「あははははははは」
「な、何笑ってんだよ!」
「いや、今日やけにテンション低いなと思ってたら緊張していたのかー、てか、やっぱり好きなんじゃん」
意外と可愛いところもあるんだなと、今更ながらそう思った。蓮は顔を真っ赤にしながら、
「わ、悪いかよ。そ、そうだよ、好きだよ。だからさ、協力してくれよー」
協力?芽依に近ずきたいのか。でも、はっきりいって協力はしたくない。なんでか分からないけど彼女と蓮が付き合うのを想像すると胸が痛い。
「うーん、僕にできることないと思うけど…」
協力はしたくない。だが蓮と不仲になるのも避けたい。我ながら完璧の答えだ。と関心していると彼女がトイレから帰ってきた。それから蓮はカッコつけたのか知らないけど、この店でいちばん高いステーキを頼んでいた。ちなみに彼女と僕は普通のハンバーグだ。
「そういえばさ。みんなは将来の夢決まったか?」