僕たちが乗る馬車も到着し、毛布集めも終わったと言うことでひとつ目の孤児院へと向かいました。
途中から同乗することになったシェーンさんの話によると、この街の孤児院は全部で14カ所もあり人数もそれに応じただけの数がいるそうです。
その話を聞いてメイヤやニンフ、シルキーたちは顔をしかめましたね。
やはりこの街の規模と比較してもこの数が多すぎるということなのでしょう。
ともかく最初の孤児院に向かうとそこで、ひとりの女性が待っていました。
先に馬車を降りたシェーンさんの話によると、その方がこの孤児院の院長らしいです。
神眼で見た限りでも善良な方のようですし問題ありませんね。
「初めまして、公女様方。私はこの子自院の院長ミケと申します」
「私はクエスタ公国第三公女イネス。今回の孤児院支援の立案者です」
「はて、立案者?」
「名目上は私からの支援ですが実際に資金を出してくださったのはあちらにいるシント様方です。彼らは国外の人間で個人。かなり大規模な支援となるため私が名目上の支援者となりました」
「あ、あの、イネス公女様。そのようなことを堂々と宣言されては……」
「嘘を述べて私の功績とする理由はありません。それで、この孤児院の人数は何人でしょう?」
「は、はい。定員丁度の50人です。この街では……」
「孤児院の運営状況も孤児院運営部のシェーンから聞きました。昨日、孤児院運営部に査察を入れ、孤児院の運営に回さねばならなかった資金を着服していた者たちも捕らえてあります。彼らと癒着して資金をかすめ取り悪質な品しか渡さなかった商人たちも今日査察が入っています。この先は多少ですが運営状況が改善できますよ」
「本当でございますか!?」
「本当です。そして、それとは別にシント様たちからの支援として冬用の毛布と服数着を各孤児院の子供全員に配ることが可能となりました。毛布には多少ほつれがありますが直せますか?」
「多少のほつれくらいでしたらいくらでも! 子供たちにも服を修繕するための裁縫は習わせております!」
「それはよかった。毛布はどこに運び込めば?」
「そうですね……一度1階の食堂に運んでいただけますでしょうか? そこからは子供たち自身で自分たちの寝床まで運ばせます」
「わかりました。聞きましたね、50名分の毛布を食堂まで運びなさい」
イネス公女様は指示を出し、護衛兵の中で数人が毛布を運び始めました。
その光景を見て、庭を駆け回っていた子供たちも不思議そうにこちらを見つめています。
「院長、子供たち全員を食堂へ集めていただけますか? 毛布と冬服についての話をしなければなりません」
「はい! すぐに!」
院長が建物の中に戻っていくと別の方が外に出てきて子供たちを集め始めました。
それにあわせてイネス公女様とプリメーラ公女様は僕たちにも食堂に来るよう指示を出され、自分たちもまた食堂へと入っていきます。
そして、50人の子供たち全員が揃ったところでイネス公女様が今回の支援について説明を始めました。
「……というわけで、今年の冬は暖かく過ごせるからね? 服のサイズはいろいろ集めているけれどデザインまではどうにもできないの。そこだけは許してね?」
「本当に暖かい服で過ごせるの?」
「ええ。街の古着屋さんたちに声をかけてみんなの服を着替え分も含めて数着分ずつ集めていただいているわ」
「そこの毛布ももらっていいの?」
「もちろん。今日からこの毛布はあなたたちのものよ。ただ、端の方にほつれがあるから直してから使ってね」
「そんなの気にしない! ありがとう、お姉ちゃん!」
「どういたしまして。シント様方からはなにかありますか?」
僕たちからですか……僕はないのですが。
そう考えていたらメイヤが動き始めました。
なにをするつもりでしょう?
「あなたたちとってもいい子ね。お姉さんからも少しだけどプレゼントをあげるわ」
「プレゼント?」
「ええ。甘い果物よ。人数分あるから取りに来て。ただし、ひとり1個ね?」
「うん!」
メイヤのその宣言に子供たちがメイヤに群がり始めました。
メイヤは腰のバッグから取り出しているように見せかけていますが……その場で作り出していますね?
神樹の木の実を与えてどうするつもりでしょう?
メイヤのことですし悪いようにはなるはずもないですが……あれ?
背の高い子供たちは取りに来ていませんね。
背の高さから言って僕とほぼ同年代でしょうか?
「あら? あなたたちは食べないの?」
「俺たちはいい。俺たちの分もそいつらに分け与えてくれないか?」
「それは困るわね。みんなに1個ずつ分けるって約束だもの。あなた方が受け取って食べなくてもこの子たちにあげるのは1個だけよ」
「……じゃあ、俺たちが受け取ってそいつらに食わせるのは?」
「それもだめ。ちゃんとあなた方が食べなさい」
「でもな……イネス公女様の説明だとほかの孤児院も回るんだろう? 途中でその果物がなくなっちまったら……」
「大丈夫よ。このバッグはマジックバッグだもの。果物はたくさん詰めてきてあるわ。だからあなた方も食べなさい。年長者にねだるのはよくないけれど、あなた方はまだ子供の範囲でしょう? それなら大人の言葉に甘えなさいな」
「……わかった。1個だけなんだよな」
「ええ、1個だけよ。申し訳ないけれどそれで我慢してね」
「ああ……うまいな、この果物」
「私の里、特別製の果物だからね。風邪とか病気にかかりにくくなるおまじないも込めてあるわ」
「……なるほど。それで俺たち年長者にも食えってことか。俺たちが病気になって年下連中にうつしても悪いからな。ありがとう、おまじない程度でも助かるよ」
「どういたしまして。年長者なら小さい子供たちのお手本となるよう、しっかりしたところを見せてあげなさい」
「もちろん。果物なんて年に1回差し入れで食べさせてもらえるかどうかの貴重品だからな。こいつらに配ってくれて感謝する」
「気にしないで。年上のお節介だもの」
「そうしておくよ。おい、果物を食べ終わったやつから毛布を自分のベッドまで運ぶぞ! 重たいやつは俺たちが運んでやるから気にせず言え!」
もらった果物を食べ終わった子供たちは早速毛布を運び始めました。
運ぶのが大変そうな子供たちは年長者がしっかり補助をしてあげています。
ここの孤児院は大丈夫そうですね。
最後はイネス公女様が院長にあいさつをするようです。
「それでは院長。子供たちの服集めが終わり次第、また訪れます。それまでの間、子供たちをよろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ冬用の毛布だけでなく貴重な果物まで分けてくださり……」
おや、メイヤにまで飛び火しましたか。
「あら、私の里では普通の果物ですから。子供たちも喜んでくれたようですし、本当によかったです」
「果物なんて本当に年1回でも食べさせてあげることができれば贅沢な品物です。本当にありがとうございました」
「いえいえ。ところで、イネス公女様。孤児院の会計監査は行わないのですか?」
「……問題はないと信じたいですが行いましょう。その上で無駄な支出がないか確認を。適切な予算配分ができるようになれば、院長を初めとした孤児院関係者や子供たちの生活が楽になるかもしれません」
「是非そうしていただければ。私たちもお金の使い方は長年の経験と勘頼みですので」
「では文官たちの手が空き次第、孤児院の会計検査もしてもらいましょう。文官たちなら適切なお金の使い方も心得ているはずです」
「何卒よろしくお願いいたします」
最初の孤児院はこれで終了。
そのあとの孤児院でも定員一杯のところが多く、空きがあっても数名程度。
孤児院関係者で邪な心を持っている方が見当たらなかったのは救いですが、これではお金が足りないでしょう。
最後の方の孤児院でようやく10人以上の空きがある程の混み具合なんですから。
「シェーンさんと言ったかしら。この街の孤児院は毎年このような状況なの?」
メイヤが馬車に同乗している孤児院運営部のシェーンさんに現状を聞きましたが、彼女は悔しそうに言葉を紡ぎます。
「……恥ずかしながら。私が知っている3年間ではずっとこの状況です。不正会計の問題が消えた以上、多少の余裕は出るでしょうが孤児の数は600人近くいます。どこまで救えるかどうか」
「どうしてここまで孤児が多いのかしら? シントたちからは国外からこの街に来て子供を捨てていく者がいるとは聞いたけれど。それでも多すぎやしない?」
「行商や隊商、その護衛などに出て帰ってこない親が多いんです。どこかで死んだのかそれとも子供を捨てて別の街に定住したのか。それを調べる方法がない以上、私たちにできるのは孤児となった子供が浮浪児へなる前に孤児院で保護するだけなんです」
「……なるほど。親が身勝手なのか、死んでしまったのかもわからない。だから、子供が飢えたり犯罪者になったりする前に引き取っていると」
「そうなります。それが限界なんです」
シェーンさんも苦しそうです。
話が終わったことを確認したメイヤはシルキーとニンフの代表者に確認を取り始めました。
「……どう思う?」
「私は手伝いたいです、メイヤ様」
「私もです」
シルキーとニンフの代表者は賛成ですか。
彼女たちは僕やリンにも優しいですからね。
自分たちを害しようとしたわけではないのに貧しく暮らしている子供たちを見捨てられないのでしょう。
「シント、リン、ベニャト。あなたたちの意見は?」
「賛成です」
「助けてあげられるなら」
「少しでも手助けしてやりてえな」
「じゃあ、決まりね」
「え、なにを?」
シェーンさんを置き去りに僕たちの間ではあることが決定いたしました。
今回もイネス公女様かプリメーラ公女様のお名前を借りなければいけませんが……子供たちのため、説得してみせましょう。
途中から同乗することになったシェーンさんの話によると、この街の孤児院は全部で14カ所もあり人数もそれに応じただけの数がいるそうです。
その話を聞いてメイヤやニンフ、シルキーたちは顔をしかめましたね。
やはりこの街の規模と比較してもこの数が多すぎるということなのでしょう。
ともかく最初の孤児院に向かうとそこで、ひとりの女性が待っていました。
先に馬車を降りたシェーンさんの話によると、その方がこの孤児院の院長らしいです。
神眼で見た限りでも善良な方のようですし問題ありませんね。
「初めまして、公女様方。私はこの子自院の院長ミケと申します」
「私はクエスタ公国第三公女イネス。今回の孤児院支援の立案者です」
「はて、立案者?」
「名目上は私からの支援ですが実際に資金を出してくださったのはあちらにいるシント様方です。彼らは国外の人間で個人。かなり大規模な支援となるため私が名目上の支援者となりました」
「あ、あの、イネス公女様。そのようなことを堂々と宣言されては……」
「嘘を述べて私の功績とする理由はありません。それで、この孤児院の人数は何人でしょう?」
「は、はい。定員丁度の50人です。この街では……」
「孤児院の運営状況も孤児院運営部のシェーンから聞きました。昨日、孤児院運営部に査察を入れ、孤児院の運営に回さねばならなかった資金を着服していた者たちも捕らえてあります。彼らと癒着して資金をかすめ取り悪質な品しか渡さなかった商人たちも今日査察が入っています。この先は多少ですが運営状況が改善できますよ」
「本当でございますか!?」
「本当です。そして、それとは別にシント様たちからの支援として冬用の毛布と服数着を各孤児院の子供全員に配ることが可能となりました。毛布には多少ほつれがありますが直せますか?」
「多少のほつれくらいでしたらいくらでも! 子供たちにも服を修繕するための裁縫は習わせております!」
「それはよかった。毛布はどこに運び込めば?」
「そうですね……一度1階の食堂に運んでいただけますでしょうか? そこからは子供たち自身で自分たちの寝床まで運ばせます」
「わかりました。聞きましたね、50名分の毛布を食堂まで運びなさい」
イネス公女様は指示を出し、護衛兵の中で数人が毛布を運び始めました。
その光景を見て、庭を駆け回っていた子供たちも不思議そうにこちらを見つめています。
「院長、子供たち全員を食堂へ集めていただけますか? 毛布と冬服についての話をしなければなりません」
「はい! すぐに!」
院長が建物の中に戻っていくと別の方が外に出てきて子供たちを集め始めました。
それにあわせてイネス公女様とプリメーラ公女様は僕たちにも食堂に来るよう指示を出され、自分たちもまた食堂へと入っていきます。
そして、50人の子供たち全員が揃ったところでイネス公女様が今回の支援について説明を始めました。
「……というわけで、今年の冬は暖かく過ごせるからね? 服のサイズはいろいろ集めているけれどデザインまではどうにもできないの。そこだけは許してね?」
「本当に暖かい服で過ごせるの?」
「ええ。街の古着屋さんたちに声をかけてみんなの服を着替え分も含めて数着分ずつ集めていただいているわ」
「そこの毛布ももらっていいの?」
「もちろん。今日からこの毛布はあなたたちのものよ。ただ、端の方にほつれがあるから直してから使ってね」
「そんなの気にしない! ありがとう、お姉ちゃん!」
「どういたしまして。シント様方からはなにかありますか?」
僕たちからですか……僕はないのですが。
そう考えていたらメイヤが動き始めました。
なにをするつもりでしょう?
「あなたたちとってもいい子ね。お姉さんからも少しだけどプレゼントをあげるわ」
「プレゼント?」
「ええ。甘い果物よ。人数分あるから取りに来て。ただし、ひとり1個ね?」
「うん!」
メイヤのその宣言に子供たちがメイヤに群がり始めました。
メイヤは腰のバッグから取り出しているように見せかけていますが……その場で作り出していますね?
神樹の木の実を与えてどうするつもりでしょう?
メイヤのことですし悪いようにはなるはずもないですが……あれ?
背の高い子供たちは取りに来ていませんね。
背の高さから言って僕とほぼ同年代でしょうか?
「あら? あなたたちは食べないの?」
「俺たちはいい。俺たちの分もそいつらに分け与えてくれないか?」
「それは困るわね。みんなに1個ずつ分けるって約束だもの。あなた方が受け取って食べなくてもこの子たちにあげるのは1個だけよ」
「……じゃあ、俺たちが受け取ってそいつらに食わせるのは?」
「それもだめ。ちゃんとあなた方が食べなさい」
「でもな……イネス公女様の説明だとほかの孤児院も回るんだろう? 途中でその果物がなくなっちまったら……」
「大丈夫よ。このバッグはマジックバッグだもの。果物はたくさん詰めてきてあるわ。だからあなた方も食べなさい。年長者にねだるのはよくないけれど、あなた方はまだ子供の範囲でしょう? それなら大人の言葉に甘えなさいな」
「……わかった。1個だけなんだよな」
「ええ、1個だけよ。申し訳ないけれどそれで我慢してね」
「ああ……うまいな、この果物」
「私の里、特別製の果物だからね。風邪とか病気にかかりにくくなるおまじないも込めてあるわ」
「……なるほど。それで俺たち年長者にも食えってことか。俺たちが病気になって年下連中にうつしても悪いからな。ありがとう、おまじない程度でも助かるよ」
「どういたしまして。年長者なら小さい子供たちのお手本となるよう、しっかりしたところを見せてあげなさい」
「もちろん。果物なんて年に1回差し入れで食べさせてもらえるかどうかの貴重品だからな。こいつらに配ってくれて感謝する」
「気にしないで。年上のお節介だもの」
「そうしておくよ。おい、果物を食べ終わったやつから毛布を自分のベッドまで運ぶぞ! 重たいやつは俺たちが運んでやるから気にせず言え!」
もらった果物を食べ終わった子供たちは早速毛布を運び始めました。
運ぶのが大変そうな子供たちは年長者がしっかり補助をしてあげています。
ここの孤児院は大丈夫そうですね。
最後はイネス公女様が院長にあいさつをするようです。
「それでは院長。子供たちの服集めが終わり次第、また訪れます。それまでの間、子供たちをよろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ冬用の毛布だけでなく貴重な果物まで分けてくださり……」
おや、メイヤにまで飛び火しましたか。
「あら、私の里では普通の果物ですから。子供たちも喜んでくれたようですし、本当によかったです」
「果物なんて本当に年1回でも食べさせてあげることができれば贅沢な品物です。本当にありがとうございました」
「いえいえ。ところで、イネス公女様。孤児院の会計監査は行わないのですか?」
「……問題はないと信じたいですが行いましょう。その上で無駄な支出がないか確認を。適切な予算配分ができるようになれば、院長を初めとした孤児院関係者や子供たちの生活が楽になるかもしれません」
「是非そうしていただければ。私たちもお金の使い方は長年の経験と勘頼みですので」
「では文官たちの手が空き次第、孤児院の会計検査もしてもらいましょう。文官たちなら適切なお金の使い方も心得ているはずです」
「何卒よろしくお願いいたします」
最初の孤児院はこれで終了。
そのあとの孤児院でも定員一杯のところが多く、空きがあっても数名程度。
孤児院関係者で邪な心を持っている方が見当たらなかったのは救いですが、これではお金が足りないでしょう。
最後の方の孤児院でようやく10人以上の空きがある程の混み具合なんですから。
「シェーンさんと言ったかしら。この街の孤児院は毎年このような状況なの?」
メイヤが馬車に同乗している孤児院運営部のシェーンさんに現状を聞きましたが、彼女は悔しそうに言葉を紡ぎます。
「……恥ずかしながら。私が知っている3年間ではずっとこの状況です。不正会計の問題が消えた以上、多少の余裕は出るでしょうが孤児の数は600人近くいます。どこまで救えるかどうか」
「どうしてここまで孤児が多いのかしら? シントたちからは国外からこの街に来て子供を捨てていく者がいるとは聞いたけれど。それでも多すぎやしない?」
「行商や隊商、その護衛などに出て帰ってこない親が多いんです。どこかで死んだのかそれとも子供を捨てて別の街に定住したのか。それを調べる方法がない以上、私たちにできるのは孤児となった子供が浮浪児へなる前に孤児院で保護するだけなんです」
「……なるほど。親が身勝手なのか、死んでしまったのかもわからない。だから、子供が飢えたり犯罪者になったりする前に引き取っていると」
「そうなります。それが限界なんです」
シェーンさんも苦しそうです。
話が終わったことを確認したメイヤはシルキーとニンフの代表者に確認を取り始めました。
「……どう思う?」
「私は手伝いたいです、メイヤ様」
「私もです」
シルキーとニンフの代表者は賛成ですか。
彼女たちは僕やリンにも優しいですからね。
自分たちを害しようとしたわけではないのに貧しく暮らしている子供たちを見捨てられないのでしょう。
「シント、リン、ベニャト。あなたたちの意見は?」
「賛成です」
「助けてあげられるなら」
「少しでも手助けしてやりてえな」
「じゃあ、決まりね」
「え、なにを?」
シェーンさんを置き去りに僕たちの間ではあることが決定いたしました。
今回もイネス公女様かプリメーラ公女様のお名前を借りなければいけませんが……子供たちのため、説得してみせましょう。