オレ様黒王子のフクザツな恋愛事情 ~80億分の1のキセキ~

青春・恋愛

オレ様黒王子のフクザツな恋愛事情  ~80億分の1のキセキ~
作品番号
1714041
最終更新
2025/11/04
総文字数
150,068
ページ数
114ページ
ステータス
完結
いいね数
0

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『変わりたい』



ぼっちの叫びを一番に聞きとったのは
80億分の1人のオレ様黒王子でした。



あいつは隠キャとしてクラスに溶け込んでいるけど、
仮面の裏はSNSフォロワー数500万人超えの
子役出身の人気イケメン俳優。


しかし、肝心な中身は
私の人生にねじ込んでくる疫病神(やくびょうがみ)だ。



訳あって彼の家で家政婦として働く事になり、
切っても切れないくされ縁に……。


あいつに目をつけられてから地味子人生が
ジェットコースター級に翻弄(ほんろう)されていく。



あいつは人一倍自分勝手だし。

『えっ! ええええっっ!! ちょ……ちょっと待って!! 私の髪を切っていいなんてひとことも言ってないっ!』

『ダメだった?』



異様に高慢だし。

『インスタのフォロワー数500万人の俺がSランクなら一般人のあいつはBランク。俺はナンバーワン以外興味ない』



強引な上に俺様だし。

『俺のモチベーションを上げるのも家政婦の仕事だろ? お前が他の男の話をしても俺には何のプラスにもならない』



憧れの彼には秘密を暴露(ばくろ)するし。

『こいつの趣味オタゲーなの知ってる? 中高生で流行ってる王子様の恋愛ゲーム。めっちゃどハマりしてるの』



人生史上最低最悪男で、
簡単に私の気持ちを無視してくる。

『やだっっ!! 寝顔の写真なんて撮らないでよ』

『だ〜め〜。仕事をサボった証拠だから消さない』




地面を歩くような感覚で人の善意を潰していくし、
俺を褒めろとか訳わかんない事を言うし、
いきなりドラマのセリフを言って胸をドキっとさせてくるし、
芽生えそうだった恋心まで摘んでいく。


一度口にしたらキリがないほど
あいつにぶちまけたい文句が積もり積もっている。


それに、あいつの事なんて全然興味がないのに……。



「……俺、お前のそーゆーところ好きかも」



時たま私だけに覗かせる甘い顔が
恋レベルをグングンと押し上げていく。




※この物語はフィクションです。
エブリスタ、野いちご、ベリーズカフェ、魔法のiらんど、アルファポリス、小説家になろうにも掲載してます。

執筆開始 2023/10/22
完結 2023/12/26

あらすじ
高校三年生の結菜は父の離職によって母と兄と3人の家計を支える事になった矢先アルバイトがクビになってしまう。叔母の紹介で家政婦バイトが決まったが、その家は同じクラスの日向の家だと知る。彼は俳優業をしながら妹と2人暮らしで学校には変装して通っていた。結菜が同じクラスの杏にパシられてる事を知ってる日向は、自分の気持ちを隠して変わろうとしない結菜の一本結びの髪をバッサリ切り落として変わるきっかけを与える。

目次

  • 第一章

    • バイトがクビに?!

    • 迷子

    • ぼっちな自分

    • 謎のメモ

    • 爆発した心

    • 突然のラブレター

    • 恨みを買った自分

    • 本当の気持ち

    • 彼の瞳の奥の私

    • 新しいバイト

  • 第二章

    • 不思議な面接

    • 書かされた誓約書

    • 連れていかれた雇い主の家

    • 人見知りな彼女

    • 雇い主はまさかの……

    • やけに馴れ馴れしい彼

    • 陰キャのはすが……

    • 私の気持ち

    • 断髪式

    • 一筋の光

  • 第三章

    • 垢抜けた自分

    • 主導権

    • フレンドリーなみちる

    • 高校に入ってからの初めての友達

    • デートのお誘い

    • あいつはBランク

  • 第四章

    • 役不足

    • 優しい眼差し

    • あいつが親友に?!

    • 言えなかったはずの本音

    • 相談

    • 油断大敵

    • 自分に似てる彼女

    • 麗しい瞳

    • 悩み事

    • 黒玉子

  • 第五章

    • 幸せな時間

    • ミカとの距離感

    • 帰宅しない彼

    • 反省点

    • 奉仕活動

    • 気持ちの波

    • 好き勝手な事を言う奴ら

    • 立ち向かう勇気

    • 気持ちを煽る彼

    • 折れたシャープペンの芯

  • 第六章

    • 近づく心の距離

    • 彼の机に置かれていた新聞

    • 境界線

    • ミカの悩み

    • リア王のイベントDAY

    • 日向のいいところ

    • 気になる陽翔

    • 俳優の彼

    • 結菜に懐いてるミカ

    • 飴と鞭

    • 心の渦

    • 接点

  • 第七章

    • 気持ちが抑えられない杏

    • 痛感させられた責任の重さ

    • 心の闇

    • 割り切りたい間柄

    • 堤下の考え

    • 寝顔

    • 独り占めしたい

    • 後悔

    • 本当の地獄

    • 冷やかす声

  • 第八章

    • 父兄参観

    • 面影のない両親

    • 変わらなきゃいけない関係

    • 約束したバースデー

    • 真実

    • 切ない瞳

    • 親友だから……

    • 私がいるよ

    • 誕生日プレゼント

    • 様子がおかしい彼

    • トラウマ

    • 行かないで

  • 第九章

    • 間違った選択

    • 見せつけられた写真

    • 想定外の事態

    • 風邪を引いた彼

    • わがままなあいつ

    • 一枚の誓約書

    • 守りたい

  • 第十章

    • やりきれない気持ち

    • 未来の蓋

    • 羨ましい彼女

    • 離れたくない

    • 恋をしていた自分

    • 喉の奥に詰まっている本音

    • 厳しい現実

    • 恋夜

    • 一つの答え

  • 第十一章

    • 伝えられた真実

    • 雨粒に紛れている悲しみの波

    • ひとつに繋がった身体

    • もう1人じゃない

    • 一番の親友

    • 小さな彼女の大きな悩み

    • 恋のブレーキ

    • 混乱している事務所

    • 眩い光

    • ネット民の反応

    • 送られたメッセージ

  • 第十二章

    • あいつ

    • 奇跡が起きたら……

    • 会いに来た堤下

    • 不審者

    • 恋する女の子

    • 幸せになる覚悟

    • 80億分の1のキセキ

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