スマホのアラームで目が覚める。あまり学校に行く気になれないが、体を起こして顔を洗いに一階へ下りる。顔に水をかけると、冷たくてやっと目がしっかりと開いた。
旅行がそんなに楽しかったのか、今日のお母さんは機嫌がいいみたいで、いつもはあまり作ってくれないフレンチトーストを作ってくれた。フレンチトーストの甘い香りが鼻をくすぐる。
あっという間に朝ごはんを食べ終わり、髪や服装を整える。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
いつもと同じお決まりの会話。
そして家の前にはもう蓮がいた。
「お待たせ」
「ううん。俺も今来たところだから」
この会話もお決まりだな。
蓮と歩く登下校の道は、一日の楽しみの一つでもあった。
「ちゃんと起きれたか?」
「うん、蓮は?」
「俺も。疲れたりもしてない?」
「うん。大丈夫」
今日はやけに質問ばかりしてくる。そんなに私のことが心配なのだろうか。
あとはもう、旅行中に食べたスイーツが美味しかったなど思い出話がほとんどだった。
私の学校の校門前で別れ、校舎へと歩き出す。
私が教室に着く頃にはもう澪は来ていて、小走りで私の方へ走ってきた。
「蓮くんとの旅行どうだった?!」
やっぱりそれを聞いてくるか。
「楽しかったよ」
「それはよかった。ってそれだけじゃ終わらせないからね。もっと細かく聞かせてもらうよ」
私たちが通っているのは、ここら辺では有名な進学校。授業も難しくてついていくので精一杯な状況。
昨日まで過ごした楽しい時間の余韻に浸っている暇などない。
先生の解説などを聞きながらも、そんなつまらない話は右から左へと流れていってしまうし、思い出して度々顔がにやけそうになるので、それを一生懸命我慢して何とか午前中は乗り切った。
ガチャ
澪が屋上のドアを開けた。
「なんでこんなに暑いのに外で食べるの?しかも日陰も何もないじゃん。」
私は少し不満げに言った。
「だって教室とかだとさ、誰かに聞かれるかもしれないでしょ。屋上が一番空いてるんだもん。」
そう言いながら澪はもう屋上にあるベンチに座り、ランチョンマットを広げ始めている。
「そうだけど」
わたしはそう言いつつも、蓮も他の学校だしべつに絶対に聞かれたくない話でもないんだけどな〜と思った。まあせっかく澪が気を利かせてくれたみたいだからいいか。
「早く〜萌百も座りなよ」
「はいはい」
小走りで澪のところまで向かう。
「じゃあ、旅行であったこと細かく教えて!」
澪が目をキラキラさせながら言った。
私は「しょうがないなー」と言いつつも話し始める。
「終わり。もうこれで全部」
「ほんとに?何も隠してない?」
終わりだと言っているのに、澪はまだ何か隠しているのではないかと疑っているようだ。
「本当に全部話したから」
「ならいいんだけど」
澪はまだ少し怪しんでいるみたいだったけど,それ以上何も言わなかった。
「じゃあ、教室戻ろっか」
私はそう言って立ち上がると澪も「そうだね」と言い、立ち上がった。
教室までは二人とも何も喋らなかった。
朝日が昇っていくのを眺めながら蓮と話したことは、二人だけの秘密。
旅行がそんなに楽しかったのか、今日のお母さんは機嫌がいいみたいで、いつもはあまり作ってくれないフレンチトーストを作ってくれた。フレンチトーストの甘い香りが鼻をくすぐる。
あっという間に朝ごはんを食べ終わり、髪や服装を整える。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
いつもと同じお決まりの会話。
そして家の前にはもう蓮がいた。
「お待たせ」
「ううん。俺も今来たところだから」
この会話もお決まりだな。
蓮と歩く登下校の道は、一日の楽しみの一つでもあった。
「ちゃんと起きれたか?」
「うん、蓮は?」
「俺も。疲れたりもしてない?」
「うん。大丈夫」
今日はやけに質問ばかりしてくる。そんなに私のことが心配なのだろうか。
あとはもう、旅行中に食べたスイーツが美味しかったなど思い出話がほとんどだった。
私の学校の校門前で別れ、校舎へと歩き出す。
私が教室に着く頃にはもう澪は来ていて、小走りで私の方へ走ってきた。
「蓮くんとの旅行どうだった?!」
やっぱりそれを聞いてくるか。
「楽しかったよ」
「それはよかった。ってそれだけじゃ終わらせないからね。もっと細かく聞かせてもらうよ」
私たちが通っているのは、ここら辺では有名な進学校。授業も難しくてついていくので精一杯な状況。
昨日まで過ごした楽しい時間の余韻に浸っている暇などない。
先生の解説などを聞きながらも、そんなつまらない話は右から左へと流れていってしまうし、思い出して度々顔がにやけそうになるので、それを一生懸命我慢して何とか午前中は乗り切った。
ガチャ
澪が屋上のドアを開けた。
「なんでこんなに暑いのに外で食べるの?しかも日陰も何もないじゃん。」
私は少し不満げに言った。
「だって教室とかだとさ、誰かに聞かれるかもしれないでしょ。屋上が一番空いてるんだもん。」
そう言いながら澪はもう屋上にあるベンチに座り、ランチョンマットを広げ始めている。
「そうだけど」
わたしはそう言いつつも、蓮も他の学校だしべつに絶対に聞かれたくない話でもないんだけどな〜と思った。まあせっかく澪が気を利かせてくれたみたいだからいいか。
「早く〜萌百も座りなよ」
「はいはい」
小走りで澪のところまで向かう。
「じゃあ、旅行であったこと細かく教えて!」
澪が目をキラキラさせながら言った。
私は「しょうがないなー」と言いつつも話し始める。
「終わり。もうこれで全部」
「ほんとに?何も隠してない?」
終わりだと言っているのに、澪はまだ何か隠しているのではないかと疑っているようだ。
「本当に全部話したから」
「ならいいんだけど」
澪はまだ少し怪しんでいるみたいだったけど,それ以上何も言わなかった。
「じゃあ、教室戻ろっか」
私はそう言って立ち上がると澪も「そうだね」と言い、立ち上がった。
教室までは二人とも何も喋らなかった。
朝日が昇っていくのを眺めながら蓮と話したことは、二人だけの秘密。



