幸せな日々を送っていた。そんなある日バレた。あのアプリの存在が。私がしていたことが。そして私はそれまで使っていたタブレットを取り上げられた。
「何でこんなことしたの?危ないと思わなかったの?今は声で個人が特定されることもあるんだよ。何で相談してくれなかったの?どうして…。ママはね瑠李が危ない目に遭うのが嫌なの。瑠李が心配なの。ママだってこんなことしたくない。でもね、瑠李。分かってお願い。」
「…っ。」
声が出なかった。母は私の意見など聞かずタブレットを没収した。あぁ。この人は分かってくれなかった。今まで母を信じてた自分が馬鹿に思えた。もう期待するのはやめよう。そう思った。それから私はストレスの行き場を失った。それと同時に人を信じれなくなった。1番頼りにしていた、信じていた人に裏切られるというのは私が想像していた以上に辛いことだった。そして孤独を突きつけられた。1番近くにいる家族でさえ分かってくれない。そう思うと胸が締め付けられた。悔しくて、悲しくて涙が溢れてきた。涙をこぼす度に私の中の何かが失われていく気がした。それから私はクラスにいるのも辛くなった。いつも笑顔のクラスメイト達。その笑顔の裏では私の事をめんどくさいと思っているかもしれない。ウザイと思っているかもしれない。そう思うと怖くなった。話すことが。みんなの笑顔が。それでも私は不登校にはならなかった。信じれないといいながらもいつか気づいてしまったくれるかもしれないと僅かな希望を持ち学校に通い続けた。でも気づいて貰えなかった。みんなはいつも通り接してくる。それすら辛くなった。やっぱり誰もわかってくれないのか。そして私は人に期待するのをやめた。人に期待すると自分が悲しくなるだけだということをこの身をもって知ったから。
それからしばらくたって母が入院することが決まった。私はその間だけこっそりカラオケアプリをしていた。帰ってどんなに怒られてもいい。そう覚悟していた。
そんなある日、私はいつもと同じように保健室で先生とおしゃべりを楽しんでいた。すると突然先生が
「瑠李ちゃん。今度お話できないかな?最近なんか元気がないように見えてさ…。悩んでることあったら相談して欲しいんだ。」
「エヘへ。いつがいいですか?」
「そうだな〜。明日の昼休みとかは?」
「別にいいですよ」
そう言って次の日の昼休みに相談をすることにした。正直いうと嬉しかった。わかってくれる人がいるのか。味方がいるのか。そう思った。
そして次の日の昼休み。私は初めて人に私の本心を相談した。途中からは涙が止まらず話すことが出来なかった。先生は
「辛かったね。よく頑張ったね。」
と私の背中を撫でながら涙声で言ってくれた。誰かに言って欲しかった。
『頑張ったね』
と。それを言って貰えてこの人だったら分かってくれるかもしれないと期待した。期待してしまった。それが馬鹿だった。先生は私の父に電話した。そして今日私が相談したことなどを父に伝えていた。家に帰ると父が私の頭を撫でて
「先生から聞いたよ。一人で頑張ってたね。でも頑張りすぎるなよ」
と声をかけてくれた。私はホッとしたと同時にあることに気づいた。あぁこれは…。母には伝わらないな。きっと父までで終わる。私はそう確信した。ダメだ。意味が無い。母に分かってもらわないと。
しばらくして母が退院して帰ってきた。私は母に相談することにした。でも面と向かって言うことは出来ないのでメッセージを送った。
「何でこんなことしたの?危ないと思わなかったの?今は声で個人が特定されることもあるんだよ。何で相談してくれなかったの?どうして…。ママはね瑠李が危ない目に遭うのが嫌なの。瑠李が心配なの。ママだってこんなことしたくない。でもね、瑠李。分かってお願い。」
「…っ。」
声が出なかった。母は私の意見など聞かずタブレットを没収した。あぁ。この人は分かってくれなかった。今まで母を信じてた自分が馬鹿に思えた。もう期待するのはやめよう。そう思った。それから私はストレスの行き場を失った。それと同時に人を信じれなくなった。1番頼りにしていた、信じていた人に裏切られるというのは私が想像していた以上に辛いことだった。そして孤独を突きつけられた。1番近くにいる家族でさえ分かってくれない。そう思うと胸が締め付けられた。悔しくて、悲しくて涙が溢れてきた。涙をこぼす度に私の中の何かが失われていく気がした。それから私はクラスにいるのも辛くなった。いつも笑顔のクラスメイト達。その笑顔の裏では私の事をめんどくさいと思っているかもしれない。ウザイと思っているかもしれない。そう思うと怖くなった。話すことが。みんなの笑顔が。それでも私は不登校にはならなかった。信じれないといいながらもいつか気づいてしまったくれるかもしれないと僅かな希望を持ち学校に通い続けた。でも気づいて貰えなかった。みんなはいつも通り接してくる。それすら辛くなった。やっぱり誰もわかってくれないのか。そして私は人に期待するのをやめた。人に期待すると自分が悲しくなるだけだということをこの身をもって知ったから。
それからしばらくたって母が入院することが決まった。私はその間だけこっそりカラオケアプリをしていた。帰ってどんなに怒られてもいい。そう覚悟していた。
そんなある日、私はいつもと同じように保健室で先生とおしゃべりを楽しんでいた。すると突然先生が
「瑠李ちゃん。今度お話できないかな?最近なんか元気がないように見えてさ…。悩んでることあったら相談して欲しいんだ。」
「エヘへ。いつがいいですか?」
「そうだな〜。明日の昼休みとかは?」
「別にいいですよ」
そう言って次の日の昼休みに相談をすることにした。正直いうと嬉しかった。わかってくれる人がいるのか。味方がいるのか。そう思った。
そして次の日の昼休み。私は初めて人に私の本心を相談した。途中からは涙が止まらず話すことが出来なかった。先生は
「辛かったね。よく頑張ったね。」
と私の背中を撫でながら涙声で言ってくれた。誰かに言って欲しかった。
『頑張ったね』
と。それを言って貰えてこの人だったら分かってくれるかもしれないと期待した。期待してしまった。それが馬鹿だった。先生は私の父に電話した。そして今日私が相談したことなどを父に伝えていた。家に帰ると父が私の頭を撫でて
「先生から聞いたよ。一人で頑張ってたね。でも頑張りすぎるなよ」
と声をかけてくれた。私はホッとしたと同時にあることに気づいた。あぁこれは…。母には伝わらないな。きっと父までで終わる。私はそう確信した。ダメだ。意味が無い。母に分かってもらわないと。
しばらくして母が退院して帰ってきた。私は母に相談することにした。でも面と向かって言うことは出来ないのでメッセージを送った。