ずっとずっと息苦しくて、深い海に沈んでいるような感覚だった。 この世界は真っ白で色がない。 まるで設定を間違えてしまった写真のように、白くぼんやりと写っていた。 俺はあの日から何もやる気が起きなくて、半身を削がれた気分のままだ。 偉琉(タケル)が死んでから、明日で三年になる。