『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』
『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』
『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』『たすけて、さつじんじけんをしっている、森田九作。ころされた、たすけて。へんじ、はへんじください』

 はいはいはいはい!!
 SNSを開くとDMが山のように来ていた。
 もちろん相手はヤバい奴。
 取材許可が降りないと身動きとれないし、と私は一度『じゅんびをする』と場を離れることを伝えた。

 でも彼は、もう藁にもすがるモードになってしまって私からの返事を催促するのだ。

 もちろん無視し続けて、情報が止まっても困るから『だいじょうぶ』『もうすこしまって』『やまにいくじゅんびをする』とか返信はしている。

 ちょっと寝て、シャワー浴びて会社来て編集長と話してって、その間にもどんどんDMがくる。

 一体こいつはなんなんだろう。
 森田が山奥の屋敷で殺された事を知っている。
 死体のある場所を知っている。
 森田を殺した相手は橘サエ子。
 警察には行けない。怖いから。
 助けを求めている。

 とりあえずは、橘サエ子を探そう。
 やつは彼女が犯人だと言っている。

 私は一度自宅へ帰ろうと電車の中から返信をする。
 
『しごともあるから、あまりへんじをかえせなくてすみません』

『よかった。あなただけ。たすけてたすけて』

 うーん。
 他のやつとも、やり取りして他の人間は試験を突破できなかったのか?
 
 こいつは一体なんなんだろう。
 被害者も犯人も知っているのに、助けを求めている。
 私のような、ただの一般人に……何をさせる気だ。

『もちろん、たすけます。橘サエ子はどこにいるかしっていますか』

 殺人犯はどこへ行った?
 私も探すけど、まずはこいつにも聞いてみよう。

『ここにいます』

「はあー!?」

 電車の中で私は叫んでしまった。
 どういうことだ。