頼んだハンバーグを口に含みながら聞いてくる。
僕もハンバーグを食べていたので小さく頷いた。僕は食べ物を口に含んでいるのに喋るようなわんぱく少年じゃない。そして蓮の言う通りまだ見つかってない。
というのも、その子は病状が悪化したとかで大きい病院に移ったのだ。僕も1年後、つまり中一の頃にその病院から彼女とは別の大きな病院に移った。それと同時にその大きな病院に通いやすくするということで引っ越した。
その後余命を宣告をされてから、またあの小さい病院へ帰ってきたのだ。要は地元に帰ってきたのだ。それで高校でたまたま蓮が同じ高校だったというわけだ。その女の子は今どうしてるだろうか、また会いたいな。