何を作るか考えた末、簡単な野菜炒めを作ることにした。本当に誰でも作れるやつ。
理由は、母方の祖父母がこんな僕らの生活を気にして野菜を大量に送ってきたからだ。
野菜が入っている箱からナスとかキャベツとか人参とかを取り出して食べやすい大きさに切る。
僕は元々料理が得意ではなかったが、このおかげで人並みにはできるようになった。
ちょうど作り終えたところで母が帰ってきた。
「おかえり、ご飯できてるから温かいうちに食べよう」
「いつもありがとうね。あといつもごめんね」