僕らは少しも残すことなく完食した。
僕は宣言通り母を寝かせて、諸々の片付けをする。
片付けをしている間も麗音について考えていたが結局分からなかった。
片付けや家事が全て終わったところで僕もやることが無くなったのでそのまま眠ることにした。でも、やっぱり麗音のことで引っかかることがあり、眠ることが出来なかった。
とりあえず、麗音がしてくれた話を最初から思い出してみた。
両親が音楽家、その両親は離婚している。原因は母親の浮気。でも、自分のせいだと言っている。現在は祖母と2人で暮らしていている。やっぱりダメだった。僕は考えることをやめて、ベッドに横になった。そのまま気づいたら寝てしまっていた。