早口に答えて、階段を駆け上がる。
その前に美緒がいるかどうか確認しないといけない。
あたしは期待を込めて自室のドアを開けた。
「美緒」
名前を呼んだものの、そこには誰の姿もなかった。
てっきりここにいてくれていると思っていたので、心が落ち込んでいくのがわかった。
念のためにベッドの下とかクローゼットの中まで確認したけれど、やっぱり美緒はいなかった。
「なんだ、いないのか」
ため息混じりに呟いてベッドに座る。
だけど、今日の咲の出来事を思い出すと美緒はまだどこかにいる。
どこかから、あたしたちの復讐を果たしてくれているんだ。
そう考えると、グズグズしていられないと感じた。
あたしができることなんてなにもないけれど、それでも立ち止まっていられない気分だ。
あたしは着替えを済ませると、スマホとサイフを持ってリビングへ降りた。
母親はちょうど掃除機をかけはじめたところだった。
「買い物に行ってくるね」
「あらそう? じゃあお願いね?」
「うん。行ってきます」
その前に美緒がいるかどうか確認しないといけない。
あたしは期待を込めて自室のドアを開けた。
「美緒」
名前を呼んだものの、そこには誰の姿もなかった。
てっきりここにいてくれていると思っていたので、心が落ち込んでいくのがわかった。
念のためにベッドの下とかクローゼットの中まで確認したけれど、やっぱり美緒はいなかった。
「なんだ、いないのか」
ため息混じりに呟いてベッドに座る。
だけど、今日の咲の出来事を思い出すと美緒はまだどこかにいる。
どこかから、あたしたちの復讐を果たしてくれているんだ。
そう考えると、グズグズしていられないと感じた。
あたしができることなんてなにもないけれど、それでも立ち止まっていられない気分だ。
あたしは着替えを済ませると、スマホとサイフを持ってリビングへ降りた。
母親はちょうど掃除機をかけはじめたところだった。
「買い物に行ってくるね」
「あらそう? じゃあお願いね?」
「うん。行ってきます」