スカウト攻撃をセシルが妨げ、ミアさんたちとの話が終了した。
一先ず城魔法で休むため、街の外へ。
実家を出し、昼食の準備をしていくれているアーニャの横で、今後の家族探しについて再検討を行う。
「商業ギルドがダメなら、冒険者ギルドはどうかな?」
「それも一つの手だけど、冒険者ギルドの本部はまた別の街のはずだよ」
「そっか。ミアさんが城に聞いてくれているし、その回答を聞いてから本部のある街へ移動しようか」
「そうだねー。ミアは三日もあれば連絡が来るはずだって言っていたしねー」
一先ず三日間この街に滞在する事となったので、周辺の薬草から薬を作って売る事に。
それから昼食を済ませ、診察室へ移動し、自分自身に診察スキルを使用してみる。
「診察!」
『診察Lv2
状態:健康
二次魔法トレース状態』
いつもの銀色の枠に二次魔法トレース状態という見慣れない言葉が書かれていた。
二次魔法トレース状態とは、どういう意味だろうか。
トレースは、何かをなぞるとか、写すって意味だった気がする。
……って、待てよ。トレースで、二次魔法って、まさか!
スキルの効果が分かって居ない二次魔法について、思い当たる事があるので、慌てて外へ出ると、
「トレース!」
何も無い草原に向かって二次魔法を使用してみた。
――ゴゥッ
すると、突風が発生し、目の前に広がる草を激しく揺らしていく。
予想通りだ!
これと同時に、身体にあったモヤモヤがスッと消える。
これは……
「トレース!」
ある可能性に気付き、もう一度二次魔法を使うと、今度は何も起こらなかった。
「なるほど。二次魔法ってそういう事か! ……セシルーっ!」
仕組みを理解したので、その裏付けを得るため、リビングでラノベを読もうとしていたセシルを連れて来て、
「セシル。悪いんだけど、何でも良いから、その辺に適当な攻撃魔法を放ってくれないか?」
「え? 別に構わないけど……」
不思議そうにしているセシルに、竜巻を起こしてもらう。
その竜巻を見ると、先程まで治まっていたモヤモヤが再び生まれたが……これで良い。俺の考えが正しければ、
「トレース!」
二次魔法を使用すると、先程セシルが起こしたものよりも、少し小さな竜巻が発生し、再びモヤモヤが綺麗に消える。
「お兄さん。今の、魔法だよね?」
「あぁ。どうやら二次魔法は、見た魔法の劣化版を一度だけ使えるみたいだ」
二次とトレース。ネーミングはどうかと思うけど、スキルの効果は非常に素晴らしい。
実情はともかく、魔法が使えるようになったみたいで嬉しくて、セシルに魔法を連発してもらい、俺も二次魔法を使いまくる。
「トレース!」
「トレース!」
「トレース!」
……とはいえ、セシルがマジック・ポーションを飲まなければならない程に魔法を使ってもらったのは、やり過ぎだったかもしれない。
だがそのおかげで、
――スキルのレベルが上がりました。二次魔法「トレース」がレベル2になりました――
早くもスキルのレベルが上がってしまった。
その結果、
――スキルの修得条件を満たしましたので、二次魔法「アーカイブ」が使用可能になりました――
新たなスキルを修得する事に。
アーカイブというスキルにはどういう効果があるのだろうか。
「お兄さん、どうかしたの? 魔法の使い過ぎで疲れちゃった?」
「そうではないんだけど……いいや。とにかく使ってみよう。……アーカイブ!」
スキル名から効果を考えていたけど、使ってみれば分かるだろうとスキル名を叫ぶと、いつも見ている銀色の枠が現れる。
だが、その中身が大きく異なっていた。
一先ず城魔法で休むため、街の外へ。
実家を出し、昼食の準備をしていくれているアーニャの横で、今後の家族探しについて再検討を行う。
「商業ギルドがダメなら、冒険者ギルドはどうかな?」
「それも一つの手だけど、冒険者ギルドの本部はまた別の街のはずだよ」
「そっか。ミアさんが城に聞いてくれているし、その回答を聞いてから本部のある街へ移動しようか」
「そうだねー。ミアは三日もあれば連絡が来るはずだって言っていたしねー」
一先ず三日間この街に滞在する事となったので、周辺の薬草から薬を作って売る事に。
それから昼食を済ませ、診察室へ移動し、自分自身に診察スキルを使用してみる。
「診察!」
『診察Lv2
状態:健康
二次魔法トレース状態』
いつもの銀色の枠に二次魔法トレース状態という見慣れない言葉が書かれていた。
二次魔法トレース状態とは、どういう意味だろうか。
トレースは、何かをなぞるとか、写すって意味だった気がする。
……って、待てよ。トレースで、二次魔法って、まさか!
スキルの効果が分かって居ない二次魔法について、思い当たる事があるので、慌てて外へ出ると、
「トレース!」
何も無い草原に向かって二次魔法を使用してみた。
――ゴゥッ
すると、突風が発生し、目の前に広がる草を激しく揺らしていく。
予想通りだ!
これと同時に、身体にあったモヤモヤがスッと消える。
これは……
「トレース!」
ある可能性に気付き、もう一度二次魔法を使うと、今度は何も起こらなかった。
「なるほど。二次魔法ってそういう事か! ……セシルーっ!」
仕組みを理解したので、その裏付けを得るため、リビングでラノベを読もうとしていたセシルを連れて来て、
「セシル。悪いんだけど、何でも良いから、その辺に適当な攻撃魔法を放ってくれないか?」
「え? 別に構わないけど……」
不思議そうにしているセシルに、竜巻を起こしてもらう。
その竜巻を見ると、先程まで治まっていたモヤモヤが再び生まれたが……これで良い。俺の考えが正しければ、
「トレース!」
二次魔法を使用すると、先程セシルが起こしたものよりも、少し小さな竜巻が発生し、再びモヤモヤが綺麗に消える。
「お兄さん。今の、魔法だよね?」
「あぁ。どうやら二次魔法は、見た魔法の劣化版を一度だけ使えるみたいだ」
二次とトレース。ネーミングはどうかと思うけど、スキルの効果は非常に素晴らしい。
実情はともかく、魔法が使えるようになったみたいで嬉しくて、セシルに魔法を連発してもらい、俺も二次魔法を使いまくる。
「トレース!」
「トレース!」
「トレース!」
……とはいえ、セシルがマジック・ポーションを飲まなければならない程に魔法を使ってもらったのは、やり過ぎだったかもしれない。
だがそのおかげで、
――スキルのレベルが上がりました。二次魔法「トレース」がレベル2になりました――
早くもスキルのレベルが上がってしまった。
その結果、
――スキルの修得条件を満たしましたので、二次魔法「アーカイブ」が使用可能になりました――
新たなスキルを修得する事に。
アーカイブというスキルにはどういう効果があるのだろうか。
「お兄さん、どうかしたの? 魔法の使い過ぎで疲れちゃった?」
「そうではないんだけど……いいや。とにかく使ってみよう。……アーカイブ!」
スキル名から効果を考えていたけど、使ってみれば分かるだろうとスキル名を叫ぶと、いつも見ている銀色の枠が現れる。
だが、その中身が大きく異なっていた。