ニッチ文化と広告

 マスメディアを利用して広告を打つ場合、新聞、テレビCМ、屋外の看板、電車の中づりなどに予算を割り振って制作していた時代があった。

 現在ではWEBの媒体が成熟しつつあるので、従来のマスメディアという考え方は通用しなくなってきている。

 むしろ少数の熱狂的なファンが集うニッチ文化がターゲットになる。

 商品と企業イメージに合致した媒体を選ばなくてはならないし、広告効果を正確に予測して予算配分をすることが重要である。

 クリエイティブディレクターなどがやっていたそのような仕事を、AIがビッグデータを参照して行うようになっている。

 人間の勘と経験よりも、コンピュータによる客観的な裏付けがあった方が、クライアントの信頼を得やすい。

 そして、クライアントの広告を「見たくない人」に送らないこともイメージアップの効果があるだろう。

 自分用にカスタマイズされた広告だけを表示するシステムが一般的になって来たので、大衆向けに「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」というやりかたは少々乱暴かも知れない。