二〇一八年、九月十日、月曜日。

 木村先輩にあいさつを初めてから、六日が経った。土日を挟んでいるので正確には四日だが、思ったより見かけることが多く、五回以上はしている。

 だが、今日は一度も木村先輩に会えないまま学校を終え、とうとう駅まで来てしまった。なんだか、ちょっと寂しい。