「 Oh my gosh!!マジか!」
Shit!!Crow!Crow!Crow!!
海猫に、鳶は気にしてたのが、
クロウだと!Cityに近づいたら
これだ!
ケイはペットボトルシップの上で
暴れ回って、カラスを払うが
すでにテーブルの食糧は、
「It's 、、empty、、」
散乱した床に
そのまま仰向けに
倒れて、ケイは額に片手を
当てて凹む。
「Crowめ!!hair setもボロボロ
だ!!ハゲるだろうが!!」
ボトルシップには簡易の屋根が
しっかりついていて、
1人分のテントやアウトドア
キッチンも出来るのに。
秋の空に嘲笑うかのカラス群。
「・・・・・」
航海最終日。確認で
甲板のピクニックテーブルに
残りの食事を出していたのが
裏目に出た。
甲板は ひんやり爽やかで、
ティカの声が澄んで響くのが
わかる。
薄色のサングラスも 光って
カラスを刺激したのか、
乱闘になった。
「・・・・・クソ!!」
神戸や 大阪の国内長距離船路は
多く7路線あるのに、
東京からの国内長距離は
2路線。
九州~徳島~東京区間で、
ボトルシップを連れてケイは、
一旦徳島から
フェリーにシップを運送させて
有明港に着いた。
そこから、シップを湾岸の
運送港へ運んで 陸路で
目的地に運ぶ予定だったのが、
有明から運送港までに
すぐには運ぶ事が
ターミナル事情でならず、
自らシップを海で漕いで
運送基地に進んでいた手筈。
「・・・Impossible、、」
早朝の川を 逆流して登る
オートモーターモード。
「Maikel、、覚えてろ。」
お前がよけいなschedulingする
からだぞ。
ケイは、仰向けのまま
不機嫌極まりなく目を閉じた。
船が水漕ぐ音だけがする。
~~~タプン~~~~~~タプン、、
『Kei!このままbottle shipで
Tokyo まで行ってみない?ほら、
そんな Pitiful faceしないの。
Destiny partner?まだ見付から
ないの? もうgive upなさいな』
ジプヨハダ~って言われたぞ。
ストーカーって事か?
『企業PRにbottle shipがコール
されたから、driverね。OK?』
クソ!PrinceをDriver だと?!
crazyもいいところだ オマエ
「・・・」
寝転がったまま 鳥かごに
手を伸ばすと、
白いオカメインコが 寄ってくる。
「『ティカ』。お前も ジプヨハダ
~ってオレに鳴くの か? 」
粘着男だと笑うか?
結局、1ヶ月かけてgathering
して 見つからなかった。
又、海外に出てしまったか?
Time limit、なのか。
ここ何日かは
船上で 捜索依頼のgatheringに
目をとおすも、目新しい
モノはなく。
カラスの襲撃で 心身ボロボロ。
Homelessだな、これじゃ。
もしくは、Drifter ー漂流者ー。
「いや、『ガンカケ』もした。 ceremonyが終わるまではいける」
静かに、目を開いて自分に
言い聞かせて
ふと ケイは 景色に気が付いた。
ん? これは何処まで登ってる?
しまった!上流にきすぎたか?
ペットボトルシップから
体を起こす。
「これは、行き過ぎだろう。」
オートモードをcut!
モーターをstopだ!!
ケイが あわてて
GPS確認をしたら、切れてる!
「No chargeか!クソ。」
充電するには ボトルシップに
つけられたサイクルを漕いで
発電させないといけない。
目的の物流倉庫港をさらに
登って河口を来ているのは
ケイにも見当がついた。
ふだんならない 己の失態に
ケイは へなへなと 今度は
うつ伏せに 寝転がる。
「Arakawa River 侵犯だな、、」
『キューイ キューイ』
広い土手を 朝靄の中
人影が ランニングしている。
川際にshipが引っかかる
気配がしても、
ケイは動く気力を失くしていた。
一気に萎えたぞ。
Shit!!Crow!Crow!Crow!!
オレのmorningを 返しやがれ!!
うつ伏せの無動の割には
心中は罵詈雑言をカラスに
投げつけているケイの頭に、
『キューーーーイ、キューーーーーイ』
ティカの独特の鳴き声がした
気が、、して
グルッ!!っとケイは
体を上に向けた途端、驚きの
声がしたのを聞いた。
「ぎゃっ!!」
!!!!
なんだ!へんな声がしたぞ!
あん?、そんな事はいい!
ありったけの気力を使え!オレ!
「sorry、、something、 to eat
、、 フード、、ください、、」
ケイ自身、
信じられない弱々しい 声が 出た。
相手の そのLady voiceは、
重ねて ケイに
思いがけずとう感で聞いてきた。
「Are you hungry?」
なのにケイは
応答せず、尽きた気力を 、
「・・・・」
と思っていたケイの耳に
「コレ あげるからさ!
It's food!食べて!」
叫んだセリフと共に、
何かが放り込まれた?!だと?!
「食べなよ!」
遠く カーブを描いて
『ガゴッ』
上ー手く ケイを避けて、
彼女が投げたウエストポーチは、
船内に 落ちた。
、、ナイスだな。
どんな剛肩してるんだ?Lady?
ケイは
失くなった気力振り絞って
上体を お越し、モゾモゾと
投げられたポーチに手を掛けた。
Water bottleに soup、
これは、オニギリじゃないか?、
ほうれん草とコーンのミソsoupに
Sesame oilとmayonnaiseの
オニギリだぞ!
ボッサボサの乱闘跡
残る黒髪のままに
無力感から空腹に負けて
ケイは 無心で それを食べる。
そんな オレに オニギリの
女神は
「じゃ、バーイ!!」
と手を振って、なんなく、
ジョギングの続きだったの
だろう再開して、
走り去ろうとしたから、
「sorry!!」
慌てて声をかける。
彼女は不振だろう、
ボロボロの髪とかのびた髭とか、
サングラスで顔の半分
隠れている人間だ。
だから
「No worries! いいからさ、」
手を振って そのまま
「食べて行ってよっ」と
逃げそうにされたが、それは
困るんだ!!Because、
「シー、ポリス。Tell me、
教えて、、、ください。」
情けない。
少し間があいて 何か調べてから
彼女は、
「へ?ああ、ーーー!!
I will call。わたし電話します」
耳に電話あてて、自分を
指差すジェスチャーで
オレがいる ペットボトルの船に
向かって叫んだ。
途端に、
ティカが、鳥かごから
『 キューーーイキュィーーーーー 』
あの鳴き声を あげた。
秋の早朝は、空気が澄んで
思いの外 ティカの声が
響く。間違いない。
運命の声 だ。
思わず肩を揺らしてしまう。
彼女に鳴いたのか?
いや、この近くにいる人間に
かもしれない。
だが、どちらでもかまわない。
彼女は、探し人ではない。
彼女に 探し人の面影は、、、
今、気が付いた。
10年すると 記憶は
曖昧になるんだな。
「ありがとう、God bless you。」
重なるようで重ならない。
これが
『田村 あさみ』という彼女との
ファーストコンタクトだ。
それが、ね。
昼休憩から帰った後がさ、
酷かった。
どうしてさ、こうなったよ?
今ってさ何時よ?13時半ぐらい
わたし、田村アサミは
目眩を覚えながら、
7階への階段を
全力駆け上がっている。
状況を説明すると、
30分前に 話を戻せばね。
昼食を終えて
シェアカンパニーダイニングの
ランチトレーを 片付けて、
まだ休憩時間が、残ってたからさ
ロッカールームで
すき間読書でもしようと、
6階の 我がバンケットオフィスに
戻ってきたわけ
なんだけどさ。
オフィスに入った途端さ
不穏な空気全開よ。
『はい!はい!解っております』
聞こえてきた、ミズキ先輩の
不機嫌な電話応対。
え?ミズキ先輩、休憩は?
取ってないの?ブラック
まっしぐら?
『ガチャガチャガチャ、タンッ』
電話しながらのー、ミズキ先輩の
PC=イライラタッチ音。
これさ、絶対不測の事態勃発よ。
「ミズキ先輩、、
もしお昼まだなら、テイクアウト
してきましょうか、、、」
電話が終わったであろうさ
タイミングで、
ミズキ先輩に声を掛ければよ
「あ!タムラさん!良かった。
悪いけど、 緊急の案件が
出来たの。リミットは夕方の
メディアが動くまでになる
から手伝って欲しい。いい?」
電話を 放り投げてのさ、
わたしへのヘルプ要請よ。
げ、夕方って今日18時の?。
と思うけどさ、まずは
ミズキ先輩のお昼を買いに
シェアダイニングに、
とんぼ返りよ。
で、
わたしがさ、手にランチ入りの
袋を下げて戻る頃にはさ、
オフィスは 更に
怒涛のカオスに化してたよ。
「課長!搬入はとりあえず
エントランスホールにして
ください!でないと、これ以上
会場対応に支障が出ます。」
課長に詰め寄る
ミズキ先輩のデスクに、
お昼の入った袋を 静かーに、
置く。
「ミズキ先輩。あの、まず
買ってきたので、、お昼、
食べて、下さい。
その間、状況教えてもらえば
ヘルプ、入りますので、、」
ミズキ先輩が、課長に迫る内容を
鑑みて、わたしがさ
おずおずと、手を上げたわけで。
まずはさ、クールダウン。ね?
「それもそうね。」
と、ミズキ先輩は わたしの姿を
今ようやく捉えると、
「ステイ、ステイ」とか
酩酊しているように、
ぶつぶつ呟いて
テイクアウトの
サンドイッチを口にねじ込んだ。
ダメだ。ミズキ先輩がさ
こんなにポンコツになるってさ。
よっぽどだよ。
そうこうしているうちにさ、
同僚お嬢さん達も
『『お昼頂きましたー』』
とかいって
お昼休憩を上がってきたので、
合流。合わせて
まず説明が始まった次第。
「まず、急遽。レセプション
メインの メディア会見を、
開く事 になりました。
会見主は、このヒルズビレッジ
所有財閥企業。 内容は、
環境省が発表した。バイオプラ
国内生産制度に 呼応して、
ペットボトルシップ 会見です。ここまでは、大丈夫?」
ミズキ先輩、怒りでさ、
手のサンドイッチ
『グチャっ』て握り潰して
ますよ。って、
今何か、覚えのあるモノがさ、
話にでたような。
嫌な汗が、、
「ペットボトルシップという
エコシンボルを招聘し、
企業で国産バイオプラ生産を
宣言する主旨となります。」
同僚お嬢さん達もさ、
ミズキ先輩の 潰れたサンドイッチ
目が釘付けよ。
てか、
ひえ!!今朝のペットボトルの
船のこと?そんな大それたヤツ、だったの?
で、なんでうちなの↓↓↓
あ、各国要人がさ、いるからか。
「我々は本来なら メディア会見
場所のセッティング。これだけ
でも!急な案件モノだけど、
加えて、残念ながら バンケット
コーディネートも
丸投げされました!!!」
あー、そりゃ、ミズキ先輩もさ
切れるよね。
でもさ、
今からじゃあ、どこだってさ、
自分とこでやりたくないよ!
時間ないじゃない!15時、16時
の世界だよ!
「問題は、ペットボトルシップ
現物をレセプショ 展示する事。
私的には、
タワーロビーエントランスに
置く事を課長に談判中です。
以上、質問は?
すぐ 己の任務を構築して、
動きを申告してください!!」
マジ切れてる。同僚お嬢さん達さ
真っ青越えて白、
灰、灰だよね。
でも時間ないのは
変わらない。とっとと、やろう。
船は来てるしさ、
指示待ちよ。
「ミズキ先輩の案に、わたし、
、、賛成です。
ペットボトルシップも、
座トレで、ステージを簡易作成、
スタンションポールが立てば、
展示らしくなりそうだと、、。」
換気もいいので、
この時期の会見でならかえって
好印象だとも、
控えめに 付け足しとく。
あとは、メモ書きで、
ミズキ先輩にさ、
会見用ライティング台、
メディア椅子、ホールから
下に下ろせるよう、
人員の依頼を、希望と、
展示パネル作成や、
メディア用フライヤー資料は
外注提案を箇条書きして渡す。
ミズキ先輩は、一瞥して
「そうね。そうすれば、
メディアへの告知関係だけを
会見主の企業広報に、依頼も
しやすいわ。これで、いきます」
ミズキ先輩経由で、すぐ課長に
承認もらう。
バンケットで御用達便利屋に
そっと連絡。
14時に来てよ!
派遣会社を通してじゃあさ
間に合わない。
「外注の当て、ちゃんとあるん
でしょうね。もう、数時間の話
よ、普通はアウトでしょ。」
ミズキ先輩の眼光が刺さるよ。
でもさ、すぐ頭に浮かんだのは、
ギャラリー『武々1B』。
「確実と、、は言い切れません。
まず、、お願いして、きます。」
オフィスに数回行ってさ、
大判のプリンターや、印刷機器が充実しているの知ったよ。
ギャラリーで作品展示してさ、
展示パネル資材もある。
「いいわ、そこに当たるしか
ないんだし。任せます。問題は、
急に取材陣が 集まるのかと、
そのために 必要なる、派手な
オープンレセプショーへの
何かだわって!できるか!!」
あ、ブチブチ切れ。
おお、
ゆるふわボブの同僚お嬢さん、
検索してるね。
「ゆるキャラとか、ナチュラ
リスト著名人トークショーが
ふつうあるのですよね。でも
今から頼むの、無理ですよー。」
課長に、タワー警備室に、
ロビーエントランス使用諸々
提出書類を承認してもらいつつ、
「なくても、、ミズキ先輩。
、、最悪メディア会見は、
その、出来るようしますね。」
とにかくさ、
夕方のニュースに乗せるには
もう時間との戦いなのよ。
「その通り!!最低ラインを
死守して、準備!
タムラさんは、外注とタワー
警備室、ホール備品、
手配人員でセッティング。」
はい!ミズキ先輩。
それと、もう1つメモですよ。
さすが、
ミズキ先輩は、再び一瞥して
「貴女達は、依頼主の財閥企業
広報へ交渉して、 メディアに
取材の手配をお願い する。
テレビに来てもらわないと
意味ないから重要。会見資料も。
はい、散って、すぐ 動く!!」
はい、そうです。
どうせなら同僚お嬢さん達に、
財閥企業のオフィスへ行って
もらうのが 最良。
上の階にいけば行くほど
イケメンエリートに
会えるだろうしさ。
『キャー、最上位オフィス!!』
モチベーション、さ
凄い、ダダ上がりだね、はは。
わたしはさ、1つ上の階に走る。
あそこなら、メディア資料の輪転
かけも、パネル作成もできる。
「はあ、はあ。ごめんなさい。
ケイトウ、ダレン。ちょっと
仕事の方で助けて下さい。」
時間が惜しい、
電話かけながら、
1つ上の階へ、階段を駆け
登って、
ギャラリーのオフィスに
出現!
「Oh!アサミ!どうしましたの!
階段で、きたのですね!ダレン!
飲み物プリーズ。アサミ汗だく
エマージェンシーなのです↑↑」
ケイトウがさ、
オフィスのスキップフロアーから
飛んできてくれる。
いい人だよ。
わたしは、状況を伝えて、
お願いする。
「ありがとう、ごめんなさい。
とても急ぎで、外注扱いで
パネル作成と、このオフィス
印刷機で、資料を100部刷って
欲しいんです。こんなこと
お願い出来る義理ではないと
思うんですけど。」
このオフィスは、
基本 この2人しかいない。
それもあって、依頼もさ
しやすい。ごめんね。
「ペットボトルシップ?ケイトウ
確か、本部組がクルーズ
ギャラリーで参加していた、
トリエンナーレで、そんな話
シオン姫から報告に
あったヤツではないのか?」
ダレンがさ、壁際の
アイアンステップから
『タタッ』って
降りてくれながらさ、
情報くれるのが
さすがだよ。
「Yes!エコアート扱いで
イベントをしたって、シオーン
から、レポートされたですわ。」
シオン!!ナイス!
我が同志!
そういえばさ、なんか芸術祭に
参加してるんだよ。
なら、
ハジメオーナーに直電かけた
方が、情報もらえるぞと、
コールトークして、
ダレンがわたしに
電話を よこしてくれる。
あ、電話の向こうから
ギャラリーオーナーハジメさん
の声、聞こえるんだよ。
「あれぇ?アサミちゃんかなぁ?
ダレンが電話してくれたけどぉ
舟、
そっちにも招待されたんだねぇ。
あぁ~、確かさぁ、
ペットボトルシップでぇ
イベントイリュージョンあった
よん~。 ピッタリだよぉ
アーティストだと思うけどぉ。
私からぁ、
繋ぎとってあげるねぇ。」
じゃあ、窓口はダレンで、
って言われて
ニッコリする?ダレンに
電話を返す。ん?
そう!
神だよ!神きたよ!
レセプションショーにさ
ツテが出てきたよ。
持つべきは、友達の友達はさ、
みんな友達のワ。だよ。
「アサミ!!すぐプリントアウト
する資料をアドレスにですわ!」
ケイトウもさ、ライトブラウンの
巻き髪をポニーテールに
上げはじめてる。
だから
わたしは、ミズキ先輩に
耳で電話はさみながら、
報告して、ジェスチャーで
ケイトウとダレン達にお礼。
諸々をメモしたり、
資料内容を約束をしながら、
エレベーターで警備室に行って、
ヘルプの外部員迎えやら、
音響機材の下ろすのに
動く。
わたしたちの、
バンケットホールはさ
ホテルの1部とはいえ、
半分子会社扱いだからさ、
バンケットコーディネーター
なんて
イベント会社スタッフとさ、
変わらないよ。
まあ、こんな風に
全力疾走な仕事の 空気感はさ
わたしは、
嫌いじゃない。
たださ、色気は、無いなって。
本当心底思う、
けどね どこかでさ、
背中にさ 予感がしたんだよね。
「コレは、何と読むのだ?」
ケイは出されたBusiness card、
ー名刺を手をして
目の前で ヒラヒラと笑う
アイボリーリネンスーツの男に
問うた。
「貴方ならぁ、何と読みますか
ねぇ。興味深いので、是非とも
思う読み方を~教えてください
ね~。ね?Emperor~?」
そうしてウインクをしてくる
タレた目を、興味深くケイは
覗く。
海猫が 鳴く波を越えて、
メガヨットなるクルーザーは
島を目指して 走る。
『 武 々 1 B 』
ケイのシャツが潮風にはためいて
鍛えられた脇腹が チラチラと
見え隠れする。
「オレのKaiserをEmperorと呼ぶ
貴様にDeclarationするが、オレ
は6th prince。Kingにはならん」
当然わかっていますよん。
という顔をして、ハジメは
口を弓なりにして、
褐色の肌に
体躯良く Vネックシャツを
着こなす イケメンに
挑むようにして
続けた。
「ビジネス上のゲストネームです
から~お構い無くぅEmperor。
さて、貴国は英語と中国語の
両方が日常会話ですしぃ。
ぜひとも、読み方を 教えて
下さいよ~。ええ何とでも!」
ケイは 整った顎に片手を
宛ながら
「『ウーウーイーイー』。は!
まるでキナ臭い場所だな。
ギャラリスト探偵のaddressか」
間髪いれずに、
ハジメに応えて、肩をすくめる
ポーズをみせた。
「クック、emperor!なんとも
言えて妙な アンサーですねぇ。
イッツ!グレート!!
『Wu―wu―yiーyiー』ですかぁ
へえ~なかなか良いですねぇ」
そんな
ケイの言葉の押収に 眉を上げて
ハジメは ウエービヘアを揺らして
楽しそうに人差し指を
立てる。
「探偵のいる場所は、キナ臭い
って嫌味だが?まあ、いい」
解ったのは 掴み所のない相手が
このギャラリストだという事。
「酷いなあ~。仕事柄、お客様の
思考を把握する1つの基準です
よん。私が、戯れに付ける 略称
も、オ・モテ・ナ・シ!」
はい、合掌~。とハジメは
いちいちポーズをしながら
ケイに、
さすが 頭に仮想軍司地図を
作る思考は、とか
あの脇腹はヒキョーだとか
なんとか
眼鏡の秘書?に話している。
「ギャラリスト探偵か、」
Maikelと
滞在をしていたホテルの
ラウンジで合流した
ケイはすぐに
芸術が開催されている島へ
渡った。
その先でMaikelに
紹介されたのが今
自分の目の前でワキャワキャ
している
ギャラリストで、
そのギャラリークルーザーに
ケイは Maikelと乗船していた。
Maikelから招聘された
ボトルシップイリュージョンは
まだ後の日程。
ギャラリーオーナーである
ハジメの cool秘書と
愉しげに話すMaikelを
ケイは見て、
Maikelは『ウーウーイーイー』の
Regular customersらしいな。
そう認識した。ふとケイは
「Sherlock、足に ケガか?」
ハジメの両足に視線を落とした。
「emperor!凄いなぁ。
ゲストからは初めて言われたよん
わかるぅ?両足骨折なんだよ~
レディを守って名誉の負傷さ、」
両足骨折?!
何をしたらそうなる!オマエ、
間抜けか。いや、
「sorry。Ladyに足を踏み抜かれた
のか?オレも I remember さ。」
アハハ!と爽やかに
ケイは笑ってハジメの肩を
同志だなと、バンバン叩いた。
なんだ、コイツsympathyだぞ!
「ふ~ん。もしかしてぇ、
emperorって家庭的な
女性がいたら、すぐお嫁さんに
する派なんじゃない?親近~」
今度はハジメが ケイの足を
フフンと 見てくる。
「オマエ、、Marriage hunterか。
まあ、いいが。そうだな 理想は
Homely woman であり、
Country mother なのかもな。
老若男女に慕われるPrincessだ」
そんなケイのセリフに
ハジメ
目の前の王子を 頭のテッペンから、足の先まで 観察する。
「ビックリだよぉ emperor。
なかなか クレイバーなんだぁ」
クルーザーの甲板で 話を
楽しむゲスト達に、
もう1人のスタッフが
「みなさんっ、宜しければ 中国茶など 如何ですかー。水出しで、
淹れてますから。ヒンヤリと
美味ですよっ。さあ ブレイクを」
声をかけて
用意した デキャンタセットを、
運んできた。
「ああ、シオンくんありがとぉ。
じゃあ~emperor、あちらにぃ」
水出しで
キリッとした風味がの
爽やかな 茉莉花茶だ。
島風が、ケイの黒髪でなびくと
ケイの ムスクの薫りと
茶の薫が交わって
より オリエンタルな風になる。
ハジメが その鼻腔を
擽る風に 目を細めた。
「Sherlockの言うとおりだ、
美味い。腕の良いWatsonだな」
ケイが黒髪を掻き上げて
ニコッと白い歯で笑えば、
ギャラリースタッフの女性陣は
思わず見とれている。
なんだよぉ、余裕縮尺今度は
イケメンemperorだぁ。
ムカつくよね~!と ハジメが
ケイに 八つ当たりをして、
口の端を ヒクヒクと
痙攣させている。
そんなハジメを フフンと
鼻で笑ってケイが
茶器を 戻す。
ハジメは、あからさまに
拗ねた顔で
「うん、帰っていいよ~♪」と
ケイに意味深げに笑って、
「マリッジハンターにはぁ、
我々の アドバイスなんて 必要
ないのでしょうねぇん。フフフ」
タレた目でジッと 褐色の王子を
意地悪く見つめた。
エントランスホールに静かに佇む
白く クリスタルに光かるような
ペットボトルシップ。
壁一面大型100インチLEDモニター
サイネージが8枚並んで
映し出される映像は
波の揺らぎ、豊かな海、
その波形はまるで、
水中で ペットボトルシップが
誕生を待つように見えて、
息を飲む。
聞こえてくる鼓動、の音と
海鳥の声が 合図とばかりに、
ペットボトルシップの船体
サーーーーー
アウトラインをなぞるように
メカニカルな電子ラインが
ほとばしった。
プロジェクションマッピング!
海中のボトルシップは
七色の骨格を持って
輝きを放ち
闇に形を浮かびあがらせる。
突然 ボリュームONされるBGM。
船の床面に、
四角く切り取られた海が投影。
走るような映像が
動きはじめると、
まさに、ボトルシップが
漕ぎ滑るかに見えて 不思議だ。
投影される水面は
朝の光が煌めく海面、から
飛び魚が 群れなす 昼の海。
そして星降る夜海へなれば、
たちまち
シップの内側から 光の粒子が
吹き出し、船中に充満する。
みる間に
七色の光の羽がシップに
ぐんぐん生え広がって!!
『バシュッ!!』
炸裂する破裂音とスモーク!!
白銀の煙から
1人の白タキシード姿の男が
『ダン』
と、踊り飛んで
一瞬で、
花弁のよう舞い降りた。
呆気にとられているギャラリー。
回りのモニターが
リズムを刻んで
ボーダーにライン点滅をする中、
美しくダンスをするように
その男、マジシャンは、
鮮やかな手つきで
次々にカードを生み出だした!
カードシューティングして
『ヒュンヒュン』と華麗に飛ばされた
無数のカードは、
下に落ちる前に、
『バササッ』
真っ白い鳥にメタモルフォーゼ
して羽ばたいていくのだから
信じられない!
エントランスを周遊したらば、
その鳥達は すぐさま
マジシャンのシルクハットに
すーっと戻って
消えてしまう始末。
そうすれば
ギャラリーは 気がつくのだ。
ボトルシップから、デジタルに
マッピングされた花々が溢れて
伸び出してくると、
今度は 並んだらモニターに、
家電製品や、車、動物、魚が、
星座のように 浮かび
企業のブランドネームが
次第に映し出されていく。
『パチン!!』
マジシャンが、高らかに
指を鳴らせば
スモークから、企業のフロントCEOが出現して、
手を広げて観客に応える。
観客のボルテージは
最高潮に膨らんで
盛大な拍手が巻き起こった。
最高ーだった!
マジシャンは、バッと
白マントを大きく広げ纏ったかと
思うと、そのままマントが
ハラリ、床に落ちた。
もう
マジシャンは 煙と消えて、
同時に白い鳥達が
ピースシンボルのように
いっせいに飛び舞い、
後には
ステージに、CEOが
ライティング台の前に立つ。
そして、
司会が改めてペットボトルシップや、
企業紹介をして
CEOが新しい生活と
時代の到来を、
自社企業は
エコロジーエネルギーの生産で
新展開し、この世界の海原を
泳ぎ行くという旨を
華々しくマイクで
プレゼンテーションした。
完璧だった。
アサミは目を見張って
固まる。
エントランスに常設している
特大サイネージモニターと、
ペットボトルシップ用に、
プログラムされたイリュージョン
プロジェクションマッピング。
マジックファイヤーと
スモーク。
それらが
1人のマジシャンの手で紡がれ
レセプションは 想像を越えた
エコロジカルショータイムに
なったのだ。
その奇跡みたいな
瞬間を目の当たりにして、
アサミ達バンケットホール
スタッフ達も唖然としている。
この何時間か前に 一体
誰が想像できた?!
取材陣達のどよめきは、
最後には
スタンディングオーベーション。
企業への質疑応答は、
急遽、ペットボトルシップ周りに
記者を集められる。
このレセプションに
食い付いたのだ!
夕方のメディアは、一色になる。
カメラフラッシュが
辺りを発光するさまは
さながら
芸能人の囲み取材で、
フロントCEOが
その待遇に
満足たまらんと 破顔してる。
これは、、これは、成功だ!!
取材陣だって どれくらい、
来るか分からないと、
ダレンが
エコエネルギー研究をしている
大学生達に ツテを辿って、
声をかけてくれたりもした。
100席の椅子も埋まって、
タワーに入ってるオフィスにも、
ケイトウが
フライヤーをばら蒔いて
アナウンスしてくれた お陰で
立ち見のタワー勤務先社員で
その椅子席を囲んでもいる。
もう、これは!これは!
「大成功じゃない!やったわ!」
ミズキ先輩が喜びにうち震える。
アサミは、その声に、
腰が抜けるようになって
壁に寄りかかった。
怒涛だ、怒涛だったよ。
タワーオフィスの
ロビーエントランスホールは
3階までが吹き抜けで、
正面には、クロスした
クリスタルエスカレーターが
設置している。
吹き抜けを 囲むように、
下のフロアーを覗く手摺から
アサミ達は、
レセプションを確認していた。
「さあ、各部に無理を言った
お礼参りに行って!!
タムラさんは、備品搬出ある
でしょ!完全終了したら、
外部ヘルプに指示出しよろしく」
ミズキ先輩は、こっちにも
激を飛ばして 自分も動く。
『あ、私達、広報さん達とこ
行ってきまーす。それであの』
同僚お嬢さん達もさ、
ちゃっかり上で、お目当てをさ
サーチしたんだろうね。
さて、囲みの次に取材陣の
写真撮りが はけるのをさ、
もう少しここから、
待つかな。
腕時計と、タイムテーブル表を
見比べて、
何とか夕方のメディア編集に
ギリギリ間にあうかなって
考えてるとさ、
『バササッ』
出し抜けにそれは
わたしの肩に、降りてきた。
おもむろに
それを見るとさ、
『キュイッ!』
可愛いい!インコだ!
真っ白いオカメインコなんだよ!
わたしの肩に、チョコッと
留まって 頭を傾げてさ。
うわ。頭の跳ねた毛!!
しかも 人に、人に慣れてる。
つい、指で インコちゃんの
頭の後ろを なぜてあげる。
さっきのショーの鳥?
鳩じゃないんだね。
あー、スリスリしてくるっ。
萌えたまらん!思わずさ、
片手で、緩む口を押さえて
しまったよ。と、
『キューーーーイ、キューーーーーイ』
真っ白いオカメインコちゃんが
高くて長い鳴き声を上げた。
なんだろう?
鳴き声を不思議に思った時、
フワリと肩に 感触を感じて、
その わたしの 耳元に、
「ーー捕まえた。」
深い響く声が、、、、、
!!!!!
そのセリフに、わたしは
身体が硬直する。
ぎぎぎぎって、音がしそうな
固さで、体を声の方に向ける。
とうとう、父親を追いかける
者に捕まったのだろうか。
瞳の大きさを変える
コンタクトが落っこちそうに
目を開いたまま、
振り返るわたしの視線は、
思っていたような人物を
捉えてはいなかった。
そこには、
わたしの肩から 両手で
確保した インコちゃんを
胸元に仕舞う
日焼けした 白いタキシードの
美青年がいただけで。
「あ、貴方の鳥でしたか。
すいません。勝手にさわって。」
機械的に わたしは、
当たり障り無い事を 相手に
投げていた。
追っ手じゃなかった。
それだけで、安心してしまった。
その後に
目の前の美青年が、
凄く綺麗な白い歯をニカッて
見せながら、
明らかに、
胸元から出せそうにない
荷物をわたしに
差し出すまではさ。
「ー You are my life saver ー」
押し付けられるように
渡された
ランニングポーチにはさ
ご丁寧に、
洗われた水筒も
ちゃんとセットされていたよ。
確かさ、
『マジシャン』って
『魔術師』を演じる者なんだよ。
貴方さ、
髪と髭で騙した?
ああ、わたしも人の事さ、
言えないんだったよ。
こうして
ここに褐色の魔術師は降臨した。
オレよりもいち早く
入国した4番目のBrotherは
どうやら大手民間企業と
friendship partnerとして
手を組んだらしい。
「まさか、オレがそのreception
ceremonyに華を添えるとはな」
ケイは、
1人エントランスのステージ裏
から、映し出される
プロジェクションマッピングの
タイミングを見計らって
佇む。
エントランスホールには
ケイが乗ってきた
白く クリスタルに光かる
ペットボトルシップが
たくさんのメディアの前で
スポットを浴びていた。
壁一面大型100インチLEDモニター
サイネージが8枚並んで
映し出される映像。
波の揺らぎ、豊かな海、
その波形はまるで、
水中で ペットボトルシップが
誕生を待つように見えて、
何度見ても ケイは息を飲む。
「The best paradise in the world
アザミに見せたいvisionだ。」
ケイの耳に
聞こえてくる鼓動の音。
海鳥の声が 合図とばかりに、
ペットボトルシップの船体を
サーーーーー
アウトラインをなぞるように
メカニカルな電子ラインが
ほとばしった。
「しかし、あの Sherlock から
このillusionの依頼をcallされる
とはな。世界はmiracleだ。」
海中のボトルシップが
七色の骨格を持って
輝きを放ち
闇に形を浮かびあがらせるのを
ケイは確認する。
そう、ここで
突然 ボリュームがONされ
BGMが流れるのだ。
ケイはそれを聞きながら
芸術祭で出会った
ギャラリストの声を
思い出す。
『emperor~!ボトルシップでぇ
首都にいるのぉ?えぇ!?
シップの操縦士もするんだぁ。
あのさぁ、お願いなんだけどぉ
芸術祭でしたさぁ、シップのぉ
イリュージョン、あれぇ、
そっちでもぉ、してくれない?』
船の床面に、
四角く切り取られた海が投影して
走るような映像が
動きはじめると、
ボトルシップが
漕ぎ滑るかに 観客に見せる。
「この last travel は一体何だ? volunteerばかりだ。次々とだぞ」
『あ!!機材とかならぁ大丈夫
そのボトルシップを招聘した~
企業の研究所にさぁ知り合いが
いるから~、そこに何でもさぁ
言ってくれてら大丈夫だよん。』
フン!!
シケた面のタレ目が!!
投影される水面は
飛び魚が 群れなす 昼の海から
星降る夜海へ変わり、
シップの内側から 光の粒子が
吹き出し、船中に充満して、
みる間に
七色の光の羽がシップに
ぐんぐん生え広がって!!いく!
「Yes!!show time だ!あの Sherlock の言いなりは 癪だが!」
ケイが 呟くと同時に
『バシュッ!!』
炸裂する破裂音とスモーク!!
これが、登場のsignalだ!!
白銀の煙から
嫌味なほどに純白なタキシード姿のイリュージョニスト・ケイが
『ダン』
と、踊り 飛んで
一瞬で、
花弁のよう舞い降りた!
呆気にとられているギャラリーに
ケイはハジメがするように
ウインクをする。
「さあ、magic time だ lady?」
ハハ、最前列にいたメディアが
Heart eyeになったぞ。
こーゆーのを Zukyuuun って
言うんだろ?
回りのモニターが
リズムを刻んで
ボーダーにライン点滅をする中、
ケイは、
鮮やかな手つきで
次々にカードを生み出だしていく
「そういえば、あのSherlockが
Dirと呼んでいた男。そうとうな
Doerだな。手配が速く的確だ。
実にけっこう。assistantは、、
Sherlockが 言った通り、脳筋」
ケイは、ククっと
微笑しながら
カードシューティングを
『ヒュンヒュン』と華麗に飛ばして
無数のカードを今度は
真っ白い鳥にメタモルフォーゼ
させる。
『ティカ』も飛ばしてやろう。
エントランスを
周遊した
鳥達は すぐさま
ケイのシルクハットに
すーっと戻ってきた、はず?
おや?ティカが 戻ってない?
ボトルシップから、デジタルに
マッピングされた花々が溢れて
伸び出して
モニターに、
企業のブランドネームが
次第に映し出されていく。
Focus だ オレ!lastだぞ。
『パチン!!』
ケイが、高らかに指を鳴らせば
スモークから、企業のフロントCEOが出現して、
手を広げて観客に応える。
観客のボルテージは
最高潮に膨らんで
盛大な拍手が巻き起こった。
よし!最高だった!
ケイは、バッと
白マントを大きく広げ纏って
マントの影から身を隠して
ハラリと、マントだけを
床に落した。
これで 観客は
ケイが 煙のように消えて見える。
同時に白い鳥達が
ピースシンボルのように
いっせいに飛び舞い、
後には
ステージに、CEOが
ライティング台の前に立てば、、
オレのillusionは endだ。
もちろんperfectだったぞ、
1人のマジシャンの手で紡がれ
レセプションは 想像を越えた
エコロジカルショータイムとなる
取材陣達のどよめきと
企業への質疑応答。
急遽、ペットボトルシップ周りに
記者を集められる。
「 ティカは何処だ?」
ステージはカメラフラッシュが
辺りを発光するが、
バックヤードのケイは
鳥の様子をみて、
ティカが居ないのを 確認する。
と、
「大成功じゃない!やったわ!」
喜びにうち震える、スタッフの声がやけに響いて聞こえ、
ケイは 声の方に
視線を流す。
あれは、artist escortしてくれた
ミズキとかいうstaffだ。
「怒涛だ、怒涛だったよ。」とか
気の抜けた声もする。
吹き抜けを 囲むように、
下のフロアーを覗く手摺に、
レセプションのスタッフが
並んでいるのが
1階ステージ裏から見えた。
『さあ、各部に無理を言った
お礼参りに行って!!
タムラさんは、備品搬出ある
でしょ!完全終了したら、
外部ヘルプに指示出しよろしく』
まだ、ステージは
メディアのフォト撮りが 続くが
バックのスタッフは
撤収をしている。
『バササッ』
出し抜けに ケイが探していた鳥、
ティカが、降りてくるのが
見てえ、ケイは安心した。
と、その ティカが止まった先を
おもむろに見る。
『キュイッ!』
ティカが、ケイに向かって
鳴いた。
!!!
誰の肩に、
留まって 頭を傾げているんだ!
ティカは そうそう人に
懐かない。
なのに、 当たり前の様に
その人物は指で ティカの
頭の後ろを なぜている?
再び ティカが独特の鳴きを
上げた、
『キューーーーイ、キューーーーーイ』
コイツは、、朝のオニギリ女神か
鳴き声を不思議そうに
聞いている
彼女の肩に ケイは手を伸ばす。
その 耳元に、
「ーー捕まえた。」
深い響く声で わざと粋で
なぜ上げてみる。
それは、ちょっとした好奇心だ。
ぎぎぎぎって、音がしそうな
固さで、オレの方に向ける
彼女の瞳は
困惑の色に染まっていた。
予想通りの反応に
ケイがニンマリしたが、
ん?
この瞳、、Something is wrong
違和感だと?
両手で
確保した ティカを
自分の胸元に仕舞ってさらに
確認をしようとする。
「あ、貴方の鳥でしたか。
すいません。勝手にさわって。」
目の前の 眼鏡の地味な
オニギリの女神は、
申し訳なさそうに、弱々しく
謝っている。
そうだった、朝と今のオレは
雲泥の差だ。しかし、
ティカは、間違いなく彼女に
鳴いた。
なら、この彼女が
運命の花嫁の確率は 高い、、
「・・━━━・・・」
凄く綺麗な白い歯をニカッて
見せながら、
オレは
明らかに、
胸元から出せそうにない
荷物を彼女に
差し出す。
朝のporchとwater bottleだ。
そして、
「ー You are my life saver ー」
覚えておけ、
『マジシャン』ってのは
『魔術師』を演じる者なんだよ。
キミは何者だ?
ああ、オレも人の事さ、
言えないんだったよ。
10年前に出会ったDestiny partner
運命の少女を探している。
ティカ、オニギリの女神は
運命の少女なのか?
オマエは誰だ。
「あの、、、貴方。こんなとこで
何されて、。いるのですか。」
アサミは
ヒルズヴィレッジの
タワーオフィスから 退社して、
同じ区画内で テナントが入る
コンセプトモールに
向かって歩いていた。
ヒルズヴィレッジの区画には
タワーオフィスの向かいに
日本ブランドの ショッピング
モールと、
総合医療センター。
タワーと同じオーナーが建設した
レジデンスがあって、
それらは 緑豊かな
ランドスケープ デザインに
なっている。
モールの前には
グリーンパークがあって、
シンボルツリーが
都心でもナチュラルな景観を
作っていた。
そのグリーンパークの
隅っこの芝生。
子猫が いそうな、
段ボールに入って
真っ赤な傘をくるくる回す
不審者を、
タワーエントランスを出た
アサミは、目にして
ギョッとなった。
たまに、前を行く人が
チラチラ見ているのも
仕方無い。
近づけば、段ボールには
ご丁寧に 黒マジックで、
『Do magic for you』と
書いてあるわけで。
朝と同じでさ、
髪と髭で 半分は顔がわからない
不審者になってるよ。
「Street、マジック!!」
いや、悪戯しちゃうぞ的にさ、
マジックって言われてもさ。
だいたいさ、
こんなとこでしなくてもいい
凄ーーーい
パフォーマーなんじゃないの?
「Do magic for you!
君の為に 魔法を使うよ。」
そう、目の前で
髪も髭も
伸びっぱなしの 不審者は
わたしの脳内葛藤を
知ってか しらいでか
また例の真っ白い
歯をニカッとさせて、
これまた白いTシャツに
デニム姿の
三角座りポーズなんかして、
片方の手を出すと
指で輪っかを作った。お金!
「Please pay the price!
対価?は お願いしますから。」
ハイハイ
0円は、スマイルだけね。
にしても
この不審者はさ、本気だろうか?
アサミは怪訝な顔をしつつも
鞄から出した、財布を開けて、
答える。
「OK。マジック、プリーズ」
だってさ、
今日は この人によ
助けてもらったようなものだし。
それにさ、
あんな夢みたいなのをさ、
ううん、あんな凄くなくて
いいよ。
本の少しでも、小さくても
楽しい 何分かを
わたしも 久しぶりに持って
みたい。
けど、
うーんとさ。いくらだろう?
500円玉を出して、仕舞って
1000円札を おもむろに 出してと
迷っているうちに、
「baby、名前は?」
ん?baby?
「アサミ。あれ?あ、そうか」
思えばさ、
ギャラリー『武々1B』の
ハジメさんの口聞きでよ、
ダレンが窓口に なってくれて
後はさ、ミズキ先輩に
ダレンとやり取りしてもらった。
レセプションセッティングが
怒涛だったから、
アーティストエスコートも
課長がしてたし、
「ちゃんと挨拶してないですね」
終わって、あの再会もさ
すぐに課長が
アーティスト リカバリーに来て
ろくに会話もしないままさ
別れたんだったっけ?
財布をもどし
まずは、鞄から名刺を出して
アサミは 両手で差し出す。
どうやらさ、日本語も 全然大丈夫
みたいだしね。
「アサミ。魔術師ケイです。
これから ヨロシク。」
そう言われた とたん、
ケイに渡した名刺が
『ボン』と音を立てて、
マジックファイヤーが上がり
わたしの目の前にさ
一本の赤い薔薇の花が
差し出されていたよ。
凄い!!
「あ、あの、サンキュー。
ケ ケイ、 朝。わたした食べ物
は、 大丈夫でしたか。」
目の前で 薔薇を差し出した
ケイは、もう方の手で
赤い傘を なんでもない様に
肩でくるくる回している。
わたしは、挙動不審。
もらった薔薇を、鞄に差して
朝、気になってた事をめぐらす。
こ、これ お金は、?っ
動揺を隠すようにさ
ケイに聞いたんだけど。
「助かりマシタ。Crow達に
モーニングを 取られマシタから」
ケイの表情は 伸びっぱなし前髪で
分かりずらいけどさ、
口元が ヘニョっと 下がっんだよ。
「そ、それは、、悲しいですね」
「エアロバイクで Human
エンジンしてきてのシウチ。
起きあがれない。アイムdying」
そうおどけて、親指で首を
切るポーズをケイは、
するけどさ、
もう 朝のは コメディなんだけど。
なんかね、今のは様になる。
て、いつの間に、、
雨が降り始めていたんだろう。
「Raining?」
ケイは、
くるくる回していた傘を、
肩からスッと 外して
わたしに 入るように
持ち直してくれていた。
段ボールの中に立ってるけどさ。
「あの、とりあえず 雨を、
しのぎましょう。えと、中に」
雨の中で立ち話も、何だし
そう、コーヒーで、薔薇のお代は
チャラになる?って
モールの中を示してさ、
移動をしようと思ったんだけど
「、、その、段ボール、
持っていかなくてもいけます?」
赤い傘を相合傘で
ケイが そのまま 段ボールから
出て歩きはじめたかもんだから、
つい聞くと、事も無げに
「ノン。すぐリカバリーする。」
そう返事された。
なんだ?小人でも使うのか?
わたし達が モールに入る
直前に見てもね、段ボールは
変わらず芝生に
佇んでいたけどさ。
「アサミ。ショッピング?」
差していた赤い傘を
今度は くるくると
畳んで、髪で半分見えない
目元に、眼鏡を掛けたケイが
聞いてくる。
眼鏡、、。なんかのキャラみたい
そうだ!ペットショップを
見ようと
「鳥を、リトルバードを、欲しく
なって、ちょっと見ようかなと」
そこまで言うと、
ケイは ゆっくりと 長い人差し指を
一本立てて、わたしの 唇を
縫い止めた。
なんだよ、いちいち、、
?!
「魔術師ケイが、アサミには、
バードをあげましたから、」
No problem だと、指を解く。
その手を開いて見せてくれると
あの真っ白いオカメインコが
乗っていた。
「この子!スノーホワイトの
オカメインコ!!う愛い、、」
ケイの手のひらから、
わたしの指に ピョンと飛び乗る
オカメインコの 後ろ頭を
撫でてあげる。
指にスリ寄る その小さな
頭の下、羽の間に レモン色の
ハート模様まで あったりしてさ、
ウイヤツ、この上無いよ!
「名前は、『ティカ』
Amulet の バードだよ。」
お守りってさ、ことよね。
スノーホワイトの オカメインコさ
相場って いくらだろう?
「えと、余り凄い子は、もらえ
ないです。けど、譲ってもら
えるなら、、お金払います。」
すでに、この子に魅了されて
しまった わたしは、
なけなしのヘソクリを はたいて
譲ってもらう決意を すでにした。
心震えたらさ、即決よ。なのに
「ノー、マネーだ。」
ケイはさ
一言呟くと、『ティカ』を掴んで
手のひらで消してしまったのよ!
顎が外れそうに、
『ガーン』のマンガ音がしそうな
くらいに、
それはもう ショックをさ、
受けた顔をしていたと思う
わたし。
うううっ、。酷い!嫌がらせだ。
あれか!朝の 投げ込んださ、
味噌汁とか、助かったけどっ
マズかったのか?闇にクレームか
「わたし 鳥、見に行き、ます。」
もう 片言でしか しゃべる気に
ならないのに、『くそケイ』は、
モールの入り口に、
テナントを広げている 書店型
コンセプトショップにある
AIロボットとか、
リモートゲストロボットを
物珍しそうに 追いかけていたよ。
都内とかにも何店舗かある
店内をウッドデザイン本棚で
ゾーニングした 話題のショップ。
1日潰せそうな、蔵書と
書店では とてもありそうにない
近未来の家電や 、
ハイスペック雑貨がディスプレイ
されている。
それがセンスよく
売られていてさ、店内を
歩くだけで 楽しいんだよね。
ほら、
LEDの光で四方を照らす
鏡なんて、実は 大型スマート
ミラーフォンなんだよ。
女優ミラーな姿見なだけでなく、
下にさ、ローカルから、
ワールドワイドな ニュースが
流れて、デジタルタイムも出る。
あっちにさ、
磁石で宙に 浮いている球は、
ライトスピーカーで、 地球儀や、
ハウスプラネタリウム
にもなるんだよ。
そんな ディスプレイ品を
あちこち触っては、試す、
『くそケイ』は、むさ苦しい
子供みたいだよ。
「アサミの、ライスボールの
マヨネーズテイストは 凄い。」
太陽熱だけでBBQを焼ける
スマートな 近未来キャンプ品の
細長いトレーを出したりしながら
いきなり
ケイは 話てきた。
「あれは、手作りマヨネーズに、
お醤油、、ソイソースを、、
プラスしてるんですよ。」
ナンプラーとか、魚醤とかがさ、
ある国なら、美味しく感じる
のかもしれない。かもね。
「ハンドメイド?マヨネーズを」
別に、難しくないし、
最近は 流行ってるからと
ケイには いいながら、
まあ 節約が 理由の大半だとも
正直に 説明。
「作れるものは、作らないと。」
だからさっきから いろいろと、
今どきの女の子あるまじきさ
感じになるのよと、
『ティカ』が消えて残念だと
闇に 非難しとく。
そんな風に、アサミが
冗談めかして言うと、
ケイは アサミをジッと 見ている。
「あ、でも、さっきの薔薇の
マジックは素敵でした、から、
コーヒーでイーブンできます?」
アサミは、
ケイに 確認するように 伝える。
のに、『くそケイ』は
全然すっとんきょうなセリフをさ
吐きやがったよ。
「OK、Let's make a ケイヤク」
はい?
「契約?」
「そー、ケイヤクだ。君と。」
あ、今のイントネーション。
本当は、
全然、日本語しゃべるよね?
貴方。
「あの、、、貴方。こんなとこで
何されて、。いるのですか。」
彼女がオレを見つけて
声を掛けてくるのは
予定調和だろ?
今日のオレは
Princeでもartistでもない。
どこでもある白いTシャツに
デニム姿。
『パユン、パユンー傘、傘ー』
国では 時に 突然の豪雨に
あう。
そんな時に 現れるのが
ーOjek Payungー
オジェック・パユン
傘小僧だ。
彼女が働く
ヒルズヴィレッジの区画には
タワーオフィスの向かいに
日本ブランドの ショッピング
モールと、
総合医療センター。
タワーと同じオーナーが建設した
レジデンスがある。
それらは 緑豊かな
ランドスケープ デザイン。
モールの前には
グリーンパークがあって、
シンボルツリーが
都心でもナチュラルな景観を
作り、
そのグリーンパークの
隅っこの芝生が ちょうど良かった
ケイは
段ボールに入って
真っ赤な傘をくるくる回す。
『パユン、パユンー傘、傘ー』
Ojek Payungのパユンは本来
rainbow colorで、
雨通りに花を咲かせる。
ハハ、まるで
不審者を見つけたfaceで
タワーエントランスから
彼女が出て
寄ってきたぞ。
朝と同じ
髪と髭で 半分は顔がわからない
不審者にtransform
してるからな
周りもチラチラ見ているが
仕方無い。
段ボールには
ご丁寧に 黒マジックで、
『Do magic for you』と
書いてやった。
この国にはOjek Payungは
いないからな。
だから、
「Street、マジック!!
Do magic for you!
君の為に 魔法を使うよ。」
そう、彼女の目の前で
真っ白い
歯をニカッとさせて、
三角座りポーズなんかして、
片方の手を出せば
指で輪っかを作くる。
「Please pay the price!
対価?は お願いしますから。」
『パユン、パユンー傘、傘ー』
Ojek Payungはこうして
travelerの警戒心を
とくんだよ。
スマイルは no moneyだろ?
そんなオレに、
彼女は怪訝な顔をしつつも
鞄から出した、財布を開けて、
答えてきた。よし。
「OK。マジック、プリーズ」
段ボール通りにmagicを
callして彼女は、
500円玉を出して、仕舞って
1000円札を おもむろに 出してと
迷っている。
「baby、名前は?」
さあ、なんてanswerするんだ?
「アサミ。あれ?あ、そうか
ちゃんと挨拶してないですね」
財布をもどした彼女は、
今度は、鞄からbusiness cardを
出して
オレに 両手で差し出す。
そのcardには
『田村 あさみ』と記憶に無い
nameがprintされているのを
確認したが、
「アサミ。魔術師ケイです。
これから ヨロシク。」
アザミじゃなく、アサミ?
そう思って、magicを発動。
渡されたbusiness cardを
『ボン』と音を鳴らして、
magic fireを上げれば
瞬間のアサミの瞳の瞳孔が
開いて、コンタクトlineが
ハッキリと 見えた。
アサミに
一本の赤い薔薇の花を ゆっくりと
差し出して アサミの瞳を左右に
動かせば、
コンタクトline colorが
whiteだと 悟った。
「あ、あの、サンキュー。
ケ ケイ、 朝。わたした食べ物
は、 大丈夫でしたか。」
アサミはmagicに驚いて
何かモゴモゴ言っているが、
目の前で 薔薇を差し出した
オレは、もう片方の手で
赤い傘を なんでもない
フリして
肩でくるくる回して続ける。
「助かりマシタ。Crow達に
モーニングを 取られマシタから」
そう 何気ない言葉を
口元をヘニョっと 下げて
伝えながら、
彼女を 上から下まで survey。
やや挙動不審気味に。
オレが出した薔薇を、鞄に差して
いるアサミ。
「そ、それは、、悲しいですね」
オレは 伸びっぱなし前髪で
視線を分からないように
している、、思い出せオレ。
「エアロバイクで Human
エンジンしてきてのシウチ。
起きあがれない。アイムdying」
そうおどけて、親指で首を
切るポーズを決めるが、
考えみれば
10年前に1度会った恋の相手の
顔を どこまで覚えている?
しかも 目の前のアサミは
アザミとは全く違う。
見た目も、雰囲気も。
体つきも服からは 解らない。
なら、アサミに興味を持ったのは
アザミだと思ってじゃないな。
簡単だ、
違和感への 好奇心だ。
そして、
ティカの声。
このアサミが運命の花嫁と
ティカが言うなら
オレは彼女を
searchするべきだ。
『パユン、パユンー傘、傘ー』
いつの間に、、
雨が降り始めていたんだろう。
「Raining?」
くるくる回していた傘を、
肩からスッと 外して
アサミに 入るように持ち直した
ら、
「あの、とりあえず 雨を、
しのぎましょう。えと、中に」
アサミがモールの中を示して、
移動をした。
ああ、Ojek Payungのniceな
ところは、
パユンだけじゃなく
ladyのBagをcarryしてくれる
ところだ。
「、、その、段ボール、
持っていかなくてもいけます?」
意外にfine thing を気にするな。
「ノン。すぐリカバリーする。」
影にいる警護がだがな。
オレはOjek Payungになって
赤い傘を
アサミと相合傘に
そのまま 段ボールから
事も無げに歩き始める。
「アサミ。ショッピング?」
赤い傘の中
髪で半分見えない目元に、
眼鏡を掛けたオレが聞くと、
アサミは
「鳥を、リトルバードを、欲しく
なって、ちょっと見ようかなと」
と言うじゃないか!!
オイ!!
ゆっくりと 長い人差し指を
一本立てて、アサミの 唇を
縫い止めた。
「魔術師ケイが、アサミには、
バードをあげましたから、」
No problem だと、指を解いて
手を開き
真っ白いオカメインコのティカを
アサミに披露する。
「この子!スノーホワイトの
オカメインコ!!う愛い、、」
オレの手のひらから、
指に ピョンと飛び乗る
ティカの 後ろ頭を撫でるアサミ。
ティカの頭の下、
羽の間には 運命の鳥特有の
レモン色のハート模様がある。
「名前は、『ティカ』
Amulet の バードだよ。」
国の守り鳥。
スノーホワイトの オカメインコ。
どうやら、ティカはアサミを
選んだらしいな。
「えと、余り凄い子は、もらえ
ないです。けど、譲ってもら
えるなら、、お金払います。」
ハハ、jokeだろ?
「ノー、マネーだ。」
一言呟いて、『ティカ』を掴んで
手のひらで消す。
すぐに
モールの入り口に、
テナントを広げている 書店型
コンセプトショップが見えて
ペットは 隠すのがruleだろう 。
AIロボットとか、
リモートゲストロボットか。
この
磁石で宙に 浮いている球は、
ライトスピーカー?、
ハウスプラネタリウム
にもなるのか。
BBQ用品もあるぞ。
「アサミの、ライスボールの
マヨネーズテイストは 凄い。」
太陽熱だけでBBQを焼ける
スマートな 近未来キャンプ品!
「あれは、手作りマヨネーズに、
お醤油、、ソイソースを、、
プラスしてるんですよ。」
何でもない話から
さて、どう約束をとりつけるか?
「ハンドメイド?マヨネーズを」
ceremonyまでの時間で
見極めが必要だ。
「作れるものは、作らないと。」
そんな風に、アサミが
冗談めかして言う。
オレは アサミをジッと 見ている。
「あ、でも、さっきの薔薇の
マジックは素敵でした、から、
コーヒーでイーブンできます?」
アサミは、
オレに 確認するように 伝えた。
まとまった。
よし、これでいこう。
「OK、Let's make a ケイヤク」
はい?とアサミは驚いているが、
「契約?」
negotiationだ。
「そー、ケイヤクだ。君と。」
そのままねじ込め。
「あ、あの。」
全然、日本語しゃべるよね?
って顔するなよ アサミ?
Because
オレのmotherは
この国の出身だからな。
覚悟しろ。オレ。
アイスコーヒー1200円。
夢想、無双だよ。
わたしは、今
まだ、入った事がなかった
ここはさ、セレブなコーヒーの
エンターテイメント空間。
に、居てるんだよ。
って、他の人ならさ
大した事ない話よ。
でもさ、
樽熟成豆のアイスカフェって
ヤツが ひと飲みがよ
1200円、、、、幻か!
「じゃあアサミ、改めて
Let's make a ケイヤクだ。」
店内を回遊してサービスをする
コメッサが
腰に下げたデバイスで、
ケイとアサミのオーダーすると、
その場で ケイが
キャッシュレス決済を済ませて、
引き換えのレシートを
もらった。
『シュッ―、ジャー。パチパチ』
カフェに、
スチーム音と拍手が響く。
ケイは、前髪が伸びっぱなしの
見えてない目元に
掛けた眼鏡を
手で直しながら、
さっきも 告げた言葉を
再び、アサミに投げてきた。
「契約って、わたしとですか。」
「そー、ケイヤクだ。君と。」
「・・・・」
暫し、2人の間に沈黙が流れる。
『シーュッー!!
パチパチパチパチ!!』
又、スチーム音+拍手が
ワーワーと 歓声と掛あって、
ビッグウェーブと鳴った。
この歓声に惹かれて、
さっき、
『契約』と聞こえた単語を
聞き返そうとしたアサミを
なんなく、放り出して
ケイは 歓声のした奥、
コンセプトショップなる書店の
深部に併設された
広大なカフェに
好奇心満点な顔をして
行ってしまったのだ。
「えと、意味が分かりません。」
カフェ入り口から
見えるのは、吹き抜けにまで
伸びる巨大な
コッパーメイドのキャスク。
それには 寝かされた
コーヒー豆が貯蔵されて、
カフェフロア、
ティーフロア、
カクテルフロアのサイロに
まるで
スチームバンクの工場さながら
張り巡らされた
シンフォニー管を豆が
移動していた。
「そもそも、わたし、分かってる
と思いますけど、れっきとした
バンケットスタッフで仕事して
ますから、ムリです。」
わたしは、キッパリとさ、
向かいに座るケイに 伝えるよ、、
豆の名前がランプされると
『シュッ』という音がして
豆が降ってくるから、
スタッフが盛大に拍手を、
ゲストも歓声を上げるのだ。
でも、そんな演出さえさ
わたしは今、気にならないよ。
だってさ、向かいに座るケイの
Tシャツの首もとから、
さっきの オカメインコ!
『ティカ』ちゃんが 顔を
顔を、顔を 出して!可愛い!!
のーーー。
カフェに、
焙煎の香りが、立ち込めて、
ローストされた豆が排出される。
今度は、照明が
ダウンして、
ローストされたマメに
スポットライトが当てられた。
まるで、舞台のように
無音に空気が変わる。
陰る世界に、ケイのシルエット。
「そんな固いモノではないから
ノー problemだ。仕事終わりに
プライベートコンダクターを
して欲しいのが、ケイヤクだ。」
それは、まるで本当に
魔術師との契約みたいな
台詞に聞こえてしまい、
首もとの、『ティカ』の
スノーフェイスがさ、
暗い中に 真っ白く
浮かんで、目が光ったと、
パチンて Tシャツの中に潜った。
「ええと、ツアーコンダクターを
個人で、、やったら、いいと」
そうケイに
目の前の世界に、溺れそうに
答えたら、さ
また店内の照明が戻って
今度は、ティカちゃんが
ケイの頭の上に、ピョコッて
出てくるの!よ!
目が覚めたように
頭のティカちゃんに視線を
合わせたら、
その向こうに 美味しそうな
焼きたてのパンを出すさ
ベイカーが見えた。って、
ペットはさ、ヤバくない?
そう焦ったら、また ティカちゃん
ケイのぼっさぼさの髪に
潜るのよね。
そりゃ、わたし
気もそぞろになるよ!
「ケイなら、ちゃんとしたガイド
雇えると、思います、けど。」
あ、袖、袖からティカちゃん!!
そんな
集中できない
やり取りをしてると、
ケイの電話に メニュー
通知音がして、
また ティカちゃんが 袖に潜った。
「Sorry、アサミ。先にカウンター
取りに行ってくるから。Stay。」
わたしが
取りに行こうと腰を
浮かせるのを 制して
ケイが さっさとカウンターへ
長い足を 運んで行った。
緊張が解けて、息をする。
周りを見回せば
科学の実験をするかの
いくつもの、本格メーカーで
抽出する
コーヒーバリスタが見えたり、
バーテンダーが
樽を並べた カウンターで、
コーヒーカクテルのシェイカーを
振る 『シャカシャカ』と
小気味いい音がする。
どのスタッフも ワークスタイル
カッコいいけど、
「お待たせ。アサミは、
カプチーノcocoaと、coffee
タルトレットだね。どうぞ。」
目の前にトレーを持って
立つケイのスタイルも
負けてない。
いや、ぼっさぼさのヨレヨレ
眼鏡変装を引いたらさ、
素顔なら 勝負にならない
イケメンさだよ。
どうも、イケメン様
コーヒー+スイーツ合わせて
2000円近くを
ご馳走になります。です。
「いつもは、『キャンプEARTH』
でボランティアしてる。
たから、出来るだけイージーに
tripしたい。それも出来るなら
この国のGood pointを 見たい」
ふうん。
キャンプアースはさ、
国境を越えて国際協力を
するボランティア団だった
と思う。
そっか、ボランティアしてる人
なんだ。イリュージョンをさ
生業にしてるわけでは
なさそうって事よね。
「ケイは、、国は、どこ?」
「アジア、 南シナのSea Island
だ。アサミは わかるか?」
なんとなくねと、答えて、
今度は シックなスイーツに
手を着ければさ、
うわっ、コーヒーのタルトケーキ
美味すぎて、惚けるよ~
「でも、わたし、プロの
コンダクターじゃないから、
お金とか、、もらえません。」
あ!またケイの首もとから、
『ティカ』ちゃん!
「So、対価は『 Magic』。
オモシロイ だろ?アサミは
After workに、コンダクターを
する。対価に、Lunch time magic
をショーする。滞在は10day。
それと、」
首元に『ティカ』ちゃんを
出したまま、
ケイがゆっくりと、
樽熟成豆のアイスカフェを
口に含む。
「それと?」
コーヒーというより、
樽、モルトっぽい薫りが
ウイスキー的で、
「コンダクターとしてMission
エンドすれば、『ティカ』を
差し上げよう。どうだ?」
向かいのわたしは、クラクラする
「っ!本当に?」
もう正常な判断ではないかも。
「I promise!神に誓う。」
今度は、とうとう肩に『ティカ』
乗せて、ケイは 無駄に長い
足を組んだ。
「ケイ、やりますっ。」
凄い不適な笑いを
されているけどさ、スノー
ホワイトのオカメインコって
4万~なんだよ値段がさ。
「ヨロシク、baby。」
ケイは、アサミに手を差し出して
握手をサインする。
アサミも その手を、しっかり
掴んで 互いに握って放す。
「何かあれば、ここに『魔術師
ケイとコンタクトしたい』
と言えばいい。スタートは
tomorrow!!Are you ready?」
カフェテーブルに出されたのはさ
大手企業の名刺だよ?
まあ、いっか。
「OK、クライアント様。」
ニッコリと笑顔作って
ケイに そう言ったらさ、
それは嫌味かと 笑われたよ。
なんだよ、
だいたいさ、
豆がさ、こう 行き交う中をね、
お互い変装なんか
している、2人なんだよ。
本当にシュールとしか
言いようがない。
それこそ 魔法にかかったような。
いろんな意味で
マジックアワーの
始まりだよね。
Whisky barrelにagingさせた
icecoffee は1200円というcafe。
因果因縁
輪廻転生
諸行無常
coffeeの芳ばしい薫りが
芸術祭で 訪れた 島のカブキを
思い出させるから
不思議なモノだ。
ヤシロ?のtorchが
チロチロ燃えてた カブキstage。
『~壮絶か人生ぃ 如何
清水寺の僧がぁ 姫 に恋し
大破戒するが 長き舞台ぃ
それ 始めの 縁起とは 如何~』
蜃気楼、夢想、無双だな。
ケイは
店内を回遊してサービスをする
コメッサに声を掛けて
アサミの分もオーダーする。
『シュッ―、ジャー。パチパチ』
カフェに、
スチーム音と拍手が響くのが
まるで、
波音と観客の喝采に聞えた気が
またして、ケイは、
目を細めた。
ここは
セレブリティなcafe空間だろ。
アサミに話だ、、
「じゃあアサミ、改めて
Let's make a ケイヤクだ。」
ケイは、前髪をわざと伸ばして
見えてない様にする目元に
掛けた眼鏡を 手で直しながら、
再び、アサミに投げる。
「契約って、わたしとですか。」
「そー、ケイヤクだ。君と。」
ああ、確かあの島でみたカブキも
そんなstoryだったな。
そのせいか、、
この既視感は。
確か
生まれかわった
オヒメサマと、ソウリョが、
promiseを交わして
もう1度 出会うstoryだった。
『~小さき香箱 蓋と身に 分け
蓋を 寺稚児が 左手に
身を 所化に
香箱
蓋と身
互いの名を 認め
起請代わりか~』
「・・・・」
ケイの問いかけに、
アサミは応えない。
暫し、2人の間に沈黙が流れる。
『シーュッー!!
パチパチパチパチ!!』
又、スチーム音+拍手が
ワーワーと 歓声と掛あって、
ビッグウェーブと鳴った。
cafeのguestの声に
惹かれたフリをして わざわざ、
『ケイヤク』のwordを
うやむやに アサミを cafeに
引き込んだ。
cafeは 入れば
すぐには、アサミも
帰らないだろう?
「えと、意味が分かりません。」
それでも、アサミは 足掻いて
きた。
カフェ入り口から見える、
吹き抜けにまで伸びる巨大な
コッパーメイドのキャスクは、
スチームバンクの
工場さながらで
張り巡らされた
シンフォニー管を豆が
移動しているのが
ケイには
波の音に聞こえて
惹かれて、
cafeに入ったのもある。
「そもそも、わたし、分かってる
と思いますけど、れっきとした
バンケットスタッフで仕事して
ますから、ムリです。」
アサミは そんな風に
豆音を
波にして聞くケイに
キッパリと断りを伝える、、
なかなか 硬いな。
だから ケイは、少しヒキョーな
手を使う事にした。
豆の名前がランプされると
『シュッ』という音がして
豆が降って、
スタッフが盛大に拍手、
ゲストも歓声を上げる。
舞台の客席のサザメキがまた
ケイの耳に届く。
と、
向かいに座るアサミの視線が
ケイのTシャツの首もとに
止まった。
『ティカ』に ケイが、
顔を 出させたのだーーー。
ハハ、そういえば、
カブキでも、magicの様に
生まれたオヒメサマの手から
Destiny partnerの
ソウリョnameが
出て来て、
2人が 互いの
peaceを
ピッタリ合わせてたな。
そのpeaceを
白い鳥が くわえて
観客の波を 抜け出て 神に飛んで
いく。
そんなstoryだった。
『~姫の左手が みるみる開きか
掌から 出てきたは
身を 滅ぼしや あの君が蓋
愛おし 寺稚児や
名書かれし
香箱の 蓋!
姫や 愛おし 寺稚児の
生まれかわりか!~』
アサミは、ティカに
気持ちを、もって行かれている。
その調子で、まずは
ケイヤクという
ヤクソクだ、
記憶の底にもう
面影さえ mallageなオレには、
手掛かりは
nameという peaceしかない。
と、思った。
が、、
カフェに、
焙煎の香りが、立ち込めて、
ローストされた豆が排出されると
今度は、照明が
ダウンして、
スポットライトが当てられた。
まるで、舞台のように
陰る世界に、
アサミの肩のシルエットを見て
ケイは 強張った。
見覚えのあるshoulder 。
そうか、
body lineは 記憶しているかもか。
因果因縁
輪廻転生
諸行無常
「そんな固いモノではないから
ノー problemだ。仕事終わりに
プライベートコンダクターを
して欲しいのが、ケイヤクだ。」
首もとの、『ティカ』の
スノーフェイスが、暗い中に
真っ白く オレの胸元に
浮かんでいる。
パチンと合図すれば
ティカは Tシャツの中に潜った。
「ええと、ツアーコンダクターを
個人で、やったら、いいと?」
アサミの声と同時に
またうっすら
店内の照明が戻ってくる。
、、!効いてる!
ティカがnegotiationに有効なら
もう少し 使うまでだ。
ケイが不敵に微笑む。
バーテンダーが
カウンターで、
コーヒーカクテルのシェイカーを
振る 『シャカシャカ』と
小気味いい音がして
orderしたmenuが揃った合図が
された。
ケイが オーダーした品物を
トレーに 戻って
「アサミは、
カプチーノcocoaと、coffee
タルトレットだね。どうぞ。」
アサミのオーダー分を渡す。
それを、手にしながら
アサミはまだ、食い下がった。
「ケイなら、ちゃんとしたガイド
雇えると、思います、けど。」
Lady
まだ言うのか?
続けて ケイは
ティカをケイのぼっさぼさの髪に
ピョコッと出してやる。
と、アサミはもう気もそぞろに
なって
ケイが畳み掛けた。
「いつもは、『キャンプEARTH』
でボランティアしてる。
たから、出来るだけイージーに
tripしたい。それも出来るなら
この国のGood pointを 見たい」
キャンプアースは、
国境を越えて国際協力を
するボランティア団。
「ケイは、、国は、どこ?」
「アジア、 南シナのSea Island
だ。アサミは わかるか?」
なんとなくねと
アサミは 眼鏡ごしに笑い、
「でも、わたし、プロの
コンダクターじゃないから、
お金とか、、もらえません。」
さらにケイに応戦。
手強いな。
ケイが首もとから、『ティカ』を
発動!!して止めをさす。
「So、対価は『 Magic』。
オモシロイ だろ?アサミは
After workに、コンダクターを
する。対価に、Lunch time magic
をショーする。滞在は10day。
それと、」
首元に『ティカ』を
出したまま、
ケイがゆっくりと、
樽熟成豆のアイスカフェを
口に含む。
「コンダクターとしてMission
エンドすれば、『ティカ』を
差し上げよう。どうだ?」
last cardだ。
向かいのアサミはクラクラ
しているぞ。ヨシ。!
「っ!本当に?」
もう正常な判断ではないな。
アサミ?
「I promise!神に誓う。」
愛の証は
断崖絶壁
死に遅れ 生き残り
只只絶壁
秒読みか
在業消滅
今度は、とうとう肩に『ティカ』
乗せて、ケイは 無駄に長い
足を組んだら とうとう
「ケイ、やりますっ。」
ケイヤク完了。
アサミ、やはりチョロいな。
また不適に笑って
ケイは
「ヨロシク、baby。」と
アサミに手を差し出した。
「何かあれば、ここに『魔術師
ケイとコンタクトしたい』
と言えばいい。スタートは
tomorrow!!Are you ready?」
カフェテーブルに出すのは
大手企業の名刺だ。
「OK、クライアント様。」
ニッコリと笑顔作ってアサミは
ケイに言う、
それは嫌味か?
ああ、
これでlast stageが見える。
カブキじゃ、
観客がpaper tape投げて、
まるでweddingみたいだったぞ。
エンディングには
紙吹雪が 舞台に降って
本当にシュールとしか
言いようがない
男と女。
生別が変わり、生まれかわって、近くにいない 場所にいても
必ず2人は 出会うという
last stageだ。
雲偏に愛く 波幕
黄昏時に 吹く風揺らぐ
蝋燭の 行灯
あの島で
燃えてた 行灯の火が
まるで
風で 消えて、こげたような
薫りが
『~夕闇迫る 篝火の行灯揺れ~』
このcafeでも している。
さあ、
始まりますわぁ 幕開け
柏木柏木~