朝一番に読むのに相応しいコラムでした。
------------------------- 第49部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
糧を捨て海に沈む
【本文】
海なし県では、船といえば沼や池のボートくらいである。
昔は川に渡し舟があったらしい。
近所の川では、昔小さな船で荷物を運んでいたらしい。
「糧を棄て船を沈む」
という言葉がある。
史記と太平記で用いられている言葉だ。
兵糧を捨てて、生きて帰らない覚悟で戦うことである。
「乗る船が沈む」
というと、大きな会社が倒産して、あたかも豪華客船が乗員乗客を巻き込んで沈む様子をイメージする。
自分も勤めていた会社が潰れた経験があるが、まさに乗っていた船もろとも皆海の藻屑になった。
そのような緊急事態に遭遇したとき、人間の本質がでるものである。
普段仕事を頑張っていた人が、何のために頑張るのかを問われる。
他人の目をいつも意識していた人は、意識するものが突然消える。
いい話ではないので、どうなったかは想像にお任せしよう。
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【サブタイトル】
糧を捨て海に沈む
【本文】
海なし県では、船といえば沼や池のボートくらいである。
昔は川に渡し舟があったらしい。
近所の川では、昔小さな船で荷物を運んでいたらしい。
「糧を棄て船を沈む」
という言葉がある。
史記と太平記で用いられている言葉だ。
兵糧を捨てて、生きて帰らない覚悟で戦うことである。
「乗る船が沈む」
というと、大きな会社が倒産して、あたかも豪華客船が乗員乗客を巻き込んで沈む様子をイメージする。
自分も勤めていた会社が潰れた経験があるが、まさに乗っていた船もろとも皆海の藻屑になった。
そのような緊急事態に遭遇したとき、人間の本質がでるものである。
普段仕事を頑張っていた人が、何のために頑張るのかを問われる。
他人の目をいつも意識していた人は、意識するものが突然消える。
いい話ではないので、どうなったかは想像にお任せしよう。