屋上で、空を見上げていた。

 爽やかな風が吹き抜けて、心地よさが胸に広がる。

 青に染まった空の果てしなさが、なんだか自分の存在を肯定してくれているようで、心が落ち着いていく。

 だけど、すぐにまたザラザラとした感触がやってくる。

 君のことを考えるたびに、どうしようもなく苦しくなってしまう。

 君のいない教室に、今日も耐えられなくて――。