透真くんのお通夜には出席できなかったが、出席した星絆から話を聞いた。


 すると、遺影の透真くんはクシャっと笑っていたと涙ながらに話してくれた。


 透真くんは夢見病だったことを私以外には言わなかったし、知っていた私も星絆には言わなかった。


 唯一、透真くんの彼女だったことを伝えると、抱き着いて、おめでとう、と言ってくれた。


 私より充実しているじゃん、と頬を膨らませた星絆の手を、優しく握った。


 透真くんとの関係は、隠さずに言おうと決めていた。


これは透真くんと私が生きた証だから。