前回のあらすじ
・ゲームの体で異世界に転生したらしい
・ゲーム内ではない本当の異世界らしい
・けれど、どうやら一人じゃないらしい
これが夢ではない、ということがよくよく身にしみてわかったのは、古槍紙月が体中の体液という体液を胃液に変換して吐き出してしまったのではないかと思う位に吐き戻した後のことだった。
「だ、大丈夫? ペイパームーン」
「だ、大丈夫だ……ってか、お前は大丈夫なのか?」
「ぼくは、なんていうか、鎧の中だし、ちょっと現実感なくて」
「羨ましいような、羨ましくないような、だな」
要は早めに慣れるか、後から慣れるかの違いだろう。
背中を撫でさすってくれるMETOのごつごつとした甲冑越しの手に、紙月はようやく落ち着きを取り戻してきた。
とはいえ、まだ深呼吸はしたくない。
なにしろ周囲には吐瀉物の匂いだけでなく、まだ嘔吐の原因となったものが散らばっているのだから。
「ゲームなら……アイテムドロップして消えてくれるんだけど」
「ゲームじゃあないよ。ペイパームーンが起きるまで、散々試したもん」
そっと見回せば、辺りにはこんがりと焼けた炭のようなものがいくつも転がっていた。
もちろん、それらは炭などではない。
焦げ臭いにおい、脂の焼けるにおい、髪の焼けるにおい、そして肉の焼けるにおいを漂わせるそれは、紙月の放った《火球》二十五発で瞬時に丸焼きにされた二十五体のゴブリンどものなきがらだった。
恐るべき高熱で瞬間的に焼き上げられた死体は、ところによりミディアム・レアといった焼き加減で、いっそのことすっかり炭になってくれていればもうすこしばかり胃に優しい仕上がりだったのだが。
「……本当にうずくまるんだな」
焼死体は筋肉が焼ける時の都合で内側にうずくまるような、いわゆる胎児のポーズをとると聞いたことがあるが、まさか異世界ファンタジー王道のゴブリンでそれをお目にかかるとは思いもしなかった紙月である。
思えばこんなにもいかにも死体そのものと言った露骨な死体と顔を合わせるのも初めてだ。
「大丈夫? 落ち着いた?」
「おう、大丈夫……あー、METO、でいいんだよな」
「そうだよ」
見上げる先の白銀の甲冑に、紙月はどうにも違和感を拭い切れなかった。
紙月の身長が百七十センチメートル程だから、この甲冑は二メートル近いことになる。多少着ぶくれしていたとしても、大きくは変わらないだろう。
それにもかかわらず、その声はえらく甲高いのである。
「……女?」
「男だよ! ……男の子、かな?」
「もしかして、子供なのか?」
「うう……一応、小学生。六年だよ」
「近頃の小学生は発育いいなオイ」
「こんなにでっかくないよ!」
さすがの紙月もそこまでぼけてはいないが、しかし大鎧から子供の声がするというのはどうにも落ち着かないものがあった。
「そういうアニメがあったような気もするが……まあいいや。脱げるのか?」
「どうだろう。脱げても着れなかったら怖いから、試してないんだ」
正論である。
その状態でできることを試しながら、かつ紙月を守ってくれていたのだというのだから、できた小学生である。
「よし、じゃあ今は俺もいるし、ちょっと脱いでみようぜ」
「そうだね。いまなら安全だろうし」
「つっても、一人で脱げるのか?」
「メニューが開けたから、ゲームと同じ感覚で外せると思う」
そりゃよかった、というのが紙月の正直な所だった。それは、勿論手伝いはするつもりだったが、さすがに本物の――いや、本物なのか?――とにかく、甲冑の脱がせ方など知らないのだから。
「装備を選択して、解除、と」
かち、とクリック音がして、鎧はぱしぱしと端から外れながら、どこかへと消えていく。恐らくインベントリ内に引っ込んでいるのだろうが、中身が小さいせいか、紙月から見ると頼りの相棒が指先から順にスライスされている猟奇的な現場に見えてしまう。
しかしそれもすぐに終わり、巨大な甲冑が消えた代わりに、そこには軍服のような詰襟を小さいながらに着こなした、小柄な体躯が佇んでいた。いや、小柄と言っても、小学六年生という自己申告からすれば妥当なのだろうか。
「……よくそんな小さな体で、あんなでかいの動かせたな」
「鎧を着てるときは、自然と動けたんだよね」
「そういうもんか」
「そういうもん」
深く考えるよりは、全てにおいて程々に、そういうものだという思考でいた方が精神衛生上よろしいのかもしれない。紙月がそのようにぼんやり考えていると、METOは不安げに見上げてくる。
「け、敬語とかの方が、よかったかな、ですか?」
ああ、そういうことか、と紙月はおかしくなると同時に、こんな小さな子供を不安がらせている自分のいたらなさにげんなりした。
こんなどことも知れない森の中で、年上の人間を担いで化け物から逃げ回り、そして死体の山を見ることになって、心細いのはどちらだというのだ。
紙月は適当な木陰に腰を下ろし、METOにも勧めた。
おずおずと腰を下ろすMETOに、紙月は頭をガシガシとかいて、少し言葉をまとめた。
「なあMETO。いまさらそんな寂しいこと言うなよ。俺達はそれなりに長いこと相棒やってきたんじゃないか」
「そ、そうかな」
「それにいまだって俺のこと、助けてくれてただろ」
「それは、まあ」
「こんなわけのわからないところで、わけのわからないことになって、いまさらそんな小さなこと言ってる場合でもねえや」
「うん、じゃあ、その」
「おっと、でもペイパームーンは止めてくれ」
急に止められて、METOはきょとんと見上げてくる。その無垢な視線がなんだか気恥ずかしくなって、帽子を目深にかぶった。《魔術師》系列の装備らしいとんがり帽子が、いまはちょうどよかった。
「いや、ゲームの中じゃあいいんだけどよ、こうして顔合わせてハンネで呼ばれると、妙な気恥しさがな」
「じゃあ、なんて呼べばいいかな」
「紙の月で紙月。しづきでいいよ。古槍紙月。大学生だ」
「う、うん、よろしく、紙月」
「で?」
「え?」
「お前だよ。いつまでも名前もわからねえ素性も知れねえじゃ、ちょっと落ち着かねえや」
「あ、そうか。ごめん。えっと、ぼくは未来。衛藤未来」
「ミライ・エトーでM・ETOか。シンプルだな」
「それ言ったら、紙月だって直訳じゃないか」
「お、わかるのか」
「今どきの小学生は英語くらいできるもんだよ」
「若い頃から大変だねえ」
「そんな年寄り臭いこと言って」
話しているうちに段々と、未来は小学生の子供らしい素直さを取り戻していったように思えた。
最初は背筋も伸び、大人びた物言いを心掛けていたようだったが、すぐにどこか甘えたなところのある、子供じみた色を見せるようになった。
「ねえ、紙月」
「なんだ?」
「その、答えづらいことだったらいいんだけど」
「なんだよ相棒、気兼ねすんなって」
「じゃあ、そのさ……紙月って、その、どっちなの?」
「どっちってなんだよ」
「その……男の人なの? 女の人なの?」
しかしさすがにこの質問は大人びているとか子供じみているというものではなかった。
ぎょっとして、紙月はまじまじとこの幼い相棒の顔を見つめてしまった。小さな子供のころならいざ知らず、この年になって性別を聞かれるとは思わなかった。
「わかんねえのか?」
「あー……どっちにも見える」
「どっちにもっつったって……」
ふと気づいて、紙月は相方の小さな体を見下ろしてみた。
軍服のような詰襟は、いくらか派手だが小学校の制服と言えなくもない。
しかし……。
「お前、確かキャラの種族は獣人だったよな」
「え? うん、そうだけど……」
「尻尾生えてる」
「嘘っ!?」
驚いた拍子に、未来の髪の毛が跳ねた。いや、正確にはそれも違う。
「これ……耳か?」
獣の、それこそ犬のようなしっぽが腰からは伸び、髪の束かと思っていたのは獣の耳である。
獣の特徴を持った人型というのは、《エンズビル・オンライン》における獣人という種族の特徴だった。もしゲーム内のキャラクターの特徴が、今の体に適応されているとなれば。
「おいおい……まさか」
そのまさかであった。
紙月がゲーム内で使用していたキャラクターは、抽選でしか登録できないハイエルフという、魔法に秀でるが体力の低い種族であった。その特徴が反映されているらしく、耳は笹穂のように鋭く伸び、手足は以前よりほっそりと、はっきり言って弱々しくさえある。
そして何より。
「女、物……」
ゲーム内ビジュアルが女性の方がかわいいというそれだけの理由で選択した過去の自分を恨みながら、紙月は黒のビスチェ・ドレスに身を包んだ自分を見下ろすのだった。
用語解説
・インベントリ
ゲーム用語。プレイヤーが獲得したアイテムを保管する場所。
《エンズビル・オンライン》においては多くのアイテムに重量値が設定され、プレイヤーの能力値から算出される所持限界量までしかアイテムを保管することができなかった。
・それなりに長いこと
実際には一年ほどだが、それでも一年も同じゲームで遊べば付き合いは十分と言えるのではないだろうか。
・《魔術師》
ゲーム内の《職業》のひとつ。
物理攻撃は得意ではないが、多種多様な属性をもつ魔法攻撃を得意とする他、特殊な効果の魔法を覚えるなど、使用者のプレイヤースキルが試される非常に幅広い選択肢を持つ《職業》。
・衛藤未来
主人公その二。十一歳。小学六年生。男性。趣味はMMORPG。
ゲーム内では人間族より体力面で優遇された獣人の《楯騎士》を使用していた。
ハンドルネームは「METO」。
・ゲームの体で異世界に転生したらしい
・ゲーム内ではない本当の異世界らしい
・けれど、どうやら一人じゃないらしい
これが夢ではない、ということがよくよく身にしみてわかったのは、古槍紙月が体中の体液という体液を胃液に変換して吐き出してしまったのではないかと思う位に吐き戻した後のことだった。
「だ、大丈夫? ペイパームーン」
「だ、大丈夫だ……ってか、お前は大丈夫なのか?」
「ぼくは、なんていうか、鎧の中だし、ちょっと現実感なくて」
「羨ましいような、羨ましくないような、だな」
要は早めに慣れるか、後から慣れるかの違いだろう。
背中を撫でさすってくれるMETOのごつごつとした甲冑越しの手に、紙月はようやく落ち着きを取り戻してきた。
とはいえ、まだ深呼吸はしたくない。
なにしろ周囲には吐瀉物の匂いだけでなく、まだ嘔吐の原因となったものが散らばっているのだから。
「ゲームなら……アイテムドロップして消えてくれるんだけど」
「ゲームじゃあないよ。ペイパームーンが起きるまで、散々試したもん」
そっと見回せば、辺りにはこんがりと焼けた炭のようなものがいくつも転がっていた。
もちろん、それらは炭などではない。
焦げ臭いにおい、脂の焼けるにおい、髪の焼けるにおい、そして肉の焼けるにおいを漂わせるそれは、紙月の放った《火球》二十五発で瞬時に丸焼きにされた二十五体のゴブリンどものなきがらだった。
恐るべき高熱で瞬間的に焼き上げられた死体は、ところによりミディアム・レアといった焼き加減で、いっそのことすっかり炭になってくれていればもうすこしばかり胃に優しい仕上がりだったのだが。
「……本当にうずくまるんだな」
焼死体は筋肉が焼ける時の都合で内側にうずくまるような、いわゆる胎児のポーズをとると聞いたことがあるが、まさか異世界ファンタジー王道のゴブリンでそれをお目にかかるとは思いもしなかった紙月である。
思えばこんなにもいかにも死体そのものと言った露骨な死体と顔を合わせるのも初めてだ。
「大丈夫? 落ち着いた?」
「おう、大丈夫……あー、METO、でいいんだよな」
「そうだよ」
見上げる先の白銀の甲冑に、紙月はどうにも違和感を拭い切れなかった。
紙月の身長が百七十センチメートル程だから、この甲冑は二メートル近いことになる。多少着ぶくれしていたとしても、大きくは変わらないだろう。
それにもかかわらず、その声はえらく甲高いのである。
「……女?」
「男だよ! ……男の子、かな?」
「もしかして、子供なのか?」
「うう……一応、小学生。六年だよ」
「近頃の小学生は発育いいなオイ」
「こんなにでっかくないよ!」
さすがの紙月もそこまでぼけてはいないが、しかし大鎧から子供の声がするというのはどうにも落ち着かないものがあった。
「そういうアニメがあったような気もするが……まあいいや。脱げるのか?」
「どうだろう。脱げても着れなかったら怖いから、試してないんだ」
正論である。
その状態でできることを試しながら、かつ紙月を守ってくれていたのだというのだから、できた小学生である。
「よし、じゃあ今は俺もいるし、ちょっと脱いでみようぜ」
「そうだね。いまなら安全だろうし」
「つっても、一人で脱げるのか?」
「メニューが開けたから、ゲームと同じ感覚で外せると思う」
そりゃよかった、というのが紙月の正直な所だった。それは、勿論手伝いはするつもりだったが、さすがに本物の――いや、本物なのか?――とにかく、甲冑の脱がせ方など知らないのだから。
「装備を選択して、解除、と」
かち、とクリック音がして、鎧はぱしぱしと端から外れながら、どこかへと消えていく。恐らくインベントリ内に引っ込んでいるのだろうが、中身が小さいせいか、紙月から見ると頼りの相棒が指先から順にスライスされている猟奇的な現場に見えてしまう。
しかしそれもすぐに終わり、巨大な甲冑が消えた代わりに、そこには軍服のような詰襟を小さいながらに着こなした、小柄な体躯が佇んでいた。いや、小柄と言っても、小学六年生という自己申告からすれば妥当なのだろうか。
「……よくそんな小さな体で、あんなでかいの動かせたな」
「鎧を着てるときは、自然と動けたんだよね」
「そういうもんか」
「そういうもん」
深く考えるよりは、全てにおいて程々に、そういうものだという思考でいた方が精神衛生上よろしいのかもしれない。紙月がそのようにぼんやり考えていると、METOは不安げに見上げてくる。
「け、敬語とかの方が、よかったかな、ですか?」
ああ、そういうことか、と紙月はおかしくなると同時に、こんな小さな子供を不安がらせている自分のいたらなさにげんなりした。
こんなどことも知れない森の中で、年上の人間を担いで化け物から逃げ回り、そして死体の山を見ることになって、心細いのはどちらだというのだ。
紙月は適当な木陰に腰を下ろし、METOにも勧めた。
おずおずと腰を下ろすMETOに、紙月は頭をガシガシとかいて、少し言葉をまとめた。
「なあMETO。いまさらそんな寂しいこと言うなよ。俺達はそれなりに長いこと相棒やってきたんじゃないか」
「そ、そうかな」
「それにいまだって俺のこと、助けてくれてただろ」
「それは、まあ」
「こんなわけのわからないところで、わけのわからないことになって、いまさらそんな小さなこと言ってる場合でもねえや」
「うん、じゃあ、その」
「おっと、でもペイパームーンは止めてくれ」
急に止められて、METOはきょとんと見上げてくる。その無垢な視線がなんだか気恥ずかしくなって、帽子を目深にかぶった。《魔術師》系列の装備らしいとんがり帽子が、いまはちょうどよかった。
「いや、ゲームの中じゃあいいんだけどよ、こうして顔合わせてハンネで呼ばれると、妙な気恥しさがな」
「じゃあ、なんて呼べばいいかな」
「紙の月で紙月。しづきでいいよ。古槍紙月。大学生だ」
「う、うん、よろしく、紙月」
「で?」
「え?」
「お前だよ。いつまでも名前もわからねえ素性も知れねえじゃ、ちょっと落ち着かねえや」
「あ、そうか。ごめん。えっと、ぼくは未来。衛藤未来」
「ミライ・エトーでM・ETOか。シンプルだな」
「それ言ったら、紙月だって直訳じゃないか」
「お、わかるのか」
「今どきの小学生は英語くらいできるもんだよ」
「若い頃から大変だねえ」
「そんな年寄り臭いこと言って」
話しているうちに段々と、未来は小学生の子供らしい素直さを取り戻していったように思えた。
最初は背筋も伸び、大人びた物言いを心掛けていたようだったが、すぐにどこか甘えたなところのある、子供じみた色を見せるようになった。
「ねえ、紙月」
「なんだ?」
「その、答えづらいことだったらいいんだけど」
「なんだよ相棒、気兼ねすんなって」
「じゃあ、そのさ……紙月って、その、どっちなの?」
「どっちってなんだよ」
「その……男の人なの? 女の人なの?」
しかしさすがにこの質問は大人びているとか子供じみているというものではなかった。
ぎょっとして、紙月はまじまじとこの幼い相棒の顔を見つめてしまった。小さな子供のころならいざ知らず、この年になって性別を聞かれるとは思わなかった。
「わかんねえのか?」
「あー……どっちにも見える」
「どっちにもっつったって……」
ふと気づいて、紙月は相方の小さな体を見下ろしてみた。
軍服のような詰襟は、いくらか派手だが小学校の制服と言えなくもない。
しかし……。
「お前、確かキャラの種族は獣人だったよな」
「え? うん、そうだけど……」
「尻尾生えてる」
「嘘っ!?」
驚いた拍子に、未来の髪の毛が跳ねた。いや、正確にはそれも違う。
「これ……耳か?」
獣の、それこそ犬のようなしっぽが腰からは伸び、髪の束かと思っていたのは獣の耳である。
獣の特徴を持った人型というのは、《エンズビル・オンライン》における獣人という種族の特徴だった。もしゲーム内のキャラクターの特徴が、今の体に適応されているとなれば。
「おいおい……まさか」
そのまさかであった。
紙月がゲーム内で使用していたキャラクターは、抽選でしか登録できないハイエルフという、魔法に秀でるが体力の低い種族であった。その特徴が反映されているらしく、耳は笹穂のように鋭く伸び、手足は以前よりほっそりと、はっきり言って弱々しくさえある。
そして何より。
「女、物……」
ゲーム内ビジュアルが女性の方がかわいいというそれだけの理由で選択した過去の自分を恨みながら、紙月は黒のビスチェ・ドレスに身を包んだ自分を見下ろすのだった。
用語解説
・インベントリ
ゲーム用語。プレイヤーが獲得したアイテムを保管する場所。
《エンズビル・オンライン》においては多くのアイテムに重量値が設定され、プレイヤーの能力値から算出される所持限界量までしかアイテムを保管することができなかった。
・それなりに長いこと
実際には一年ほどだが、それでも一年も同じゲームで遊べば付き合いは十分と言えるのではないだろうか。
・《魔術師》
ゲーム内の《職業》のひとつ。
物理攻撃は得意ではないが、多種多様な属性をもつ魔法攻撃を得意とする他、特殊な効果の魔法を覚えるなど、使用者のプレイヤースキルが試される非常に幅広い選択肢を持つ《職業》。
・衛藤未来
主人公その二。十一歳。小学六年生。男性。趣味はMMORPG。
ゲーム内では人間族より体力面で優遇された獣人の《楯騎士》を使用していた。
ハンドルネームは「METO」。