『ねぇ…朝陽くんはどうしてそんなこと言うの…』
ー夕暮れが沈む放課後の教室。
真っ赤なランドセルを背負った小学5年生の彼女は、僕に向かって涙ながらにこう言った。
その直前も、その直後もハッキリとは覚えていない。
ただ、覚えてるのは彼女のその台詞と、その時の悲しげな彼女の表情だった。
ーその日以降の僕は、彼女が居る学校や、その時に居たあの教室に行くのが嫌になり定期的に学校をサボるようになっていった。
一度そうなると、なかなか思うように手を付けられないのがズル休みの悪いところだ。
僕はあっという間にズル休みから、文字通りズルズルと滑り落ちて不登校、引きこもりに陥った。
あれから…約7年。
引きこもりを抜け出すきっかけを掴むことも出来ずに、いわゆる自宅警備員に成り果てた僕は、趣味であるネットゲームに励む毎日だった。
ここは唯一、僕がコミュニケーションを取れる場所だ。
ここには沢山の友達が居て、男女年齢性別関係なく接する事が出来る。
一番心が休まる場所。
もちろんそんなネットゲームの世界が好きではあるけど、ずっとこの世界に浸っている訳にはいかない事は理解している。
現在の僕は17歳の高校3年生。
同級生は今は大学受験の準備で忙しい頃なはずだ。
きっと僕もあの事がなければ今頃…
ちなみに、こんな言い方をしてはいるが別に彼女のことを、一ミリも恨んでいる訳ではないのは理解して欲しい。
きっかけとして彼女との事がショックでこうなっていったのは事実ではあるが、それ以降は僕の弱さが招いた事ではあるし、彼女との事だってきっと僕の発言が悪かったに違いない。
彼女のせいにするには筋違いと言う訳だ。
それに…彼女は僕にとっての…。
そんな彼女への想いを心の奥にしまって今日もネットゲームに勤しむ僕だった。
ー夕暮れが沈む放課後の教室。
真っ赤なランドセルを背負った小学5年生の彼女は、僕に向かって涙ながらにこう言った。
その直前も、その直後もハッキリとは覚えていない。
ただ、覚えてるのは彼女のその台詞と、その時の悲しげな彼女の表情だった。
ーその日以降の僕は、彼女が居る学校や、その時に居たあの教室に行くのが嫌になり定期的に学校をサボるようになっていった。
一度そうなると、なかなか思うように手を付けられないのがズル休みの悪いところだ。
僕はあっという間にズル休みから、文字通りズルズルと滑り落ちて不登校、引きこもりに陥った。
あれから…約7年。
引きこもりを抜け出すきっかけを掴むことも出来ずに、いわゆる自宅警備員に成り果てた僕は、趣味であるネットゲームに励む毎日だった。
ここは唯一、僕がコミュニケーションを取れる場所だ。
ここには沢山の友達が居て、男女年齢性別関係なく接する事が出来る。
一番心が休まる場所。
もちろんそんなネットゲームの世界が好きではあるけど、ずっとこの世界に浸っている訳にはいかない事は理解している。
現在の僕は17歳の高校3年生。
同級生は今は大学受験の準備で忙しい頃なはずだ。
きっと僕もあの事がなければ今頃…
ちなみに、こんな言い方をしてはいるが別に彼女のことを、一ミリも恨んでいる訳ではないのは理解して欲しい。
きっかけとして彼女との事がショックでこうなっていったのは事実ではあるが、それ以降は僕の弱さが招いた事ではあるし、彼女との事だってきっと僕の発言が悪かったに違いない。
彼女のせいにするには筋違いと言う訳だ。
それに…彼女は僕にとっての…。
そんな彼女への想いを心の奥にしまって今日もネットゲームに勤しむ僕だった。