?」と聞いてくるくらい異質な泣き声だった。けど俺は「知らない」って本心を開かさなかった。」
「その日から俺はヒヨドリという十字架を背負ったんだ」
ぱぱの声が涙に染まりだしたので
ままは顔を見ようとしたのだが、見せてくれなかった。
たどり着いたらしい。マンションの入り口でぱぱが歩みを止めて、振り返った。
目が充血してた。
ままに特別の笑顔を見せて
だからひー君王子は、ぱぱとおんなじ失敗をしたらダメなんだよとまま。
ひな鳥達や親鳥達があまりにも可哀想だったので、ひー君王子の頬を沢山の涙が伝った。
「ひー君はもう小鳥さんって言わない」ヒヨドリさんはヒヨドリさんってちゃんと区別する。
ひー君王子は決心しました。可愛らしい『ひな鳥』を観察する『ヒヨドリへのワガママ』よりも『ヒヨドリの幸せ』を望む方がカッコいいと。
卵が元気にかえって、可愛らしい『ひな鳥』が怖い想いをする事が無い様にと、ひー君王子は毎日お祈りしました。
そんなひー君王子の、一所懸命の『がまん』のお陰で、可愛らしい『ひな鳥達』が、素敵な大人のヒヨドリとして、空を駆け巡るのは、近い日だとヒヨドリのままとぱぱがお喋りするのでした。
了