考えると吐き気までこみ上げてきた。


「マユやナオヤじゃないとすれば、いったい誰が犯人なんだ?」


「わからないよ。それが怖いところなんだから」


朝日の言葉は俺の胸に突き刺さる。


今俺の横を通り過ぎて行った女子生徒かもしれない。


俺と毎日バカ騒ぎをしているクラスメートかもしれない。


こうして親切心で教えてくれている朝日が新犯人の可能性だってある。