「雄大。お前ちゃんと寝てるのか?」


「あぁ……最近寝つきが悪くなってきたんだ。サイトが気になって」


「そんなに気になるなら先生に相談しに行けばいい。案外、すぐに対応してくれるかもしれない」


朝日からの提案を俺は鼻で笑った。


「高校生にもなって裏サイトの悪口を先生に相談するのか?」


「誰かに相談することは間違いじゃないだろ?」


「だとしても、親や先生は違うだろ」


それは小さなプライドだったんだと思う。


こんな年になってまで先生に頼るなんて情けない。


相談相手なら自分で見つける。


本気でそう考えていた。


それが、間違えた選択だったのかもしれない。