本家での話し合いを終えた後、柚子は心配をさせた透子に会いに行くことに。
 玲夜はこのまま会社に行くらしいので、猫田家へ寄ってもらう。
 猫田家へ行きたいと告げた時、一瞬玲夜が不安そうにしていたが、すぐに感情を見えなくした。
 柚子が突然いなくなり、玲夜をかなり心配させたと感じて申し訳なくなる。
 できれば柚子をそばから離したくないという気持ちがあからさまに出ている玲夜だったが、仕方なさそうに柚子を猫田家に送り、自分は会社へと向かった。
 けれど、ちゃんと子鬼は一緒である。
 そうでなければ、いくら慣れた場所である猫田家でも、行かせてはもらえなかっただろう。
 子鬼たちの存在に感謝しながら玄関をくぐり透子に会いに行くと……。
「馬鹿柚子!」
 と、出会い頭に透子から罵声を浴びせられてしまった。
 けれど、気分を害したりはしない。
 ひどく安堵した様子の透子を見れば、反論の言葉など出るはずもなかった。
 柚子は眉を下げる。
「ごめんね、透子」
「夜中に突然柚子がいなくなったって聞いてどれだけ心配したと思ってるのよ。若様でも居所が掴めないって言うから、慌ててにゃん吉が人を動かしてくれたんだからね! なのに普通に帰ってきたって連絡があって、こっちは振り回されていい迷惑よ」
「お騒がせしました」
 鼻息を荒くして怒る透子の言葉には、大きな優しさが含まれていた。
 それだけ柚子の身を案じてくれたということだ。
 自分はいい友人に恵まれたと、柚子はしゅんとしつつも、顔には自然と笑みが浮かび、嬉しい気持ちが心を温かくする。
「にゃん吉君と蛇塚君もありがとう」
 透子の部屋には、透子以外に猫田東吉と蛇塚柊斗の姿もあった。
 蛇塚は柚子が猫田家を訪れると聞いて、柚子の無事を確認するためだけに急いでやって来たらしい。
 蛇塚も、柚子が行方不明と知って、独自に人を出して捜索をしてくれていたようで、頭が下がる。
 まったく、とんだ迷惑を方々にかけてしまった。
 今度会う機会があったら、必ず神には苦言を呈さねばなるまい。
 神のせいでこれだけ多くの人に迷惑をかけてしまったのだから、ひと言文句をぶつけさせてもらわねば気がすまない。
 まあ、それはとりあえず置いておくとして、高道ときたら、いったいどれだけ多くの人に電話をかけたのやら。
 先程スマホを見ると、学友である澪や芽衣からの通知が残っていた。
 どうやらふたりにも、柚子の行方を知らないかと尋ねたらしい。
 ふたりにはそれぞれ電話をして無事であることを知らせたので問題はないだろうがが、芽衣からは少し叱られてしまった。
 学校が始まったら、芽衣には再度文句を言われそうな勢いだったが、甘んじて受けるしかないだろう。
 学校が始まるのが憂鬱だなと思う柚子に、透子が問いかける。
「それで? どうして突然家出なんてしてたのよ? とうとう若様の独占欲が嫌になって逃げ出したとか?」
「人聞きの悪い。家出じゃないよ」
 それに玲夜を嫌になるなどあるはずがない。
 そこはしっかりと否定しておいた。
 透子も冗談のつもりなので、否定すれば話はそれ以上続かない。
 むしろ肯定された方が反応に困るだろう。
「だったらどうして急に行方不明なんてなったのよ。私たちにはちゃんと説明してくれるわよね?」
「うーん、どこから説明したらいいのか……」
 突然神の存在が飛び出してきても許容できるか分からない。
 けれど、うまい説明の仕方が思い浮かばなかったので、ほぼほぼ玲夜に伝えたのと同じ内容だ。
 目を覚ましたら社におり、そこで神に会って神器を探すように頼まれた。
 話をぎゅっとまとめるとこんなところだろうか。
 そんな冗談を言って、と笑い飛ばされることも想定していたが、神子の素質を持つ柚子といることで、幾度となく不可思議な事態に遭遇してきた透子たちはびっくりするほどすんなり受け入れた。
「それは大変だったわね。神様のくせに自分で見つけられないわけ?」
「お前ってなんでそんな面倒ごとに巻き込まれるんだ? 一度お祓いしてもらった方がいいんじゃないか?」
「でも、神様が相手でお祓いは意味あるの?」
 透子、東吉、蛇塚と、それぞれが真剣に頭を悩ませている。
 その柔軟さに、本当に信じてくれたのかと逆に柚子が疑うほどである。
「信じてくれるの?」
 玲夜ですら、神の存在をすぐに受け入れるのは難しかったというのに。
 いや、玲夜は柚子を信じていないわけでも、神がいないと思っているわけでもなく、神が現実のものとして姿形を取り、接触をしてきたのが信じられなかったのだ。
 あやかしといえども、神とは目に見えぬ遠い存在でしかないから。
 それなのに透子たちの素直さといったら予想外である。
「いや、だって霊獣とか龍とか怨霊とか、これまで柚子の周りにいっぱいいたじゃない。神様も似たようなものでしょう?」
「え、一緒……かな?」
 柚子は首をかしげる。
「一緒よ、一緒。ちょっとの違いしかないわよ~」
 平然とそんなことを言ってのける透子に尊敬すら感じるが、神をそこらの怨霊と一緒の扱いにしてしまうのはどうなのだろう。
 しかもよりによって神が大事にするサクを死に追いやった怨霊と一緒にしたら怒るのではないか。
 それにしても透子の懐が大きい。
 あやかしという存在は知っていても、特に人間との違いが分からない透子。
 人間とあやかしの違いを理解してはいても、あやかしの中ではそこまで強いわけではない、東吉と蛇塚。
 撫子のように神との関係も深くないので、いまいち霊獣と神の違いが分かっていない無知から来る柔軟さが、柚子の話を受け入れる助けとなったのかもしれない。
「それにしても神器ねぇ……」
 柚子から神器がどういうものか聞いた透子は難しい顔をする。
「なにか透子知ってる?」
「私がそんなの知ってるわけないじゃない。そんな便利道具があったことすら今知ったわよ。私がそんなものの情報を持ってるとでも思ったの?」
「いや、念のためにと」
 知らなくて当然であるとは柚子も分かっていた。
 一応東吉と蛇塚に視線を向けるも、ふたりも首を横に振る。
「どうやって見つけたらいいと思う?」
「そんなの私が分かるわけないでしょうが」
「だよねー」
 花嫁とはいえ、ただの人間の透子に分かるはずがないのは柚子も承知の上だ。
 しかし、柚子とて神子の素質はあれど普通の人間。
 神様はなぜ柚子にそんな依頼をしてきたのだろうか。
 それなら柚子ではなく玲夜か千夜、もしくは撫子を呼び出して頼んだ方がまだ可能性があるはずだ。
 もう少し詳しい話を聞きたいが、出てきてくれるだろうか。
 そんなことを考えていると、蛇塚がぽつりとつぶやく。
「そんな神器があるなら、もっと早く知りたかった。俺も使いたい……」
 その悲しみを含んだ切ない声に、柚子たちはかけるべき言葉を失う。
 今でこそ白雪杏那という結婚を約束した彼女がいるが、もともと蛇塚には梓という花嫁がいた。
 梓は蛇塚とは折り合いが悪く、結局ふたりが結ばれることはなかったが、梓を手放した時、蛇塚はひどく落ち込んでいた。
 梓をあきらめてなお、あやかしの本能が梓を強く求めたのである。
 そんな花嫁に執着するあやかしの本能を消すことができるならと、蛇塚は幾度となく考えたのかもしれない。
 そして現れた神器の存在を、蛇塚が羨む気持ちは少し分かる気がする。
 蛇塚は今は、梓をどう思っているのだろうか。
 杏那という存在がいても、梓を忘れられず苦しんでいるのだろうか。
 あやかしの本能が分からない柚子には、蛇塚の気持ちを慮ることができない。
 蛇塚には梓のことでたくさん悲しんだからこそ、杏那と幸せになって欲しいのだが……。
 その場になんともいえない空気が流れて、気まずくなる。
 それを吹き飛ばすように、あえてテンション高く声をあげたのは透子だ。
「あー! そうそう。結婚式の招待状作ったのよ。ねえ、にゃん吉?」
「お、おう。そうだったな」
 東吉も透子の意図を察して話を変える。
 ふたりがそうするならと柚子も話に乗った。
「へぇ、楽しみ。ドレスはもう決めたの?」
「もちろん。和装もいいけどやっぱりドレスが着たくてかわいいカラードレスを選んだわよ」
「見てみたいな」
「それは当日のお楽しみよ」
 透子のおかげで空気ががらりと変わる。
 透子は柚子と蛇塚に綺麗な封筒を差し出した。
「とりあえず、これ招待状ね。本当はもっと前に出すべきなんだけど、日程が迫ってるから今渡すわね。柚子は若様と、蛇塚君は杏那ちゃんと一緒に来てよね」
「玲夜の時間取れるかな?」
 一応玲夜には、透子の結婚式が料理学校の夏休みが明ける頃に行われると話していた。
 透子は絶対に玲夜にも声をかけるだろうから、予定を開けておいて欲しいとあらかじめお願いしていたのである。
 玲夜のスケジュール管理は秘書である高道が行っているので、後で確認しようと思いながら招待状を鞄の中に収める。
「僕たちも?」
「行っていい?」
 子鬼たちがぴょんぴょん跳ねながら透子に問いかけている。
「もちろんよ。当日はちゃんと正装してきてね」
「あーい」
「あいあーい」
 子鬼たちは嬉しそうにそろって手を挙げた。
 その様子を微笑ましく見ていると、透子が困ったように頬に手を当てる。
「ドレスは決まったんだけど、それに合わせたアクセサリーに悩んでるのよねぇ。いくつかお店を見たんだけど、ピンとくるものがなくてね」
「別に適当でよくないか? そんなに変わらないだろ」
「にゃん吉、今あんたは世の花嫁を全員敵に回したわよ」
 柚子もうんうんと頷く。
「女性にとって……いや、男性もだけど、結婚式がどれだけ重大イベントだと思ってるの! アクセサリーひとつとっても妥協はできないのよ!」
「あーい」
「やー」
 透子の肩に登った子鬼たちが、その通りだと言わんばかりに透子の言葉を援護する。
「けど時間も迫ってるんだから早く決めねえといけないだろ」
「まあ、そうなんだけどねぇ」
 透子は東吉を責めるのを止めて頭を悩ませる。
 うーんと唸る透子を見ていると、柚子の頭にある人が浮かんできた。
「オーダーメイドしてみたら?」
「オーダーメイド?」
「そう。玲夜の友人の藤悟さんて人がしているお店なんだけどね、私の婚約指輪と結婚指輪もその人が作ってくれて」
 柚子は全員に見えるように左手をテーブルの上に置く。
 婚約指輪と結婚指輪。ふたつの指輪をはめた薬指を、透子はまじまじと見つめる。
「あー、それって前に柚子が言ってた人ね。若様が指輪を作るためだけに勧誘して店まで建てたって」
「そうそう。その時はびっくりしちゃったけど、おかげで素敵な指輪を作ってもらったの」
「さすが若様は、やることがビッグだわ」
 透子はなにか言いたそうにじーっと東吉を見つめるが、東吉は嫌そうにする。
「鬼龍院ならそれぐらい朝飯前なんだろうな。羨ましくても俺には求めるなよ」
 釘を刺され透子はちっと舌打ちする。
 もう母親なのだから、人前で舌打ちするのはどうかと思うが、柚子は気にせず話を続ける。
「玲夜が今後欲しいものができたら藤悟さんな言って作ってもらえって。だから透子も藤悟さんに頼んでみたら? きっと素敵なアクセサリー作ってくれると思うよ」
「でも、オーダーメイドなら時間がかかるんじゃない?」
「それは私には分からないから、一度相談だけでもしてみる?」
 透子は少し考えた末に大きく頷いた。

 思いついたら即行動が透子である。
 翌日、あらかじめ連絡を入れてから、透子とともに藤悟の店を訪れた。
 ガラス張りの壁からは店内がみえるが、明かりはついているのに店には誰もおらず、入口にはクローズの札がかかっている。
 ガラスでできた扉の鍵はされていないようなので、声をかけながら中へと入った。
「すみませーん」
 しかし誰の声も聞こえない。
 もう一度、今度は先程より大きな声で店の奥へ向かって呼びかけると、ようやく返事がある。
「あー、今手が離せないからちょっと待っててくれるかぁ」
 そんな男性の声が奥から聞こえてきた。
 ここは藤悟の他に女性の店員しかいないので、今の声は藤悟で間違いないだろう。
「分かりましたー」
 仕方なく柚子と透子は店内で待つことに。
 店内ではたくさんのアクセサリーが展示されている。
 以前来た時よりさらに種類も豊富になって、見た目も華やかだ。
 眺めているだけでもテンションがあがってくる。
「藤悟さんて人は若様の友人なのよね? 若様にそんな人がいたってことにびっくりしてるんだけど」
「だよね。私もびっくりしたけど、藤悟さんと話してる時の玲夜って、なんだか自然っていうか、気安いっていうか。とにかく仲いいのはすごく伝わってくるの。まあ、藤悟さんは撫子様の息子さんだから、立場的にも気楽に話しやすいのかもしれない」
 すると、透子が「えっ!」と驚いた声をあげる。
「撫子様の息子さんなの!?」
「言ってなかった?」
「聞いてない!」
「そうだっけ? ごめんね」
 透子は途端にそわそわし出した。
「えっ、どうしよう。撫子様のご子息なんていう大層な方にオーダーメイドで作らせていいものなの!? 分かんないんだけど、にゃん吉に相談すべき?」
 オタオタする透子は平静さを失っている。
「透子、落ち着いて。藤悟さんはそんなことで怒るような人じゃないから。撫子様だって気にしないよ、きっと」
「そ、そうだといいんだけど……」
 透子の旦那である東吉は猫又のあやかし。
 猫又はあやかしの中では弱い分類に入る。
 そのため他のあやかしの機嫌を損ねないよう気を遣うことも多いそうだ。
 そんな猫田家に嫁入りした透子だからこそ、藤悟が撫子の息子という情報には敏感に反応したのだろうが、取り越し苦労だと柚子は思う。
 多く知っているわけではないが、玲夜とのやり取りを見た限りでは、藤悟は親の権力を笠になにかするような人には見えなかった。
 無用な心配をしながら店内をうろうろする透子を苦笑しながら見ていると、藤悟が店の奥から出てきた。
 今日も変わらず髪を爆発させ、無精ひげを生やしている。
 とても清潔感があるとは思えない藤悟の登場に、透子はびっくりとしている。
 きっと自分も最初藤悟を見た時には同じような表情をしていたんだろうなと思いながら、藤悟に向かう。
「花嫁ちゃん、こんちは~」
「こんにちは、藤悟さん。今日、お店はお休みなんですか?」
「うんにゃ。花嫁ちゃんが依頼しに来るっていうから、急遽休みにしたんだよー。玲夜からは花嫁ちゃんの依頼を最優先するように言われてるからさぁ」
「そうだったんですか。すみません!」
 柚子は慌てて謝罪するが、藤悟が気にした様子はない。
「いいってことよ。雇われ職人はオーナーには逆らえないのが宿命なのさ」
 藤悟はなぜかドヤ顔をするが、その見た目のせいで絶対に損していると思う。
「てかさ、花嫁ちゃん家出したんだって~? 玲夜んとこの秘書がさ、俺のとこに花嫁ちゃんが来てないかって電話してきたんだけど、夜中にかけてくるなって伝えといてくれる? その日めっちゃ寝不足になったし」
「すみません……」
 まさか高道が藤悟にまで電話していたとは予想外だ。
 藤悟とは親しくなるほど会っていないのだから、行方不明だとして藤悟が知っているはずがないだろうに。
 それだけ高道も動揺していたということだろうか。
 おそらく駄目もとで電話したに違いない。
「ご迷惑おかけしました。でも、決して家出ではないので、そこは勘違いしないでいただけるとありがたいです……」
「そうなの? まあ、ちゃんと玲夜とうまくやってるならいいよ。俺も人様の事情に首突っ込むつもりないし。それより連絡であったアクセサリーが欲しい子って、その子?」
 藤悟の視線が透子を捉える。
「猫田透子です! 撫子様のご子息にお目にかかれて光栄です」
「あー、そういうのいいから~。母親は母親。俺は俺だからさ」
「は、はい」
 藤悟の言葉で若干透子の緊張が和らいだ気がする。
 向かい合うと嫌でも緊張してしまう撫子と違い、藤悟は常に気だるそうに緊張感の欠片もない雰囲気なので、こちらの方もついつい気を抜いてしまう。
 そこが彼のいいところなのかもしれない。
「じゃあ、椅子に座ってとりあえず聞いていい? 結婚式のドレスに合うアクセサリーが欲しいんだって?」
「そうです!」
 それからは透子の独壇場だ。
 ひとつの妥協も許さぬというほどに出てくる要望を、藤悟が残さず拾い上げるようにデザイン画を描いていく。
「ここはこうで」
「ふんふん」
「あっ、そこはもう少し小さく」
「オーケーオーケー」
 柚子はただ、ふたりのやり取りを見ているだけしかできない。
 数時間後、満足そうな透子と藤悟の姿と、ややお疲れ気味な柚子の姿があった。
 正直柚子はなにもしていないのだが、手持ち無沙汰に待っているだけも疲れるものだ。
「結婚式に間に合いますか?」
「そうだなー。かなりギリギリだけど他の依頼後回しにしたらいけるでしょ」
「いいんですか、そんなの」
 柚子は心配そうに問いかける。
 いくら玲夜から柚子の依頼を優先しろと言われているとはいえ、他の客を待たせてまでというのは忍びない。
「平気平気。まだ開店したかばかりで客が多いわけでもないし、玲夜に頼んで近々アシスタントも雇うから、余裕だろ」
「それならいいんですけど」
 横を見ると、藤悟の描いたデザイン画を持って嬉しそうにしている透子がいる。
 どうやら透子の希望の品ができそうなようだ。
 そして透子から値段の話が出ると、藤悟からは「いらない」というお答えが返ってきた。
 これに透子は困惑する。
「花嫁ちゃんが来るって連絡の後、玲夜からも電話があって、結婚式の祝いだってさ」
「若様……」
 透子は目をキラキラ輝かせて感激している。
「やっぱり若様はさすがだわ。今からにゃん吉と交代したい」
 さすがにそれを聞いたら東吉がショックを受けそうだ。
 だが、それだけ喜んでもらえたなら玲夜も嬉しいだろう。
 柚子も、柚子の友人を大事にしてくれる玲夜の振る舞いに嬉しくなった。