キーンコーンカーンコーン
4限目が終わった。知らない間に4限目が始まっていた。つい授業をサボってしまった事実に無性に悲しくなった。今までずっと皆勤だったのに。楓のせいだ~!そんなことを思っていると。
「何黙ってるの?涼音ちゃんのわりに度胸あるね。人に質問されてるのに。ま、いいよ。」
楓が話し出した。
何が、“いいよ”なのか聞けずに、楓はスタスタとどこかへ行ってしまった。
すると、「せいぜい、聞いていなよ。涼音ちゃんができるのはそれだけだよ。」舌をべーと出して去っていった。またもや意味深なことを残していったな。私も楓の手を煩わせているよ。って言っていることがお互い様過ぎる。
教室戻ってお昼食べよっと。
教室に着くと、柚から質問攻めにあった。
「涼音もいないし早乙女もいないしで、ゆうみんが困り果ててたよ。」
早乙女っていうのは楓の名字
ゆうみんっていうのは数学の担当教師。本名、夕陽丘ミイヒ
まだ20代くらいで、可愛い。とても男の子に人気がある。だけれど、課題を多く出してくると有名な先生。
「もしかして、早乙女と甘ーい空気になってた?」
ドキィ。柚の言っていたことが図星すぎてあからさまな反応をしてしまった。
「その反応は図星だな?」
「あっ、はい」
もう認めるしかなかった。これ以上誤魔化すと私の良心が痛むし。
「何された?聞く前にお昼ご飯食べようか。食べながら根掘り葉掘りしてやるぅ!」
これは全て白状するしかないな。黙ってても言いたいことを読まれちゃいそうだしね。
「ええと、えーと」
恥ずかしくていい詰まってしまう。
「涼音って『ええと』が口癖だよね。毎日言ってる」
「へっ?」
思わず間抜けな声を出してしまった。これこそが恥ずかしいぃ。鏡を見なくても分かるよ。今の私は多分、茹でたタコみたいになってる。「うぅ」と唸ってしまう。
「あっ、気にしないで。私が今思ったことを言っただけだから。続けて続けて」
「絶対にしーっ、だからね。」
「OK!もし私が大声出したら殴っていいからね、冗談抜きで。」
「殴りはしないけど。ええと何があったかというとね。まず香澄川くんに告られてそこに楓が現れたわけ。校内1周回って視聴覚室に辿り着いて急にその・・・俗に言う、か、壁ドンを。」
「でっっ?続きは?」
柚が目をキラキラ輝かせてめちゃめちゃ食いついてくる。
「印象的で楓が言ったこと全部覚えてるんだよ、なんかねぇ、『何、香澄川宙と2人きりになってるの?そんなこと、誰がいいって言ったの?呼び出されて告白って瞬時に分からなかった?涼音ちゃんは自分の可愛さに気付かなすぎだよ。いつも僕の手を煩わせる。そんな涼音ちゃんも好きだけど。女の子としてね。でも無自覚な涼音ちゃんは大嫌い。どう?僕に嫌いって言われた感想は?』って。意味が分からなくてポカンとしちゃったよ。」
緊張しすぎて顔が熱いっ!
手で顔をパタパタと仰ぐ。
「嘘、でしょ?」
なぜか柚の目が死んでいる。
「何が?」
「『何が?』じゃないでしょ!涼音、あんた、1日に2回も告られるなんて幸せ者だねぇ。私なんて入学式のとき30人告られて以来もうモテ期は去ったね。」
いや、知らなかった。聞いたことなかったよ。柚の入学式の話を。柚と知り合ったのは席がだったもんな。
「で?なんて答えたの?」
「へ?」
「いや、だから、『無自覚な涼音ちゃんは大嫌い』って言われた感想」
もう、楓からの告白の話を忘れたい。次は顔が熱くなるだけじゃなく火が出そう。
「それが、さっきも言ったけどポカンとしちゃって何にも言えなかったわけ。そしたら、楓の堪忍袋の緒が切れたのか『何黙ってるの?涼音ちゃんのわりに度胸あるね。人に質問されてるのに。ま、いいよ。』って言ってどこかに行った。」
「はあ。」
柚が深いため息を吐いた。見る限り心底呆れていそう。
自分のアホさに幻滅する。
「涼音はさ、恋愛に鈍感すぎる。早乙女は涼音に自分の気持ちを気付いて欲しかったんだと思うよ。」
柚が言っていたことがあまりにも正しすぎて感無量。
泣きたくなってくる。
楓が言ったいたことが素直に分かってくる。
4限目が終わった。知らない間に4限目が始まっていた。つい授業をサボってしまった事実に無性に悲しくなった。今までずっと皆勤だったのに。楓のせいだ~!そんなことを思っていると。
「何黙ってるの?涼音ちゃんのわりに度胸あるね。人に質問されてるのに。ま、いいよ。」
楓が話し出した。
何が、“いいよ”なのか聞けずに、楓はスタスタとどこかへ行ってしまった。
すると、「せいぜい、聞いていなよ。涼音ちゃんができるのはそれだけだよ。」舌をべーと出して去っていった。またもや意味深なことを残していったな。私も楓の手を煩わせているよ。って言っていることがお互い様過ぎる。
教室戻ってお昼食べよっと。
教室に着くと、柚から質問攻めにあった。
「涼音もいないし早乙女もいないしで、ゆうみんが困り果ててたよ。」
早乙女っていうのは楓の名字
ゆうみんっていうのは数学の担当教師。本名、夕陽丘ミイヒ
まだ20代くらいで、可愛い。とても男の子に人気がある。だけれど、課題を多く出してくると有名な先生。
「もしかして、早乙女と甘ーい空気になってた?」
ドキィ。柚の言っていたことが図星すぎてあからさまな反応をしてしまった。
「その反応は図星だな?」
「あっ、はい」
もう認めるしかなかった。これ以上誤魔化すと私の良心が痛むし。
「何された?聞く前にお昼ご飯食べようか。食べながら根掘り葉掘りしてやるぅ!」
これは全て白状するしかないな。黙ってても言いたいことを読まれちゃいそうだしね。
「ええと、えーと」
恥ずかしくていい詰まってしまう。
「涼音って『ええと』が口癖だよね。毎日言ってる」
「へっ?」
思わず間抜けな声を出してしまった。これこそが恥ずかしいぃ。鏡を見なくても分かるよ。今の私は多分、茹でたタコみたいになってる。「うぅ」と唸ってしまう。
「あっ、気にしないで。私が今思ったことを言っただけだから。続けて続けて」
「絶対にしーっ、だからね。」
「OK!もし私が大声出したら殴っていいからね、冗談抜きで。」
「殴りはしないけど。ええと何があったかというとね。まず香澄川くんに告られてそこに楓が現れたわけ。校内1周回って視聴覚室に辿り着いて急にその・・・俗に言う、か、壁ドンを。」
「でっっ?続きは?」
柚が目をキラキラ輝かせてめちゃめちゃ食いついてくる。
「印象的で楓が言ったこと全部覚えてるんだよ、なんかねぇ、『何、香澄川宙と2人きりになってるの?そんなこと、誰がいいって言ったの?呼び出されて告白って瞬時に分からなかった?涼音ちゃんは自分の可愛さに気付かなすぎだよ。いつも僕の手を煩わせる。そんな涼音ちゃんも好きだけど。女の子としてね。でも無自覚な涼音ちゃんは大嫌い。どう?僕に嫌いって言われた感想は?』って。意味が分からなくてポカンとしちゃったよ。」
緊張しすぎて顔が熱いっ!
手で顔をパタパタと仰ぐ。
「嘘、でしょ?」
なぜか柚の目が死んでいる。
「何が?」
「『何が?』じゃないでしょ!涼音、あんた、1日に2回も告られるなんて幸せ者だねぇ。私なんて入学式のとき30人告られて以来もうモテ期は去ったね。」
いや、知らなかった。聞いたことなかったよ。柚の入学式の話を。柚と知り合ったのは席がだったもんな。
「で?なんて答えたの?」
「へ?」
「いや、だから、『無自覚な涼音ちゃんは大嫌い』って言われた感想」
もう、楓からの告白の話を忘れたい。次は顔が熱くなるだけじゃなく火が出そう。
「それが、さっきも言ったけどポカンとしちゃって何にも言えなかったわけ。そしたら、楓の堪忍袋の緒が切れたのか『何黙ってるの?涼音ちゃんのわりに度胸あるね。人に質問されてるのに。ま、いいよ。』って言ってどこかに行った。」
「はあ。」
柚が深いため息を吐いた。見る限り心底呆れていそう。
自分のアホさに幻滅する。
「涼音はさ、恋愛に鈍感すぎる。早乙女は涼音に自分の気持ちを気付いて欲しかったんだと思うよ。」
柚が言っていたことがあまりにも正しすぎて感無量。
泣きたくなってくる。
楓が言ったいたことが素直に分かってくる。