【登場人物】
〇ベート(主人公)
三十五歳。元王宮騎士団専属料理人。
料理に『属性耐性』や『攻撃力増加』などを付与し、戦闘をサポートする特性付与料理人であり、かつては騎士団とともに戦場に出ていた。
王命で偽勇者ライオネルのパーティのサポーターとして参加したが、能力を理解されずパーティを追放される。
のちに、真の勇者であるアレクと出会い、パーティを組む。
少し疲れた顔の中年男性。戦場に出ていたため体格は良い。
ぶっきらぼうだが親切で、特に空腹の相手は放っておけない。
美味しく食べてくれる人が好き。
好みのタイプはよく食べる女性。
本名はベルトルード。
騎士団では騎士たちとともに前線で戦い、『戦闘料理人ベルトルード』とも呼ばれていた。
戦闘能力は高いが、戦士としての成長に頭打ちを感じ、料理人に専念することを決めている。
〇アレク
十四歳。真の勇者。
犬獣人と猫獣人のハーフで、犬獣人の特性が強い。
故郷を魔物に襲われ、散り散りになってしまった家族たちを捜している。
過保護な姉と二人旅をしており、ほとんど戦闘に参加させてもらえないためレベルが低い。
勇者として高いポテンシャルを秘めているが、当人には自覚がない。
明るく素直な少年。
空腹で行き倒れていたところ、食事を分けてくれたベートに懐いている。
ベートの料理が大好きで、いつも美味しく食べる。
〇エレナ
十七歳。アレクの姉。
犬獣人と猫獣人のハーフで、猫獣人の特性が強い。
金髪金目で細身の美少女だが、戦闘能力が高く、戦い方も豪快。
家族が散り散りになってしまったことで、アレクだけは守ろうと過保護になっていた。
戦闘やアレクが絡んでいない場合は、基本的に素直で礼儀正しい。
最初はベートに懐疑的だったが、甘いものに陥落。
見た目にそぐわずよく食べる。
〇ライオネル
十八歳。偽勇者。
自分を勇者だと信じ込み、魔王退治の名乗りを上げる。
なまじ才能があっただけに周囲も騙され、王の支援を受けて旅立った。
勇者であると認められて増長し、サポーターとしてつけられたベートを役立たずだと追放。
身の丈に合わない戦闘計画を立てている最中。
〇リーシュ
十七歳。女魔法使い。
貴族出身の高飛車な魔法使い。
自分の実力以上の自尊心を持っており、ライオネル同様増長している。
〇アイリス
十九歳。聖女。
生まれたときから神殿で暮らしており、神殿に忠実な聖女
パーティ内では大人しく、ベートにも比較的親切だったが、その正体は神殿から遣わされた偽勇者を監視するスパイである。
神殿の狂信者。
【世界観】
女神が姿を消し、魔物が増加した世界。
女神の捜索と世界平和のために、世界中の国々が女神に選ばれし勇者の支援を行っている。
勇者は特定の人物にのみ与えられる『職業』であり、この職業は勇者以外にも複数存在する。
職業は実際に仕事にしているものではなく、当人の生まれ持った性質に由来する。
職業の鑑定は『神殿』と呼ばれる組織で行われる。
また、職業の他に、『レベル』『スキル』『ステータス』というものが存在し、戦闘や経験に応じてランクアップしていく。
この『レベル』『スキル』『ステータス』も神殿で鑑定される。
新規のスキルを取得した際は、神殿による鑑定がなければ当人自身は気付かないままとなるため、神殿の存在は非常に重要である。
神殿は女神を信仰する組織であるが、現在は腐敗し、女神の力を悪用している。
女神の喪失と魔物の増加は神殿の腐敗が原因であるが、隠蔽されているため世間には知られていない。
神殿は偽の原因を突き止めさせることを目的に、偽の勇者をでっちあげている。
【特性付与料理人ついて】
特性付与料理人とは、魔法使いの一種であり、料理に対して魔法を発動させる職業のこと。
調理を介して魔力を込めることで、その料理にはさまざまな特性(エンチャント)が与えられる。
また、その特性は料理に対するイメージに左右される(辛い料理なら炎属性、冷たい料理は氷属性、等)。
基本的にはサポート職であり、食べた相手に有利になるような特性を付与するのが一般的。
一般の魔法と比べたときのメリットは、
「効果時間が魔法に比べて長い」
「一度特性を付与した料理は、時間がたってもその特性を維持する(魔法と違って、作りだめをすることで魔力の温存が可能。保存食にすると効果的)」
「より多くの人間に効果を与えることができる(魔法では特定人物や特定範囲しか効果がないが、料理の場合は食べた人間全員に効果が付与される)」
対してデメリットは、
「効果発動までが長い(消化されるまで発動しない)」
「料理をする必要がある(緊急時にとっさに魔法を使えない)」
「魔法と違い、強引に特性を付与することができない(相手に食べさせる必要があるため)」
また、美味しく食べる・喜んで食べる方が効果が上がりやすい傾向にあるため、料理人の腕も重要となる。
〇ベート(主人公)
三十五歳。元王宮騎士団専属料理人。
料理に『属性耐性』や『攻撃力増加』などを付与し、戦闘をサポートする特性付与料理人であり、かつては騎士団とともに戦場に出ていた。
王命で偽勇者ライオネルのパーティのサポーターとして参加したが、能力を理解されずパーティを追放される。
のちに、真の勇者であるアレクと出会い、パーティを組む。
少し疲れた顔の中年男性。戦場に出ていたため体格は良い。
ぶっきらぼうだが親切で、特に空腹の相手は放っておけない。
美味しく食べてくれる人が好き。
好みのタイプはよく食べる女性。
本名はベルトルード。
騎士団では騎士たちとともに前線で戦い、『戦闘料理人ベルトルード』とも呼ばれていた。
戦闘能力は高いが、戦士としての成長に頭打ちを感じ、料理人に専念することを決めている。
〇アレク
十四歳。真の勇者。
犬獣人と猫獣人のハーフで、犬獣人の特性が強い。
故郷を魔物に襲われ、散り散りになってしまった家族たちを捜している。
過保護な姉と二人旅をしており、ほとんど戦闘に参加させてもらえないためレベルが低い。
勇者として高いポテンシャルを秘めているが、当人には自覚がない。
明るく素直な少年。
空腹で行き倒れていたところ、食事を分けてくれたベートに懐いている。
ベートの料理が大好きで、いつも美味しく食べる。
〇エレナ
十七歳。アレクの姉。
犬獣人と猫獣人のハーフで、猫獣人の特性が強い。
金髪金目で細身の美少女だが、戦闘能力が高く、戦い方も豪快。
家族が散り散りになってしまったことで、アレクだけは守ろうと過保護になっていた。
戦闘やアレクが絡んでいない場合は、基本的に素直で礼儀正しい。
最初はベートに懐疑的だったが、甘いものに陥落。
見た目にそぐわずよく食べる。
〇ライオネル
十八歳。偽勇者。
自分を勇者だと信じ込み、魔王退治の名乗りを上げる。
なまじ才能があっただけに周囲も騙され、王の支援を受けて旅立った。
勇者であると認められて増長し、サポーターとしてつけられたベートを役立たずだと追放。
身の丈に合わない戦闘計画を立てている最中。
〇リーシュ
十七歳。女魔法使い。
貴族出身の高飛車な魔法使い。
自分の実力以上の自尊心を持っており、ライオネル同様増長している。
〇アイリス
十九歳。聖女。
生まれたときから神殿で暮らしており、神殿に忠実な聖女
パーティ内では大人しく、ベートにも比較的親切だったが、その正体は神殿から遣わされた偽勇者を監視するスパイである。
神殿の狂信者。
【世界観】
女神が姿を消し、魔物が増加した世界。
女神の捜索と世界平和のために、世界中の国々が女神に選ばれし勇者の支援を行っている。
勇者は特定の人物にのみ与えられる『職業』であり、この職業は勇者以外にも複数存在する。
職業は実際に仕事にしているものではなく、当人の生まれ持った性質に由来する。
職業の鑑定は『神殿』と呼ばれる組織で行われる。
また、職業の他に、『レベル』『スキル』『ステータス』というものが存在し、戦闘や経験に応じてランクアップしていく。
この『レベル』『スキル』『ステータス』も神殿で鑑定される。
新規のスキルを取得した際は、神殿による鑑定がなければ当人自身は気付かないままとなるため、神殿の存在は非常に重要である。
神殿は女神を信仰する組織であるが、現在は腐敗し、女神の力を悪用している。
女神の喪失と魔物の増加は神殿の腐敗が原因であるが、隠蔽されているため世間には知られていない。
神殿は偽の原因を突き止めさせることを目的に、偽の勇者をでっちあげている。
【特性付与料理人ついて】
特性付与料理人とは、魔法使いの一種であり、料理に対して魔法を発動させる職業のこと。
調理を介して魔力を込めることで、その料理にはさまざまな特性(エンチャント)が与えられる。
また、その特性は料理に対するイメージに左右される(辛い料理なら炎属性、冷たい料理は氷属性、等)。
基本的にはサポート職であり、食べた相手に有利になるような特性を付与するのが一般的。
一般の魔法と比べたときのメリットは、
「効果時間が魔法に比べて長い」
「一度特性を付与した料理は、時間がたってもその特性を維持する(魔法と違って、作りだめをすることで魔力の温存が可能。保存食にすると効果的)」
「より多くの人間に効果を与えることができる(魔法では特定人物や特定範囲しか効果がないが、料理の場合は食べた人間全員に効果が付与される)」
対してデメリットは、
「効果発動までが長い(消化されるまで発動しない)」
「料理をする必要がある(緊急時にとっさに魔法を使えない)」
「魔法と違い、強引に特性を付与することができない(相手に食べさせる必要があるため)」
また、美味しく食べる・喜んで食べる方が効果が上がりやすい傾向にあるため、料理人の腕も重要となる。