「ねぇ、聖良ちゃんの夢ってなに?」
ある日の練習中に、遥ちゃんから訊かれた。
あたしの夢……かぁ。
しばらく考えこんだあと。
「これからもサッカーを続けることかな?」
と、あたしは答えた。
「今は男女混合のクラブに所属してるけど、中学になったらサッカー部で活動するのはムリそうなんだ。市内には女子サッカー部のある中学なんてないし。だけど、となりの県には女子サッカー部のある高校があるから、がんばって続けてそこに入学するのが目標なの。五年も先のことだから、かなえられるかどうかなんてまだ分からないけど」
遥ちゃんは熱心に相づちを打ちながら、真剣にあたしの話に耳を傾けてくれた。
「できるよ。大変かもしれないけど、聖良ちゃんならきっとかなえられる!」
そうやってはげましてくれる遥ちゃんの声はほんとうにあたたかくて。
あたしは強く背中を押されたような気がしたんだ。
ある日の練習中に、遥ちゃんから訊かれた。
あたしの夢……かぁ。
しばらく考えこんだあと。
「これからもサッカーを続けることかな?」
と、あたしは答えた。
「今は男女混合のクラブに所属してるけど、中学になったらサッカー部で活動するのはムリそうなんだ。市内には女子サッカー部のある中学なんてないし。だけど、となりの県には女子サッカー部のある高校があるから、がんばって続けてそこに入学するのが目標なの。五年も先のことだから、かなえられるかどうかなんてまだ分からないけど」
遥ちゃんは熱心に相づちを打ちながら、真剣にあたしの話に耳を傾けてくれた。
「できるよ。大変かもしれないけど、聖良ちゃんならきっとかなえられる!」
そうやってはげましてくれる遥ちゃんの声はほんとうにあたたかくて。
あたしは強く背中を押されたような気がしたんだ。