佐伯はまだ俺のイヤホンとスマホで音楽を聞いていた。そんなことをお構い無しに母親にメールをした。
『後輩が家に来たがってるんだけどいい?』
送ってから数秒で返信が来た。よっぽど母親は暇なようだ。
『別にいいわよ。なんなら晩御飯食べてく?』
俺は母親から送られてきたメールをそのまま佐伯にみせた。
「え、いいんですか。じゃあお言葉に甘えて」
俺は再び母親にメールで『食べてくらしい』とだけ送った。
それから電車に揺られること十五分程で地元の駅に着いた。
「あれ?先輩の家ってこっちなんですか?」
駅を出て左に進むと佐伯は俺に向かって驚いた表情を浮かべながら聞いてきた。
「え?あ、うん。」
「もしかして、学校から一緒に帰った時、私の家から逆方向だったんですか?」
「あー、うん。」
そうだった。完全に忘れていた。
「それなら早く言ってくださいよ!」
「いいよ別に。ほら、早くしろよ」
そう言って俺は佐伯を連れて自宅へ向かった。
『後輩が家に来たがってるんだけどいい?』
送ってから数秒で返信が来た。よっぽど母親は暇なようだ。
『別にいいわよ。なんなら晩御飯食べてく?』
俺は母親から送られてきたメールをそのまま佐伯にみせた。
「え、いいんですか。じゃあお言葉に甘えて」
俺は再び母親にメールで『食べてくらしい』とだけ送った。
それから電車に揺られること十五分程で地元の駅に着いた。
「あれ?先輩の家ってこっちなんですか?」
駅を出て左に進むと佐伯は俺に向かって驚いた表情を浮かべながら聞いてきた。
「え?あ、うん。」
「もしかして、学校から一緒に帰った時、私の家から逆方向だったんですか?」
「あー、うん。」
そうだった。完全に忘れていた。
「それなら早く言ってくださいよ!」
「いいよ別に。ほら、早くしろよ」
そう言って俺は佐伯を連れて自宅へ向かった。