「な……にが、絶対様よ!」


あたしは声を振り絞って怒鳴った。


その声に驚き、真里菜と光が再びあたしの体を拘束する。


それでもあたしは咲を睨みつけていた。


「そんなものいるわけがない! そんな願い、叶うわけがない!」


唾を撒き散らしながら怒鳴る。


しかし、咲は笑みを浮かべたままであたしを見た。


「絶対様はいる。見てなよ、あたしの願いは叶うから」


そう言って、大きな声で笑い始めたのだった。