「っていうか……ユミちゃんが連絡くれなかったのってそういう理由だったんだな……」


「え? お前知らなかったの?」


「知るワケないだろぉ?」


過去の失恋を思い出し、俺に向けての怒りも込めて声が震えているヒロシ。


「わ、わるかったって! 落ち着けよ」


「俺がいいたいのは、この事だ!!」


半泣き状態のままヒロシが差し出して来たのは――。


雑誌に載っていた写真を拡大したものだった。


普通に拡大しただけだと画像がボケてしまうが、ちゃんと修復までされている。


つまり……俺とリナの顔がおぼろげながらもシッカリと見えるのだ。


俺は一瞬言葉を失い、それから「これ……どうして」と言っていた。