「うん、大事な話。………僕と……芽依のことなんだ」
「なんだ？｣
僕は彼に全てを話した、真実を。あのノートを見せながら。
「なんだよ……それ……嘘だろ？事故だって言ってたじゃんか！山本さんのお母さんが嘘ついたってことか？｣
「違う。本当なんだ、僕が今話したこともここに書いてあることも全て。本当に彼女は…」続きを話そうとしたが大きな声で止められた。
「やめろよ！あんなに元気だったじゃんか、なんでだよ…」
僕も思う。これは嘘で、どこからかひょっこりあの元気な芽依が出てくるんじゃないかって。でもそんなことはもちろんない、彼女はそんないたずらはしない。それは蓮もわかってるはず。
「ふられたからって避けてた俺がバカみたいじゃねーか、言ってくれればもっと…」