厚生年金や適格退職年金に新規加入できた時代の人は、プロが絶対損が出ないように運用してくれたので安心だった。
 素人が投資すると、短期的利益を狙いがちで、大損することもある。東南アジアの会社の株を買って、0円になった知人もいる。
 プロは10年後に数パーセント上がる、という具合に考えて分散投資するから失敗しないのだ。
 今、投資家の間では円離れが進んでいる。異次元の質的量的緩和(お金を増し刷りして借金を返すこと)を繰り返してきた日本は、日銀当座預金が目を覆うほどの額に膨れ上がっている。
 一部ではハイパーインフレを懸念する声が上がっている。少なくとも円が弱くなってきていること、物価が今後も上がり続けることは確かだろう。
 物価が上がれば、預金額が変わらなくても相対的に預金が減る。同じ額の買い物ができなくなるのだから。
 個人的に究極の投資だと思っているものがある。それは土地と家だ。背伸びをして良い物件を手に入れた。金利が安い今、最長の35年ローンを組み、様々な特典を受けながら暮らしている。