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「もぉほんとうに、久美ってどうなの!」


文音が声を荒げたのは給湯室だった。


ここ、給湯室は我らがOLの強い味方になる場所。


どんな口でもここにくれば吐き出すことができる。


「ほんっとそうだよね。自分が澄恵に押し付けたんだろっつーの!」


美穂も、さっきの久美の態度には御立腹だ。


もちろん澄恵自身も怒っている。


怒っているが、どうして2人がここまで怒っているのか理解できなかった。


(おしつけられたの、2人じゃないよね……?)