霞が帰ったところでパソコンを開いて仕事の依頼についての連絡をした。
『ご連絡ありがとうございます。確認ですが本当に殺しますからね。生半可な気持ちでここのサイトを利用しないでください』
いつも通りの連絡をしている。
最終確認をする理由は、例えばただの兄弟喧嘩とか夫婦喧嘩とかで連絡をしてくるやつがごく稀にいるからだ。
数分してから再び連絡が来た。
『はい！お願いします！』
随分と明るい返事だった。でも僕はあまり気にしなかった。
『ではその人物の写真を見せてください。あとどこに住んでいるかを教えてください』
これを教えて貰わないと殺そうにも殺せない。
『この人です。場所は……』
送られてきたのは髭の生えた男の写真だった。そして、場所だが自分の家からそう遠くはなかった。でも、ここら辺で物騒な事件が多いと学校の先生が言っていたので実行するのはもう少し離れたところが良さそうだ。それからもうひとつ聞くべきことがあった。