【タイトル】
第24話 魔族兵との交戦 上
【公開状態】
公開済
【作成日時】
2022-09-29 23:35:21(+09:00)
【公開日時】
2022-10-07 12:00:22(+09:00)
【更新日時】
2022-10-07 12:00:22(+09:00)
【文字数】
1,292文字
【本文(91行)】
俺達はエルフの国を目指した。エルフの国はここから西に行った所にあるらしい。俺達は馬車を乗り継ぎ、エルフの国の付近にまでたどり着いた。
「……エルフ国は魔王軍と交戦中だ。これ以上、先には行けそうにねぇよ」
馬車の主は俺達にそう告げた。
「どこがエルフの国なのですか?」
俺は聞いた。目の前には広大な緑の森が広がっているだけだ。
「さあな……エルフの国は侵略されにくいように、天然の森で守られてるんだ。この森の中にあるっていう事はわかってるけど、それ以上の事は部外者にはわからねぇよ」
「……そうですか」
地道に探す以外になさそうだった。
「それじゃあ、気を付けて行ってくれよ」
馬車が走っていく。俺達は馬車の運賃を支払った。
資金:3000G→2500G ※運賃は500Gだった。
※ここに来るまでにポーションを10個補充。1→11個へ。それに伴い、ポーションの在庫が11個。ポーション10個×1個50G=500G。
資金:2500G→2000G
「……さてと、どうするか? エステル。この広い森を闇雲に探してエルフの国に辿り着くか」
「それは大変危険ですし、非効率だと思います。エルフを見つけて、道案内をして貰った方が効率的かと」
「そんな簡単に見るかるかねー、エルフが」
「確かに普段だったら見つからないかもしれません。ですが今、エルフ国は魔王軍と交戦中です。外で出歩いているエルフも普段より多い事でしょう」
「そうだな。森の中を闇雲に探すよりは、そっちの方が効率的そうだな」
俺達の方針は決まった。まずはエルフ国を案内してくれるエルフを見つける事を第一の目標としたのだ。
◇
「くっ……」
エルフの少女が膝をついた。流れるような長い金髪をし、色白の肌をしたいかにもエルフと言った感じの少女だ。
「へっ……手こずらせやがってよ、エルフの野郎共」
魔族兵達がエルフの少女を囲んでいた。
「こっちの兵が何人死んだと思ってんだよ……ちょこざいな魔法と弓矢とだで攪乱してきやがって」
「隊長、こいつ、どうしますか?」
魔族兵もまた、人間の軍隊と同じように、上下関係があった。最上位が魔王であり、その下に四天王、その下に大隊長があり、隊長があり、一般兵がある、といった具合に。
「決まってるだろうが」
隊長をしている魔族兵が舌なめずりをする。
「せっかく捕らえた雌の得物だ。これから楽しむ以外に何があるっていうだ?」
「で、ですよね」
部下である魔族兵達も舌なめずりをする。戦争という特異な状況は人を高揚させ、野蛮にさせる。人ではなく、彼らは魔族なのだから余計にそうだ。他種族を蹂躙する事に何の罪悪感も感じていないのだ。
エルフの少女に魔の手が伸びようとしていた。
――と、その時の事であった。
「待て!」
「だ、誰だ!? てめぇは!」
「人がお楽しみのところを、邪魔しやがって! ただじゃ済まさねぇぞ!」
魔族兵達は激昂する。
俺とエステルが魔族兵の前に姿を現す。
「もう大丈夫ですよ」
エステルがエルフの少女に優しく声をかける。
「あ、ありがとうございます」
「やっちまえ! 野郎共!」
「「「おおっ!」」」
魔族兵達が襲い掛かっている。
こうして、俺達と魔族兵達との闘いが始まったのだ。
第24話 魔族兵との交戦 上
【公開状態】
公開済
【作成日時】
2022-09-29 23:35:21(+09:00)
【公開日時】
2022-10-07 12:00:22(+09:00)
【更新日時】
2022-10-07 12:00:22(+09:00)
【文字数】
1,292文字
【本文(91行)】
俺達はエルフの国を目指した。エルフの国はここから西に行った所にあるらしい。俺達は馬車を乗り継ぎ、エルフの国の付近にまでたどり着いた。
「……エルフ国は魔王軍と交戦中だ。これ以上、先には行けそうにねぇよ」
馬車の主は俺達にそう告げた。
「どこがエルフの国なのですか?」
俺は聞いた。目の前には広大な緑の森が広がっているだけだ。
「さあな……エルフの国は侵略されにくいように、天然の森で守られてるんだ。この森の中にあるっていう事はわかってるけど、それ以上の事は部外者にはわからねぇよ」
「……そうですか」
地道に探す以外になさそうだった。
「それじゃあ、気を付けて行ってくれよ」
馬車が走っていく。俺達は馬車の運賃を支払った。
資金:3000G→2500G ※運賃は500Gだった。
※ここに来るまでにポーションを10個補充。1→11個へ。それに伴い、ポーションの在庫が11個。ポーション10個×1個50G=500G。
資金:2500G→2000G
「……さてと、どうするか? エステル。この広い森を闇雲に探してエルフの国に辿り着くか」
「それは大変危険ですし、非効率だと思います。エルフを見つけて、道案内をして貰った方が効率的かと」
「そんな簡単に見るかるかねー、エルフが」
「確かに普段だったら見つからないかもしれません。ですが今、エルフ国は魔王軍と交戦中です。外で出歩いているエルフも普段より多い事でしょう」
「そうだな。森の中を闇雲に探すよりは、そっちの方が効率的そうだな」
俺達の方針は決まった。まずはエルフ国を案内してくれるエルフを見つける事を第一の目標としたのだ。
◇
「くっ……」
エルフの少女が膝をついた。流れるような長い金髪をし、色白の肌をしたいかにもエルフと言った感じの少女だ。
「へっ……手こずらせやがってよ、エルフの野郎共」
魔族兵達がエルフの少女を囲んでいた。
「こっちの兵が何人死んだと思ってんだよ……ちょこざいな魔法と弓矢とだで攪乱してきやがって」
「隊長、こいつ、どうしますか?」
魔族兵もまた、人間の軍隊と同じように、上下関係があった。最上位が魔王であり、その下に四天王、その下に大隊長があり、隊長があり、一般兵がある、といった具合に。
「決まってるだろうが」
隊長をしている魔族兵が舌なめずりをする。
「せっかく捕らえた雌の得物だ。これから楽しむ以外に何があるっていうだ?」
「で、ですよね」
部下である魔族兵達も舌なめずりをする。戦争という特異な状況は人を高揚させ、野蛮にさせる。人ではなく、彼らは魔族なのだから余計にそうだ。他種族を蹂躙する事に何の罪悪感も感じていないのだ。
エルフの少女に魔の手が伸びようとしていた。
――と、その時の事であった。
「待て!」
「だ、誰だ!? てめぇは!」
「人がお楽しみのところを、邪魔しやがって! ただじゃ済まさねぇぞ!」
魔族兵達は激昂する。
俺とエステルが魔族兵の前に姿を現す。
「もう大丈夫ですよ」
エステルがエルフの少女に優しく声をかける。
「あ、ありがとうございます」
「やっちまえ! 野郎共!」
「「「おおっ!」」」
魔族兵達が襲い掛かっている。
こうして、俺達と魔族兵達との闘いが始まったのだ。